話題株ピックアップ【夕刊】(2):小林製薬、日ヒュム、ニフコ
■小林製薬 <4967> 6,173円 +226 円 (+3.8%) 本日終値
小林製薬<4967>が3日ぶりに反発した。香港の投資ファンドであるオアシス・マネジメントが小林製薬の株式を買い増していたことが25日の取引終了後に判明し、思惑視した買いを誘ったようだ。同日、関東財務局に提出された変更報告書によると、オアシスの保有割合は7.54%から10.10%に上昇した。保有目的は「ポートフォリオ投資および重要提案行為」。報告義務発生日は18日となっている。
■日本ヒューム <5262> 1,395円 +46 円 (+3.4%) 本日終値
日本ヒューム<5262>が続伸。25日の取引終了後、株主優待制度を拡充すると発表しており、これが好感された。株主優待における保有株数の要件を従来の600株以上から400株以上に引き下げ、新制度では毎年3月末と9月末時点で400株以上を保有する株主を対象に、保有株数に応じて2000から2万ポイントの株主優待ポイントを年2回付与する。25年3月末から適用を始めるとしている。
■ニフコ <7988> 3,868円 +124 円 (+3.3%) 本日終値
ニフコ<7988>が後場上げ幅を拡大。午後1時ごろに自社株買いを実施すると発表しており、好材料視された。上限を58万株(発行済み株数の0.60%)、または20億円としており、取得期間は25年1月6日から2月26日まで。資本効率の向上を図るとともに、経営環境に応じた機動的な財務政策を可能にするために取得するとしている。
■LITALICO <7366> 870円 +12 円 (+1.4%) 本日終値
LITALICO<7366>が大幅高で3日ぶりに反発。25日の取引終了後、投資運用会社のパンテウム・パートナーズ・リミテッドが大量保有報告書を関東財務局に提出。報告書によると、パンテウム・パートナーズと共同保有者のりたりこ株式保有比率は5.04%となり、新たに5%を超えたことが判明した。これを受けて需給思惑的な買いが向かったようだ。保有目的は純投資としている。報告義務発生日は12月18日となっている。
■東京建物 <8804> 2,557円 +0.5 円 (+0.0%) 本日終値
東京建物<8804>は買いが先行。同社は賃貸ビルとマンション分譲を主力としているが、いずれも堅調で業績は売上高・利益ともに増収増益トレンドが続いている。25日取引終了後に業績予想の修正を発表、24年12月期最終利益を従来見通しの485億円から620億円(前期比38%増)に大幅増額した。同社が保有する不動産会社のヒューリック<3003>の株式売却益を計上することが反映される。また、株主還元策も発表した。150万株、金額ベースで30億円を上限とする自社株買いを来年2月13日から8月末までの日程で実施するほか、今期年間配当も従来計画に10円上乗せとなる90円(前期実績は73円)とすることも併せて開示しており、これらを好感する買いを呼び込んだ。
■日本航空 <9201> 2,466円 -6 円 (-0.2%) 本日終値
日本航空<9201>は売り一巡後に下げ渋り前日終値近辺で推移。この日、ネットワーク障害による運航への影響について、システムが復旧したと発表した。きょう午前7時24分から社内外をつなぐネットワーク機器で障害が発生し、社外システムと通信しているシステムで不具合が発生していた。原因について会社側では「大量データ送付による障害に起因するものであり、顧客データ流出やウイルス被害は生じていない」とした。同社株は朝方、サイバー攻撃を受けたとの報道を受けて一時前日比61円50銭安の2410円50銭まで下落する場面があった。
■京極運輸商事 <9073> 860円 +150 円 (+21.1%) ストップ高 本日終値
京極運輸商事<9073>がストップ高。同社は25日の取引終了後、株主優待制度を拡充すると発表しており、材料視されたようだ。新たな優待制度では3月31日を基準日とし、100株以上保有する株主に対してENEOSプリカを贈呈する。保有期間が1年未満の場合は4000円分、1年以上の場合は5000円分とする。従来は9月30日を基準日として100株以上を1年以上保有する株主を対象に、QUOカードを1000円分贈呈するという内容だった。
■ビジネスコーチ <9562> 1,457円 +227 円 (+18.5%) 一時ストップ高 本日終値
ビジネスコーチ<9562>が物色人気を集めた。25日取引終了後、株主優待制度を導入すると発表した。3月末と9月末時点で300株以上を保有する株主を対象に、デジタルギフトを各5000円分(年間合計1万円分)贈呈する。来年3月から始める。これを好感した買いが膨らんでいる。
■ブランドT <7067> 1,038円 +150 円 (+16.9%) ストップ高 本日終値
ブランディングテクノロジー<7067>はストップ高。25日取引終了後、日本アジア投資<8518>と資本・業務提携すると発表した。投資運用事業におけるファンド組成や投資先のバリューアップに関する協業、潜在的な投資候補先や取引候補先の相互紹介などを進める。ブランドTは、アジア投資が運営に携わる投資事業有限責任組合に対し、第三者割当による自己株式の処分を行う。
■ジャパニアス <9558> 2,312円 +221 円 (+10.6%) 本日終値
ジャパニアス<9558>は大幅続伸。25日取引終了後、24年11月期単独業績予想について売上高を118億円から112億1100万円(前の期比13.4%増)へ、営業利益を10億2000万円から9億4500万円(同13.0%増)へ下方修正すると発表した。エンジニアの継続的な採用に伴い一定の研修期間が必要な対象者の割合が増加し、稼働率が低下したため。採用する人材を厳選し、足もとは稼働率が改善し収益が回復してきているという。第3四半期累計の実績値は営業利益が前年同期比で減益だった。今回、通期予想を下方修正したものの、2ケタ営業増益を達成する見通しにあり、想定よりも下振れ幅が小さいとの見方から買いが優勢となっている。
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株探ニュース