話題株ピックアップ【昼刊】:久光薬、タウンズ、わらべ日洋
■久光製薬 <4530> 4,610円 +566 円 (+14.0%) 11:30現在 東証プライム 上昇率トップ
久光製薬<4530>が急反騰している。9日の取引終了後、25年2月期の連結業績予想について、売上高を1520億円から1540億円(前期比8.7%増)へ、営業利益を145億円から180億円(同36.7%増)へ、純利益を158億円から205億円(同46.7%増)へ上方修正したことが好感されている。国内市場で「ジクトルテープ」、海外市場で「サロンパス」や女性ホルモン製剤「コンビパッチ」「ビベルドット」などが堅調に推移する見通しであることに加えて、円安の影響を考慮した。また、継続的な原価低減活動や返品削減の取り組みの効果、売り上げ構成の変化などによる売上原価率の改善なども寄与する。同時に発表した第3四半期累計(24年3~11月)決算は、売上高1112億5300万円(前年同期比8.2%増)、営業利益132億2000万円(同8.0%増)、純利益136億6000万円(同13.0%増)だった。
■タウンズ <197A> 702円 +66 円 (+10.4%) 11:30現在
タウンズ<197A>が大幅高。国内でインフルエンザの流行が拡大している。厚生労働省によると昨年12月23~29日の1週間の患者数は1医療機関当たり64.39人となり、1999年の現行の統計開始以降で過去最多になった。体外診断用医薬品を手掛けるタウンズは、足もと中国で感染が広がっているヒトメタニューモウイルス(hMPV)に絡み思惑的な物色が向かっていたが、インフルエンザ関連の側面からも買いを集めているようだ。タウンズと同じく体外診断用医薬品を手掛けるミズホメディー<4595>、マスクメーカーの川本産業<3604>など、感染症対策関連に位置づけられる銘柄群の一角も高い。
■わらべ日洋 <2918> 2,109円 +107 円 (+5.3%) 11:30現在 東証プライム 上昇率6位
わらべや日洋ホールディングス<2918>は高い。9日取引終了後に3~11月期連結決算を発表し、売上高は前年同期比10.5%増の1692億8300万円、営業利益は同2.1%減の53億5100万円だった。営業減益となったものの、通期計画(36億円)を大幅に超過しており、これが買い材料視されている。主力の食品関連事業で国内外の新工場が寄与し、全体を牽引した。一方、3月に稼働を開始した入間工場の初期赤字や工場再編に伴う一時費用の増加などが利益面で響いた。なお、通期見通しは据え置いている。
■寿スピリッツ <2222> 2,140円 +77 円 (+3.7%) 11:30現在
寿スピリッツ<2222>が続伸している。9日の取引終了後、25年3月期第3四半期(10~12月)の売上状況の開示を行った。第3四半期の売上高は概算で前年同期比15.2%増の209億500万円と、増収基調を継続しており、好感されたようだ。セグメント別では「シュクレイ」や「ケイシイシイ」、「寿製菓・但馬寿」が2ケタの増収となった。インバウンド売上高(国際線ターミナル売上高)は同40.6%増の27億6500万円となった。
■明星工業 <1976> 1,402円 +29 円 (+2.1%) 11:30現在
明星工業<1976>は5日ぶりに反発している。9日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、イギリスに本拠を置く投資運用会社ニッポン・アクティブ・バリュー・ファンドとその共同保有者による株式保有割合が5.32%から6.37%に上昇したことが判明しており、需給思惑的な買いが入っているようだ。保有目的は、投資及び経営陣に対する経営の助言並びに重要提案行為などを行うこととしており、報告義務発生日は12月30日となっている。
■シンフォニア <6507> 6,000円 +70 円 (+1.2%) 11:30現在
シンフォニア テクノロジー<6507>が反発している。米キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメントがシンフォニアの株式について、新たに5%を超えて保有していたことが判明し、材料視されたようだ。10日に提出された大量保有報告書によると、長期投資で知られるキャピタル・リサーチ・アンド・マネージメントの保有割合は5.37%となっている。保有目的は「顧客である日本国外の投資信託のための純投資」。報告義務発生日は12月31日。
■日テレHD <9404> 2,632円 +23.5 円 (+0.9%) 11:30現在
日本テレビホールディングス<9404>が朝安後にプラス圏に浮上した。長期投資で知られる米キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメントが同社株を買い増していたことが判明し、思惑視した買いを誘ったようだ。10日に提出された変更報告書によると、キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメントとその共同保有者による日テレHD株の保有割合は5.01%から6.24%に上昇した。キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメントは保有目的について「顧客である日本国外の投資信託のための純投資」としている。報告義務発生日は12月31日。
■コーナン商事 <7516> 3,590円 +25 円 (+0.7%) 11:30現在
コーナン商事<7516>が3日ぶりに反発している。9日に発表した24年12月度の売上高で既存店売上高が前年同月比3.0%増と2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。前年に比べて土曜日が1日少ない曜日まわりだったものの、平年並みに気温が下がったことで暖房用品や作業用防寒などの季節品が好調に推移したほか、PRO商材やリフォーム関連も引き続き好調だった。また、10月以降の防犯関連用品の需要が継続し、補助錠、センサーライト、防犯カメラなども伸長した。
