【↓】日経平均 大引け| 続落、朝高も日米中銀イベントを控え値を消す (12月16日)
日経平均株価
始値 39551.22
高値 39632.17(09:24)
安値 39371.42(12:55)
大引け 39457.49(前日比 -12.95 、 -0.03% )
売買高 15億2824万株 (東証プライム概算)
売買代金 3兆3314億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.米ハイテク株高支えに買い先行
2.一時160円超高も下げ転換
3.日米中銀イベント控え商い低調
4.持ち高調整売りで下げ幅一時100円に迫る
5.円安基調は日本株の下値を支持
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは前日比86ドル安と7日続落した。米長期金利の上昇が重荷となりハイテク株の一角が売られた。
週明けの東京市場では、日経平均株価は小幅続落。前週末の米株式市場でハイテク関連株が堅調に推移したことを支えに買いが先行したものの、上値を追う姿勢は限られた。持ち高調整目的の売りが膨らみ、朝高後に値を消す展開となった。商いは低調だった。
米株式市場ではブロードコム<AVGO>が大幅高となり、ハイテク関連の一角が上昇。週明けの東京市場で半導体関連株の支援材料となった。一方で、今週は米国時間17~18日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催されるほか、日本時間18~19日には日銀の金融政策決定会合が控えている。FOMCでは0.25%幅の利下げが決まるというのが市場のコンセンサスとなっており、日銀の金融政策決定会合では追加利上げが見送られるとの見方が広がりつつあるが、重要イベント前とあって模様眺めのムードは強かった。日経平均は前週末比一時161円高となったものの、主力株を中心にポジション調整売りが出て下げに転じた。
午後に日経平均の下げ幅は一時100円近くとなったが、下値を探る動きは広がらなかった。外国為替市場でドル円相場は午前中に一時1ドル=154円に迫る水準までドル高・円安に振れた。その後は伸び悩んだとはいえ、153円台後半と円安基調を継続。日本株の下値をサポートする要因となった。
個別銘柄では三菱重工業<7011>や川崎重工業<7012>、IHI<7013>が冴えない展開となったほか、東京海上ホールディングス<8766>やヤマトホールディングス<9064>、オリエンタルランド<4661>が軟調推移。ファーストリテイリング<9983>とニトリホールディングス<9843>が株価水準を切り下げ、サンリオ<8136>や東京地下鉄<9023>、東京電力ホールディングス<9501>が値を下げた。大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>やエイチ・アイ・エス<9603>が下値を探り、アスクル<2678>とヤーマン<6630>が大幅安となった。
一方、アドバンテスト<6857>やディスコ<6146>が買われ、パナソニック ホールディングス<6752>や古河電気工業<5801>、フジクラ<5803>が堅調推移。東レ<3402>が上伸し、ソシオネクスト<6526>と三井ハイテック<6966>が大幅高。ディー・エヌ・エー<2432>やナブテスコ<6268>が上値を追う展開となった。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、SBG <9984>、中外薬 <4519>、リクルート <6098>、バンナムHD <7832>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約105円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、東エレク <8035>、信越化 <4063>、ニトリHD <9843>、東京海上 <8766>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約85円。
東証33業種のうち上昇は9業種。上昇率の上位5業種は(1)繊維製品、(2)その他製品、(3)ゴム製品、(4)金属製品、(5)証券商品先物。一方、下落率の上位5業種は(1)陸運業、(2)石油石炭製品、(3)空運業、(4)保険業、(5)鉄鋼。
■個別材料株
△FEASY <212A> [東証S]
25年10月期増収増益・増配見通し。
△ハートシード <219A> [東証G]
15日夜の「有働Times」で紹介。
△フォーサイド <2330> [東証S]
150万株を上限とする自社株買いを実施へ。
△Hamee <3134> [東証S]
10月中間期営業利益は61%増。
△大阪油化 <4124> [東証S]
ダイセキ <9793> 実施のTOB価格にサヤ寄せ。
△リッジアイ <5572> [東証G]
第1四半期営業利益は前年比20倍で上期計画に対する進捗率87%。
△リバーエレク <6666> [東証S]
最小サイズとなるATカット水晶振動子を世界に先駆けて開発。
△アシロ <7378> [東証G]
今期最終益予想5.8倍で最高益更新・増配計画を好感。
△ナレルG <9163> [東証G]
25年10月期営業益予想6%増で5円増配へ。
△丹青社 <9743> [東証P]
今期業績・配当予想の上方修正を好感。
▼ヤーマン <6630> [東証P]
中国回復遅れで5~10月期減収減益。
▼スミダコーポ <6817> [東証P]
xEV関連の需要減退で24年12月期業績予想を下方修正。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)丹青社 <9743>、(2)LTS <6560>、(3)PRTIME <3922>、(4)アクシージア <4936>、(5)ソシオネクス <6526>、(6)MIXI <2121>、(7)西華産 <8061>、(8)マクビープラ <7095>、(9)グッドコムA <3475>、(10)ナブテスコ <6268>。
値下がり率上位10傑は(1)リンクユーG <4446>、(2)Aクリエイト <8798>、(3)セルソース <4880>、(4)ヤーマン <6630>、(5)スミダコーポ <6817>、(6)アスクル <2678>、(7)正栄食 <8079>、(8)ギフトHD <9279>、(9)マーキュリア <7347>、(10)クミアイ化 <4996>。
【大引け】
日経平均は前日比12.95円(0.03%)安の3万9457.49円。TOPIXは前日比8.23(0.30%)安の2738.33。出来高は概算で15億2824万株。東証プライムの値上がり銘柄数は612、値下がり銘柄数は975となった。東証グロース250指数は638.27ポイント(6.54ポイント安)。
[2024年12月16日]
株探ニュース