東京株式(前引け)=反発、半導体主力株への買い戻しなどで朝安後切り返す
28日前引けの日経平均株価は前営業日比160円16銭高の3万8295円13銭と反発。前場のプライム市場の売買高概算は8億4187万株、売買代金概算は2兆1640億円。値上がり銘柄数は1139、対して値下がり銘柄数は452、変わらずは47銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場はリスクオフの地合いで始まった後に戻りに転じた。前日の米国株が軟調だったことや、外国為替市場で急速なドル安・円高が進行したことを受け、朝方は日経平均が3万8000円を割り込んでスタートするなど軟調な地合いだった。しかし、その後は対中規制強化への過度な懸念後退で半導体関連主力銘柄の一角などに買い戻しが入り、日経平均もプラス圏に切り返した。値上がり銘柄数は1100を上回り、全体の約7割を占めている。
個別では売買代金トップのディスコ<6146>が朝安後に切り返したほか、東京エレクトロン<8035>も大きく買い優勢。SCREENホールディングス<7735>が高く、KOKUSAI ELECTRIC<6525>の上げ足の強さが目立つ。サンリオ<8136>が買い戻されたほか、任天堂<7974>も強さを発揮している。T&Dホールディングス<8795>が値を飛ばした。半面、アドバンテスト<6857>が下値模索、レーザーテック<6920>、フジクラ<5803>も冴えない。さくらインターネット<3778>も軟調。ブイキューブ<3681>が急反落、ヒューリック<3003>も大きく水準を切り下げた。