東京株式(前引け)=続落、売り一巡後下げ渋るも86%の銘柄が下落
27日前引けの日経平均株価は前営業日比276円15銭安の3万8165円85銭と続落。前場のプライム市場の売買高概算は9億5019万株、売買代金概算は2兆1250億円。値上がり銘柄数は203、対して値下がり銘柄数は1418、変わらずは24銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場はリスクオフの流れとなり、日経平均は下値を探る展開に。一時400円近い下げで3万8000円トビ台まで水準を切り下げる場面もあったが、前場取引終盤は下げ渋った。外国為替市場でドル安・円高が進んだことが輸出セクター中心に買い手控え材料となっている。トランプ次期米政権下での関税引き上げに対する警戒感が自動車株などの下げを助長している。日経平均の下げ幅は限定的ながら、個別株ベースでは全体の86%の銘柄が下落するなど売り圧力の強さが目立った。
個別ではアドバンテスト<6857>の下げが目立つほか、東京エレクトロン<8035>も冴えない。サンリオ<8136>が急落、三井E&S<7003>などの下げも目立つ。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>も売りに押された。ダブル・スコープ<6619>、古河電気工業<5801>なども大きく水準を切り下げた。半面、売買代金トップのディスコ<6146>が高いほか、レーザーテック<6920>も商いを伴い上昇。関西電力<9503>も買い戻しが優勢となった。京成電鉄<9009>が物色人気、オリエンタルランド<4661>も上値指向が強い。ダイドーグループホールディングス<2590>が値を飛ばし、ジャノメ<6445>も大幅高。