話題株ピックアップ【昼刊】:ディーエヌエ、太陽誘電、東亜建

注目
2025年2月10日 11時38分

■ディー・エヌ・エー <2432>  3,732円  +700 円 (+23.1%) ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率トップ

ディー・エヌ・エー<2432>が急騰し、2016年以来の高値圏に浮上した。前週末7日の取引終了後、25年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比12.1%増の1167億2700万円、最終損益は157億5500万円の黒字(前年同期は312億3300万円の赤字)となった。最終損益の黒字転換を好感した買いが集まった。ゲーム事業は昨年10月30日に新規リリースしたスマートフォン向けポケモンカードゲーム「Pokemon Trading Card Game Pocket(ポケポケ)」が順調に推移し、売上高が前年同期比29.4%増の505億8100万円、セグメント利益が同82倍の210億2600万円と大幅な増収増益となった。

■太陽誘電 <6976>  2,638円  +370 円 (+16.3%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位

太陽誘電<6976>が3連騰している。前週末7日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、売上高を3300億円から3385億円(前期比4.9%増)へ、営業利益を76億円から100億円(同10.1%増)へ、純利益を収支均衡から50億円(同39.9%減)へ上方修正し、減益予想から一転して営業増益予想としたことが好感されている。情報機器、通信機器向けコンデンサが伸長したほか、円安効果もあって第3四半期までの業績が好調に推移していることに加えて、第4四半期に自動車や情報インフラ、産業機器向けの増加が見込まれ、需要環境が改善していく見込みであることが要因としている。なお、同時に発表した第3四半期累計(24年4~12月)決算は、売上高2547億2400万円(前年同期比5.3%増)、営業利益84億200万円(同19.3%増)、純利益81億6600万円(同2.2倍)だった。

■東亜建設工業 <1885>  1,375円  +185 円 (+15.6%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位

東亜建設工業<1885>がカイ気配スタートで3連騰、昨年3月初旬につけた昨年来高値1322円50銭(分割修正後株価)の更新が有力視される。新高値圏突入となれば約11カ月ぶりとなる。同社は海洋土木の大手だが、足もとの業績は大型案件や好採算案件の寄与で会社側の想定を上回って好調に推移している。前週末7日取引終了後に25年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の146億円から192億円(前期比11%増)に大幅増額修正した。減益予想から一転して2ケタ増益見通しとなり、連続過去最高利益更新となる。好業績を背景に株主還元も強化し、今期年間配当は従来計画に17円上乗せの71円(前期実績は修正後で40円)とすることも併せて発表しており、これを材料視する買いが集中した。

■日本CMK <6958>  534円  +67 円 (+14.4%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位

日本CMK<6958>は出直り基調を鮮明としている。前週末7日取引終了後、25年3月期連結業績予想について純利益を35億円から46億円(前期比19.3%増)へ上方修正すると発表。あわせて配当予想を15円から20円(前期19円)に増額しており、これを好感した買いが入っている。売上高も920億円から950億円(同4.9%増)へ引き上げた。注力分野の走行安全系向けの販売が順調に推移したことや為替影響などが寄与する見込み。営業利益予想は据え置いたが、純利益については円が対ドル・タイバーツで通貨安に推移したことによる為替影響を織り込んだ。

■スミダコーポレーション <6817>  1,026円  +90 円 (+9.6%)  11:30現在  東証プライム 上昇率6位

スミダコーポレーション<6817>が大幅高で5連騰。前週末7日の取引終了後、24年12月期の連結決算発表にあわせ、25年12月期の業績・配当予想を開示した。今期の売上高予想は前期比微増の1440億円、最終利益予想は同5.4倍の32億円とした。業績の底入れを期待した買いを誘う格好となったようだ。市場別では車載関連で増収を見込む一方、インダストリーと家電は減収を想定。欧州での事業構造改革による効果が利益を押し上げる見通し。24年12月期の売上高は前の期比2.5%減の1439億7800万円、最終利益は同88.3%減の5億9000万円。インダストリー関連市場での販売が想定を上回ったほか、経費の抑制も奏功し、計画を上振れして着地した。あわせて同社は配当政策に関して、連結配当性向30%以上の水準を勘案して実施する基本方針を維持しつつ、同方針による配当が適切でない場合は、DOE(株主資本配当率)の水準として3%などとすることも考慮して、株主還元の充実を図る姿勢を示した。25年12月期の年間配当予想は前期比横ばいの53円とした。

■ヨネックス <7906>  2,362円  +207 円 (+9.6%)  11:30現在

ヨネックス<7906>が大幅高で、昨年来高値を更新した。同社は7日取引終了後、25年3月期第3四半期累計(24年4~12月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比38.8%増の113億9100万円となり、通期計画の131億円に対する進捗率は87.0%となった。売上高は同19.5%増の1017億5800万円で着地。バドミントン用品の販売が好調だったほか、利益面では売上総利益率の改善が寄与した。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。

■東京計器 <7721>  3,450円  +290 円 (+9.2%)  11:30現在  東証プライム 上昇率7位

東京計器<7721>が急反発している。前週末7日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、営業利益を41億円から45億7000万円(前期比65.1%増)へ、純利益を30億9000万円から34億円(同49.4%増)へ上方修正したことが好感されている。売上高は防衛・通信機器事業で調達部品の納入遅れの影響が発生することに加え、農業機械向け機器の販売が低調に推移していることで583億円から574億円(同21.7%増)へ下方修正したが、船舶港湾機器事業で円安効果が期待できるのをはじめとして、流体機器事業や鉄道機器事業も利益上振れが見込まれることが要因としている。なお、同時に発表した第3四半期累計(24年4~12月)決算は、売上高342億4100万円(前年同期比11.5%増)、営業利益10億5400万円(同6.3倍)、純利益9億3200万円(同7.9倍)だった。

