東京株式(大引け)=338円安、リスク回避の地合いも終盤は下げ渋る
26日の東京株式市場は終始リスクオフの地合いで日経平均は前場に急激に下値を切り下げたが、その後は下げ渋る展開で後場終盤に下げ幅を縮小した。
大引けの日経平均株価は前営業日比338円14銭安の3万8442円00銭と反落。プライム市場の売買高概算は19億550万株、売買代金概算は4兆3369億円。値上がり銘柄数は703、対して値下がり銘柄数は895、変わらずは47銘柄だった。
きょうの東京市場は朝方から売りに押される展開。日経平均は前場の早い段階で760円安まで売り叩かれ、3万8000円大台攻防となる場面もあった。トランプ次期米大統領がSNSを通じて中国やメキシコ、カナダに追加関税をかける意向を表明したことで、これが嫌気される形に。しかし、その後は個人投資家の押し目買いに加え、機関投資家による企業の中間配当支払いを受けた配当再投資の動きなどが観測され下げ止まった。更に大引けにかけて日経平均は急速に下げ渋り、下落幅を330円あまりまで縮小し、後場の高値圏で引けている。個別株の騰落でも下落した銘柄はプライム市場全体の54%にとどまった。売買代金は前日の水準には届かなかったが、4兆円を上回った。
個別では、売買代金首位のディスコ<6146>が大幅に値を下げたほか、2位のレーザーテック<6920>、3位のアドバンテスト<6857>と半導体主力銘柄の下げが目立っている。三菱重工業<7011>が軟調、IHI<7013>も大きく売り込まれたほか、フジクラ<5803>も安い。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクへの売り圧力が強い。ACCESS<4813>、セレス<3696>が急落、東京計器<7721>も大幅安となった。メルカリ<4385>も値を下げた。
半面、三井E&S<7003>が商いを伴い大幅高で値上がり率トップとなった。アトラエ<6194>も値を飛ばした。ファーストリテイリング<9983>が堅調、任天堂<7974>も頑強な値動きを示し、ディー・エヌ・エー<2432>が買い優勢、花王<4452>の上げ足も目立つ。積水化学工業<4204>、住友林業<1911>が物色人気。ユニ・チャーム<8113>も大きく水準を切り上げた。エムスリー<2413>も高い。