株価指数先物【引け後】 金融イベントの結果待ちで+1σと+2σでの推移が継続

市況
2024年12月17日 18時34分

大阪3月限

日経225先物 39400 -60 (-0.15%)

TOPIX先物 2732.0 -10.0 (-0.34%)

日経225先物(3月限)は前日比60円安の3万9400円で取引を終了。寄り付きは3万9630円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万9625円)にサヤ寄せする形で買いが先行した。現物の寄り付き直後には3万9780円まで上げ幅を広げる場面もみられた。買い一巡後は軟化し、前場終盤にかけては3万9490円まで上げ幅を縮めた。ランチタイムで持ち直し、3万9520円~3万9570円辺りでの底堅さが意識されたものの、後場中盤にかけて3万9380円まで売られた。その後ショートカバーでプラス圏を回復する場面もみられたが戻りは鈍く、現物の大引け後には一時3万9340円まで下げ幅を広げた。

日経225先物は買い一巡後は軟化する形となったが、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控ええて、積極的にポジションを傾けにくい状況であるため想定内の動きだろう。ボリンジャーバンドの+1σ(3万9340円)と+2σ(3万9860円)でのレンジ推移を継続。終盤にかけて弱含む形となったが+1σ水準で下げ渋りをみせた。

日経平均株価は終盤にかけての弱い値動きによって、12月のSQ値(3万9434.85円)を下回った。ただし、+1σ水準が支持線として意識されており、ショートを仕掛けづらくさせそうである。明日はFOMCの結果待ちとなるなかで様子見姿勢が一段と強まりとみられ、スキャルピング中心のトレードにとどまろう。

また、本日は米国への1000億ドルの投資計画を発表したソフトバンクグループ <9984> [東証P]が堅調だったほか、ファーストリテイリング <9983> [東証P]、中外製薬 <4519> [東証P]、東京エレクトロン <8035> [東証P]、TDK <6762> [東証P]の5銘柄で日経平均株価を約193円下支えした。一方で、アドバンテスト <6857> [東証P]が1社で約235円押し下げていた。

アドバンテストのインパクトが大きかったが、海外投資家による利益確定のほか、明日上場するキオクシアホールディングス <285A> [東証P]を取得するために換金売りの対象となったとの見方が聞かれた。セクター内で相対的に強い基調が続いていることもあり、リバランスが入りやすいのだろう。そのため、アドバンテストの下落を過度に警戒する状況とはならないとみられる。

日経225先物はボリンジャーバンドの+1σと+2σによるレンジ推移を継続。+1σを下回る局面では、3万9000円近辺で押し目狙いのスタンスが強まろう。明日も金融イベントの結果待ちではあるものの、持ち高をニュートラルに近づけるなかでは、ショートカバーが入りやすい需給状況とみておきたい。

NT倍率は先物中心限月で14.42倍に上昇した。一時14.44倍まで上昇する場面もみられており、支持線として意識されている75日移動平均線(14.33倍)から上放れてきた。アドバンテストが日経平均型の重荷となったが、14.42倍を挟んでの狭いレンジであった。方向性としてはNTロングを意識したスタンスに向かわせそうだ。

手口面(3月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万3453枚、ソシエテジェネラル証券が1万1177枚、サスケハナ・ホンコンが3040枚、SBI証券が2244枚、日産証券が1835枚、バークレイズ証券が1437枚、JPモルガン証券が993枚、ドイツ証券が949枚、モルガンMUFG証券が929枚、松井証券が740枚枚だった。

TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が1万9922枚、ソシエテジェネラル証券が1万6166枚、バークレイズ証券が4879枚、モルガンMUFG証券が4095枚、JPモルガン証券が3754枚、ゴールドマン証券が2608枚、ビーオブエー証券が1912枚、みずほ証券が1685枚、日産証券が1684枚、野村証券が962枚だった。

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