東京株式(大引け)=476円高と大幅に4日続伸、半導体など高く一時4万円乗せ
12日の東京株式市場で日経平均株価は大幅に4日続伸。米株高を背景に買いが優勢となり、半導体関連株などの上昇で日経平均株価は一時4万円台を回復した。
大引けの日経平均株価は前日比476円91銭高の3万9849円14銭。プライム市場の売買高概算は19億3245万株。売買代金概算は4兆4090億円となった。値上がり銘柄数は1053と全体の約64%、値下がり銘柄数は528、変わらずは63銘柄だった。
前日の米株式市場では、NYダウが5日続落したものの、ハイテク株は高くナスダック指数は大幅高となり初の2万台に乗せた。この米株高を背景に東京市場も値を上げてスタート。日経平均株価は午前10時10分過ぎには前日比で720円近い上昇となり、4万91円をつけた。取引時間中の4万円乗せは10月15日以来、約2カ月ぶりのこと。半導体関連株などが堅調で相場を押し上げた。前日のニューヨーク市場で1ドル=152円台後半をつけるなど円安が進んだことも追い風となった。ただ、4万円乗せ後は利益確定売りが強まり上昇幅は縮小した。後場に入ってからは午後3時にかけ再び値を上げる場面があったが、結局4万円を割り込んで取引を終えた。
個別銘柄では、三菱重工業<7011>が高くフジクラ<5803>、ソフトバンクグループ<9984>、ファーストリテイリング<9983>が値を上げた。ディスコ<6146>やアドバンテスト<6857>、東京エレクトロン<8035>が買われた。リクルートホールディングス<6098>や日立製作所<6501>がしっかり。ソニーグループ<6758>が連日の上場来高値となった。
半面、IHI<7013>や川崎重工業<7012>が安く、レーザーテック<6920>が値を下げた。サンリオ<8136>やマネックスグループ<8698>が軟調。三菱商事<8058>や信越化学工業<4063>、セブン&アイ・ホールディングス<3382>が下落した。ダイキン工業<6367>やルネサスエレクトロニクス<6723>も売られた。