■大阪有機化学工業 <4187> 2,944円 +20 円 (+0.7%) 11:30現在
大阪有機化学工業<4187>は反発。独立系化学メーカーで塗料用樹脂原料のほか感光材などをはじめ電子材料でも高い商品競争力を有する。電子材料事業は、半導体レジスト用が需要回復傾向にあり、収益押し上げに寄与している。9日取引終了後、同社は24年11月期の決算を発表した。営業利益は前の期比29%増の46億800万円と高水準の伸びを達成した。続く25年11月期は前期比9%増の50億円と増益トレンドが維持される見通し。また、前期配当を従来予想から2円増額し66円とし、今期についても前期実績比2円増配となる68円を計画している。
■Heartseed <219A> 3,350円 -405 円 (-10.8%) 11:30現在
Heartseed<219A>は急反落。東京証券取引所が10日から、同社株の信用取引による新規の売り付けと買い付けにかかる委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)にすると発表。これによって個人投資家からの資金流入が細るとの見方から売られている。また、日本証券金融も同日以降、貸借取引自己取引分と非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分の貸借担保金率を50%(うち現金担保分20%)にするとした。
■キユーソー流通システム <9369> 2,062円 -249 円 (-10.8%) 11:30現在
キユーソー流通システム<9369>はウリ気配スタート。9日取引終了後、25年11月期連結業績予想について売上高を前期比1.4%増の1980億円、営業利益を同0.7%増の56億円と発表。堅調な見通しを示したものの、最終利益段階では同24.8%減の20億円と大幅減益を見込んでおり、これが売り材料視されている。配当予想は前期比4円増の27円50銭(普通配当23円50銭、記念配当4円)とした。あわせて発表した24年11月期決算は売上高が前の期比5.7%増の1951億9200万円、営業利益が同38.0%増の55億6200万円だった。鶏卵供給不足に対する回復の動きや適正料金施策、インドネシアにおける新規・既存取引の拡大などが寄与した。
■ファーストリテイリング <9983> 48,700円 -3,400 円 (-6.5%) 11:30現在 東証プライム 下落率トップ
ファーストリテイリング<9983>が大幅反落している。9日の取引終了後に発表した第1四半期(24年9~11月)連結決算は、売上高8951億9200万円(前年同期比10.4%増)、営業利益1575億5600万円(同7.4%増)、純利益1319億6300万円(同22.4%増)と増収増益となったものの、材料出尽くし感から利益確定売りが優勢となっているようだ。国内ユニクロ事業でヒートテックインナーやカシミヤなどの防寒衣料の販売が好調だったほか、40周年感謝祭が盛況となった。また、東南アジア・インド・豪州地区、北米、欧州の各ユニクロ事業が順調に拡大し、中国大陸の伸び悩みをカバーした。25年8月期通期業績予想は、売上高3兆4000億円(前期比9.5%増)、営業利益5300億円(同5.8%増)、純利益3850億円(同3.5%増)の従来見通しを据え置いている。同時に、12月度の国内ユニクロ売上速報を発表しており、既存店とEコマースを合わせた売上高は前年同月比15.3%増と2カ月連続で前年実績を上回った。気温が低く推移し、防寒衣料が伸長したほか、年末祭の販売も好調だった。
■キユーピー <2809> 3,108円 -115 円 (-3.6%) 11:30現在 東証プライム 下落率10位
キユーピー<2809>が大幅続落している。同社は9日の取引終了後、24年11月期の連結決算発表にあわせ、25年11月期の業績予想を開示した。今期の売上高は前期比4.3%増の5050億円、経常利益は同0.7%減の366億円、最終利益は同36.3%増の292億円を見込む。年間配当予想は普通配当54円に、キユーピーマヨネーズ発売100周年を迎えることに伴う記念配当10円を加えた64円とし、前期比10円の増配を予定する。最終利益は前期に続き過去最高を更新する見通しを示したものの、利益予想の水準は市場の期待値には届かず、物足りなさが意識されたようだ。今期は価格改定や生産効率の向上に伴う利益押し上げ効果を見込む一方、原材料やエネルギー・一般原資材、物流面での費用負担の増加を想定。海外での新工場・新ラインの稼働が開始するなかで、初期費用の発生も見込む。24年11月期の売上高は前の期比6.4%増の4839億8500万円、経常利益は同80.0%増の368億7400万円、最終利益は同62.6%増の214億1900万円だった。
■トーセ <4728> 714円 +88 円 (+14.1%) 一時ストップ高 11:30現在
9日に決算を発表。「9-11月期(1Q)経常は黒字浮上・通期計画を超過」が好感された。
トーセ <4728> [東証S] が1月9日大引け後(15:30)に決算を発表。25年8月期第1四半期(9-11月)の連結経常損益は2.9億円の黒字(前年同期は2億円の赤字)に浮上し、通期計画の2.6億円に対する進捗率が113.1%とすでに上回り、さらに5年平均の24.6%も超えた。
●ストップ高銘柄
レナサイエンス <4889> 462円 +80 円 (+20.9%) ストップ高 11:30現在
以上、1銘柄
●ストップ安銘柄
リベルタ <4935> 3,690円 -700 円 (-15.9%) ストップ安売り気配 11:30現在
以上、1銘柄
株探ニュース