東京株式(前引け)=小幅続伸、円安追い風も朝高後は伸び悩む
10日前引けの日経平均株価は前営業日比36円92銭高の3万9197円42銭と続伸。前場のプライム市場の売買高概算は8億2695万株、売買代金概算は1兆9272億円。値上がり銘柄数は814、対して値下がり銘柄数は767、変わらずは63銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場はリスク選好の地合いでスタートしたが、日経平均の上値は重く、寄り後早々につけた3万9465円が前場の高値となり、その後は伸び悩む展開に。前場取引終盤は株価水準を更に切り下げたが、マイナス圏に沈む場面はなかった。前日の米国株市場ではNYダウやナスダック総合株価指数など主要株価が揃って軟調だったが、外国為替市場でドル高・円安方向に振れたことが輸出セクターの株価下支え材料となった。ただ、日本時間の明晩に発表予定の11月の米消費者物価指数(CPI)を前に、積極的に上値を買い進む展開とはならなかった。個別には値上がり銘柄数と値下がり銘柄数が拮抗している。売買代金は前引け時点で2兆円に届かなかった。
個別ではディスコ<6146>が商いを伴い上昇、東京エレクトロン<8035>も堅調。ソニーグループ<6758>がしっかり、ダイキン工業<6367>も買いが優勢。三井物産<8031>、丸紅<8002>など総合商社が上値を指向、安川電機<6506>も値を上げた。学情<2301>が値上がり率首位となり、トプコン<7732>も値を飛ばした。半面、売買代金トップのIHI<7013>がやや売りに押され、三菱重工業<7011>も軟調。フジクラ<5803>が利食われ、ファーストリテイリング<9983>も安い。幸楽苑<7554>が急落、PKSHA Technology<3993>の下げも目立った。