東京株式(大引け)=27円高、3日続伸も8割近い銘柄が下落
4日の東京株式市場は売り買い交錯のなか、日経平均は3万9000円台前半でのもみ合いに終始し、結局小幅プラス圏で着地した。ただ、TOPIXは朝方を除きほぼマイナス圏で推移した。
大引けの日経平均株価は前営業日比27円53銭高の3万9276円39銭と3日続伸。プライム市場の売買高概算は18億9737万株、売買代金概算は4兆2927億円。値上がり銘柄数は326、対して値下がり銘柄数は1280、変わらずは38銘柄だった。
きょうの東京市場は、日経平均が方向感の定まらない展開となった。朝方は上昇したもののその後に軟化し、前引け時点では170円あまり安かったが、後場に切り返す動きをみせた。しかし、上値も重く取引終盤に値を消した。前日の米国株市場ではNYダウは軟調だったが、ハイテク株が強さを発揮しナスダック総合株価指数は3日続伸し連日の最高値更新と気を吐いた。ただ、東京市場では今週に入り2営業日合計で日経平均が1000円強の上昇を示しており、目先利益確定の動きが上値を押さえた。一方、一部のメディアが今月の日銀金融政策決定会合で利上げが見送られる可能性を報じ、これが空売り筋の買い戻しを誘ったとの見方もある。日経平均はプラス圏で着地したもののTOPIXは安く引け、値下がり銘柄数が全体の78%を占めた。
個別では、断トツの売買代金をこなした三菱重工業<7011>が高く、IHI<7013>も値を上げた。フジクラ<5803>も商いを伴い上昇。ファーストリテイリング<9983>も上値追い。ソニーグループ<6758>がしっかり。日立製作所<6501>も高い。エイチーム<3662>が続急騰、武蔵精密工業<7220>も値を飛ばした。TOKYO BASE<3415>も物色人気。
半面、ディスコ<6146>、レーザーテック<6920>など半導体製造装置関連が安く、ソフトバンクグループ<9984>も下値を探った。三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクも安い。サンリオ<8136>も利益確定売りに押された。ホシデン<6804>、チェンジホールディングス<3962>が大幅安、円谷フィールズホールディングス<2767>も大きく水準を切り下げた。ネクステージ<3186>、ACCESS<4813>の下げも目立つ。楽天銀行<5838>も下落した。