東京株式(大引け)=102円安、米株安に追随も半導体関連の強さ目立つ

市況
2025年1月8日 16時14分

8日の東京株式市場はリスク回避目的の売りが幅広い銘柄に出て、日経平均株価は反落。4万円台を再び下回って取引を終えた。

大引けの日経平均株価は前営業日比102円24銭安の3万9981円06銭と反落。プライム市場の売買高概算は18億5328万株、売買代金概算は4兆4624億円。値上がり銘柄数は389、対して値下がり銘柄数は1217、変わらずは38銘柄だった。

きょうの東京市場は朝方から下値を探る展開を強いられた。前日の米国株市場では、米ISM非製造業景況感指数や米雇用動態調査(JOLTS)など堅調な経済指標を受け、米長期金利が8カ月ぶりの水準まで上昇。これを警戒してハイテク株中心に売られ、ナスダック総合株価指数の下落率は1.9%に達した。また、エヌビディア<NVDA>が6%を超える下げとなり、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も4日ぶりに反落。これを受けて東京市場でも市場センチメントが冷やされ、利益確定の動きを誘発した。しかし、半導体関連株が前日同様に強い動きで朝安から切り返し、日経平均は下げ渋り、一時小幅プラス圏に浮上する場面もあった。ただ、半導体関連以外は総じて軟調で戻し切れなかった。個別株も値下がり銘柄数が1200を上回り、プライム市場全体の74%を占めた。

個別では、IHI<7013>が大幅安、三菱重工業<7011>、川崎重工業<7012>も冴えない。東京海上ホールディングス<8766>、ファーストリテイリング<9983>が下落、任天堂<7974>も売りに押された。野村マイクロ・サイエンス<6254>も9日ぶりに利食われた。三井松島ホールディングス<1518>が急落、アダストリア<2685>、丹青社<9743>などが大幅安。

半面、売買代金トップとなったディスコ<6146>が大きく上値を追ったほか、売買代金2位となったアドバンテスト<6857>、同3位の東京エレクトロン<8035>、同4位のレーザーテック<6920>と半導体製造装置大手がいずれも上昇した。また、キオクシアホールディングス<285A>は値上がり率トップに買われた。TOWA<6315>も高い。トヨタ自動車<7203>はしっかり、日本郵船<9101>も堅調。このほか日本マイクロニクス<6871>、ワイエイシイホールディングス<6298>なども値を飛ばした。

出所:MINKABU PRESS

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