話題株ピックアップ【夕刊】(1):ハートシード、FEASY、丹青社

注目
2024年12月16日 15時41分

■Heartseed <219A>  2,341円  +400 円 (+20.6%) ストップ高   本日終値

Heartseed<219A>がストップ高。15日夜のテレビ朝日系情報番組「有働Times」で、同社が紹介されたことを好材料視した買いが流入した。番組ではiPS細胞に関する研究が紹介され、なかで大阪大学のヒトiPS細胞由来の角膜上皮細胞シートを用いた治療と並んで、同社のiPS細胞を用いて人工的に心筋細胞を作るという取り組みが紹介された。

■フィットイージー <212A>  2,062円  +344 円 (+20.0%) 一時ストップ高   本日終値

フィットイージー<212A>は一時ストップ高。13日取引終了後、25年10月期単独業績予想について売上高を前期比22.1%増の81億5000万円、営業利益を同23.2%増の20億1000万円と発表した。配当予想も前期比1円増の21円としており、これを好感した買いを集めた。同時に発表した24年10月期決算は売上高が前の期比48.9%増の66億7300万円、営業利益が同46.6%増の16億3100万円だった。新規出店の継続をはじめ、キャンペーンや会員満足度向上への取り組みの強化などが奏功した。

■丹青社 <9743>  948円  +117 円 (+14.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率トップ

丹青社<9743>は急伸。前週末13日取引終了後、25年1月期連結業績予想について売上高を830億円から920億円(前期比13.3%増)へ、営業利益を40億円から50億円(同28.8%増)へ上方修正すると発表。これを好感した買いを集めた。良好な市場環境を背景に需要が堅調に推移し、主に商業その他施設事業、チェーンストア事業で前回予想を上回る見通しのため。配当予想も30円から40円(前期30円)へ引き上げた。

■丸千代山岡家 <3399>  4,740円  +215 円 (+4.8%)  本日終値

丸千代山岡家<3399>が大幅高。前週末に続き上場来高値を大きく更新した。関東、北海道、東北などをはじめ郊外型のラーメン専門店を展開しており、積極的な出店戦略を背景に業績は急成長を続けている。前週末13日取引終了後、同社は25年1月期の業績予想の修正を発表、売上高は従来予想の330億円から345億円(前期比30%増)に、営業利益は30億5000万円から37億円(同79%増)にそれぞれ増額した。円安効果も背景に引き続きインバウンド需要が売り上げを押し上げている。好業績を背景に株主還元も強化し、今期年間配当は従来計画の5円から6円(前期実績は株式分割後修正で実質5円)に上乗せした。収益上方修正を拠りどころに上値を見込んだ短期筋の買いを呼び込んだ。

■モロゾフ <2217>  4,670円  +140 円 (+3.1%)  本日終値

モロゾフ<2217>が大幅反発。前週末13日の取引終了後、25年1月31日を基準日として1株を3株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げることで投資家により投資しやすい環境を整えるとともに、株式の流動性の向上と投資家層の更なる拡大を図ることが狙いという。また株式分割に伴い、25年7月末時点の株主を対象とした株主優待から、対象を株式分割後の100株以上の株主に拡大するとともに、「半年以上保有」の条件を新設する株主優待制度の変更を発表した。

■東レ <3402>  1,016.5円  +27.4 円 (+2.8%)  本日終値

東レ<3402>が買われ、年初来高値を更新した。同社は16日、150度で動作可能な高耐熱性を持つ高耐電圧コンデンサー用フィルムを創出したと発表。電気自動車(EV)などに用いる炭化ケイ素(SiC)パワー半導体搭載インバーターの冷却機構を簡略化し、装置の小型・軽量化につながるという。発表を材料視した買いが入ったようだ。今後フィルムのサンプルワークと量産化に向けた検討を進めていくとしている。

■タウンズ <197A>  521円  +8 円 (+1.6%)  本日終値

タウンズ<197A>が大幅続伸。前週末13日の取引終了後、東証プライム市場への市場区分変更申請に向けた準備を行うと発表しており、好材料視された。なお、現時点では変更申請日や承認日は未定であるほか、変更申請に向けた準備を中止する可能性もあるとしている。

■ギフティ <4449>  1,305円  +19 円 (+1.5%)  本日終値

ギフティ<4449>が続伸。前週末13日の取引終了後、「giftee for Business」の導入案件数が、9月末時点で累計5万2000件を突破したと発表しており、好材料視された。「giftee for Business」は16年にサービスを開始。アンケートの謝礼や来店促進、SNSを活用したキャンペーンなどさまざまな法人のキャンペーンやプロモーション・マーケティング施策のニーズに対応しており、特に主力プロダクトである「giftee Box」並びに「えらべるPay」は、受け取り手が交換するギフトを選択できる利便性から、全国規模のキャンペーンや参加者属性が多様なキャンペーンのインセンティブ用途として広く活用されているという。

■住友ゴム工業 <5110>  1,804円  +19.5 円 (+1.1%)  本日終値

住友ゴム工業<5110>が8日続伸。同社は前週末13日、国内市販用タイヤ及び関連商品の代理店向け出荷価格を25年4月1日から値上げすると発表しており、好材料視された。値上げ率はトラック・バス用、農業機械用など生産財系商品で平均8%、乗用車用など消費財系商品で平均6%を予定。原材料価格の高騰、人件費や物流費のコスト上昇に対し、生産性向上やコスト削減などの企業努力だけで吸収することは困難であるとして、値上げに踏み切る。

■ソフトバンクグループ <9984>  9,421円  +92 円 (+1.0%)  本日終値

ソフトバンクグループ<9984>が買い優勢。前週末の米国株市場ではNYダウが7日続落と調整色を強めているが、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は相対的に強さを発揮、小幅ながらプラス圏で着地し5日移動平均線をサポートラインとした上昇トレンドを維持している。これは人工知能(AI)関連など米ハイテク企業に投資するソフトバンクGにとっては追い風環境といってよい。更に、ナスダック市場に上場する同社傘下の英半導体設計大手アーム・ホールディングス<ARM>が直近まで3連騰と戻り足を強めており、これも含み益拡大の観点から株価のポジティブ材料として捉えられている。

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