「円高メリット」が4位にランク、一時150円40銭台と約1カ月ぶりの水準に<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「円高メリット」が4位となっている。
トランプ次期米大統領は25日、自身のSNSに「中国からのほぼ全ての輸入品に対して追加で10%の関税をかける」と投稿したほか、「カナダやメキシコについても2025年1月20日の就任初日に25%の関税を課すための大統領令に署名する」と宣言した。市場では世界景気に悪影響を及ぼす可能性があるとの見方が広がり、低リスク通貨とされる円が選好されやすくなっている。
加えて、米連邦準備理事会(FRB)が26日に公表した6~7日開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、当局者が今後の利下げに対する慎重なアプローチを幅広く支持したことが分かり、利下げ路線が維持されているとの見方から日米金利差の縮小が意識されていることもドル売り・円買いにつながっている様子。欧州中央銀行(ECB)のシュナーベル専務理事が27日に米ブルームバーグ通信のインタビューで、過度な利下げに慎重な姿勢を示したことを受けたユーロ買い・ドル売りが対円でのドル売りに波及し、同日のニューヨーク市場でドル円相場は一時150円45銭と約1カ月ぶりのドル安・円高水準をつけた。
28日の東京市場ではドルの買い戻しで下げ渋っているものの、日銀が12月の金融政策決定会合で追加利上げに踏み切るとの観測が根強いこともあり、円高メリット株に位置づけられる神戸物産<3038>やワークマン<7564>、ニトリホールディングス<9843>などの動向に目が向かいやすくなっている。