前場に注目すべき3つのポイント~個人主体の材料株物色が中心~

市況
2024年12月26日 8時37分

26日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■個人主体の材料株物色が中心

■東建物、24/12上方修正 純利益 620億円←485億円

■前場の注目材料:キオクシアHD、26年にも次世代SSD投入、競合に先行

■個人主体の材料株物色が中心

26日の日本株市場は、市場参加者が限られるなか、こう着感の強い相場展開が続きそうだ。25日の米国市場はクリスマスの祝日で休場だった。ドイツや英国など多くの国が休場のため、トレンドは出にくいだろう。日経225先物のナイトセッションは39100円~39200円辺りでのレンジ推移が目立ち、日中比60円安の39140円で終えている。円相場は1ドル157円20銭台で推移。

日経平均株価は225先物にサヤ寄せする形から、やや売りが先行しそうだ。もっとも、ナイトセッションの出来高は1000枚程度に細っていたこともあり、影響は限られそうである。昨日の日経平均株価は前場半ばに39000円を割り込む場面もみられたが、25日線が支持線として機能しており、売りを仕掛けづらくさせていた。節税対策に伴う売りが観測されていたが、トレンドを崩す動きにはならないだろう。

反対に祝日入り前の米国ではナスダック指数が2万台を回復していたこともあり、クリスマスの祝日明け後の上昇が期待されやすい。そのため、日経平均株価の25日線水準では年末高を想定した押し目待ち狙いの買いが入りやすいと考えられる。また、昨日も朝高後は弱含み、後場はこう着感の強い相場展開が続いていた。ただし、ハイテク株の戻りの鈍さが意識されたなか、バリュー株への資金流入がみられていた。

また、物色に広がりはみられないものの、中小型株の一角には短期的な値幅取りを狙った資金流入もみられている。市場参加者が限られるなかでは、個人主体の材料株物色が中心になるほか、配当志向にも向かわせそうである。祝日明け後の米株高が意識されるなかで積極的に売り込む流れは考えづらく、押し目狙いのスタンスで対応しておきたいところだろう。

また、昨日は日銀の植田和男総裁の講演でハト派姿勢が示されたとして、円相場がやや円安に振れたことで、後場に入りトヨタ(7203)が買われる場面もみられた。手掛かり材料に欠けるなか、為替の動きに反応をみせやすいとみておきたい。

■東建物、24/12上方修正 純利益 620億円←485億円

東建物<8804>は2024年12月期業績予想の修正を発表。純利益を485億円から620億円に上方修正した。ヒューリック<3003>実施する売出しに伴う同社が保有する株式の一部の売却について、投資有価証券売却益(特別利益)の計上額が確定した。また、上方修正したことに伴い、期末配当を前回予想から10円増額となる1株当たり53円に修正した。これにより、配当性向は30.3%となる予定。

■前場の注目材料

・日経平均は上昇(39130.43、+93.58)

・1ドル=157.20-30円

・活発な自社株買い

・東証による企業価値向上の要請

・キオクシアHD<285A>26年にも次世代SSD投入、競合に先行

・兼松<8020>電力需給調整に参入、アイルランド社と提携

・みずほリース<8425>多重リース防ぐ、リース50社連携、建機DB構築

・ユニチカ<3103>来年2月7日に臨時総会、取締役選任など議題

・トヨタ自動車<7203>トランプ氏に1.5億円寄付

・小糸製作所<7276>26年3月期の設備投資100億円上積み、高性能センサー増産

・三井物産<8031>セブンイレブンとバイオディーゼル燃料実証、食品配送車に使用

・キヤノン<7751>執行役員・三浦氏、半導体露光装置で攻勢、HPC需要 来年も継続

・IIJ<3774>三菱商事などと、AI向け計算基盤提供、クラウド新会社設立

・日野自動車<7205>エンジン認証不正、豪の集団訴訟85億円で和解

・カナデビア<7004>舶用エンジン不正で最終報告書

・KDDI<9433>スターリンクとスマホを直接通信、年内に

・フタバ産業<7241>インドにスズキ向け排気系部品工場、27年稼働

・オークネット<3964>中古EVリース、3社で基本合意、三菱HCキャピタルなどと

・東京計器<7721>栃木・那須の新棟稼働、自衛隊向け機器増産

・ニコン<7731>カメラ、映像制作にピント、動画市場拡大に商機

・富士電機<6504>青森で6インチSiCパワー半導体の量産開始

・富士通<6702>化学品WGの物流DX実証に共通データ基盤を提供

・NEC<6701>本人性担保技術を万博パビリオンに提供、分散型IDと生体認証で

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

・特になし

<海外>

・特になし

《ST》

提供:フィスコ

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