東京株式(大引け)=437円高、先物主導で後場に上げ足強め大幅続伸
26日の東京株式市場は、朝方は日経平均が前日終値と同水準のスタートとなったが、その後は上げ足を強める展開に。午後に入ると更に上昇幅を広げた。
大引けの日経平均株価は前営業日比437円63銭高の3万9568円06銭と大幅続伸。プライム市場の売買高概算は19億6895万株、売買代金概算は3兆8817億円。値上がり銘柄数は1294、対して値下がり銘柄数は297、変わらずは52銘柄だった。
きょうの東京市場は、前日の欧米株市場がクリスマスで休場となるなか手掛かり材料難が意識されたが、取引開始後に先物主導で全体指数が押し上げられる格好となった。日経平均は売り買い拮抗のなかスタートしたが、寄り後はすぐに買いが優勢となり、その後は一貫して水準を切り上げた。自動車株や百貨店株がショートカバーを交え上げ足を一気に強め、市場センチメントを強気に傾けた。きょうは受け渡しベースで年内の実質最終商い日となることから、12月期決算企業の配当権利取り狙いの買いなどが一部で観測されたほか、短期筋による225先物への買い戻しも日経平均に浮揚力を与える格好となった。全体売買代金は3兆8000億円台と4兆円には届かなかったものの、今週に入ってからは最高だった。また、値上がり銘柄数は1300近くに及び全体の約8割を占めている。
個別では、売買代金首位となったトヨタ自動車<7203>が大幅高に買われたほか、フジクラ<5803>も値を飛ばした。ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>など半導体主力株が堅調、IHI<7013>も高い。ソフトバンクグループ<9984>も上値を追った。日産自動車<7201>が商いを膨らませ上げ足を強め、サンリオ<8136>も買いが優勢だった。ミガロホールディングス<5535>が急騰、J.フロント リテイリング<3086>が大幅高、三越伊勢丹ホールディングス<3099>も上値を追った。積水化学工業<4204>が大きく水準を切り上げ、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス<7532>も物色人気。
半面、キオクシアホールディングス<285A>が売りに押されたほか、楽天グループ<4755>も軟調。エーザイ<4523>が値を下げ、ソシオネクスト<6526>も安い。宮越ホールディングス<6620>は大幅安、シード<7743>、フジ・メディア・ホールディングス<4676>なども下落した。さくらインターネット<3778>も冴えない。