■A&Dホロン <7745>  2,093円  +176 円 (+9.2%)  11:30現在  東証プライム 上昇率8位

A&Dホロンホールディングス<7745>が大幅高で3日続伸した。前週末7日の取引終了後、25年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比8.2%増の481億1900万円、経常利益は同17.3%増の62億400万円、最終利益は同9.7%増の39億8600万円だった。10~12月期の経常利益は同61%増、最終利益は同49%増と高い伸びを見せており、見直し買いを誘う要因となったようだ。4~12月期では、医療・健康機器事業で海外向け製品の需要が増加した。国内でのDSP(計測・制御・シミュレーションシステム)機器需要や、韓国・台湾・インドでの計量機器需要が好調だったほか、生成AI関連の先端半導体を中心とした需要回復などを背景に、半導体関連事業の収益も拡大した。

■東洋合成工業 <4970>  5,690円  +460 円 (+8.8%)  11:30現在

東洋合成工業<4970>が続急伸している。前週末7日の取引終了後、25年3月期第3四半期累計(4~12月)の単体決算を発表。売上高は前年同期比25.9%増の290億7300万円、経常利益は同22.7%増の31億300万円となった。2ケタの増収増益で、経常利益の通期計画に対する進捗率は約89%に上り、業況を好感した買いが入ったようだ。感光性材料事業では、旺盛なAI関連投資を背景に先端半導体向けの需要が増加し、製品の販売が拡大した。

■ハーモニック <6324>  4,900円  +365 円 (+8.1%)  11:30現在

7日に決算を発表。「10-12月期(3Q)経常は黒字浮上」が好感された。

ハーモニック・ドライブ・システムズ <6324> [東証S] が2月7日大引け後(15:30)に決算を発表。25年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常損益は7800万円の赤字(前年同期は7億6500万円の黒字)に転落した。

⇒⇒ハーモニックの詳しい業績推移表を見る

■新日本製薬 <4931>  2,067円  +131 円 (+6.8%)  11:30現在

7日に決算を発表。「10-12月期(1Q)経常は33%増益で着地」が好感された。

新日本製薬 <4931> [東証P] が2月7日大引け後(15:30)に決算を発表。25年9月期第1四半期(10-12月)の連結経常利益は前年同期比32.6%増の15.5億円に拡大し、10-3月期(上期)計画の21.2億円に対する進捗率は73.3%に達し、5年平均の57.3%も上回った。

⇒⇒新日本製薬の詳しい業績推移表を見る

■テクノプロH <6028>  3,148円  +187 円 (+6.3%)  11:30現在

7日に決算を発表。「上期最終が23%増益で着地・10-12月期も26%増益」が好感された。

テクノプロ・ホールディングス <6028> [東証P] が2月7日大引け後(15:30)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。25年6月期第2四半期累計(7-12月)の連結最終利益は前年同期比22.5%増の105億円に伸び、通期計画の185億円に対する進捗率は56.9%に達し、5年平均の52.3%も上回った。

⇒⇒テクノプロHの詳しい業績推移表を見る

■芝浦電子 <6957>  4,820円  +285 円 (+6.3%)  11:30現在

芝浦電子<6957>が3連騰している。午前11時ごろ、25年3月期の連結業績予想について、売上高を320億円から338億円(前期比4.3%増)へ、営業利益を48億円から54億円(同5.8%増)へ、純利益を33億6000万円から37億3000万円(同2.4%減)へ上方修正したことが好感されている。オートモーティブ、ホームアプライアンス、インダストリアルの各分野において、売上高が前年を上回って推移しており、これを受けて第4四半期の売り上げ計画を見直したことが要因としている。なお、同時に発表した第3四半期累計(24年4~12月)決算は、売上高254億3000万円(前年同期比3.9%増)、営業利益41億300万円(同3.1%増)、純利益28億3300万円(同1.9%減)だった。同社に関しては、台湾電子部品大手のヤゲオ社が5日、同社の同意を得ずに、完全子会社化を目指して1株4300円でTOBを実施すると発表。芝浦電子側はこれに対する見解を「意見を決定次第速やかに公表する」としている。

■エクシオグループ <1951>  1,796円  +102.5 円 (+6.1%)  11:30現在

7日に決算を発表。「今期経常を一転15%増益に上方修正」が好感された。

エクシオグループ <1951> [東証P] が2月7日大引け後(16:00)に決算を発表。25年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比10.1%増の209億円に伸びた。併せて、通期の同利益を従来予想の363億円→425億円(前期は369億円)に17.0%上方修正し、一転して15.1%増益見通しとなった。

⇒⇒エクシオグループの詳しい業績推移表を見る

同時に発表した「1.16%を上限に自社株買いを実施」も買い材料。

発行済み株式数(自社株を除く)の1.16%にあたる240万株(金額で30億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は2月10日から6月30日まで。

■クオールHD <3034>  1,613円  +90 円 (+5.9%)  11:30現在

7日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)経常が74%増益で着地・10-12月期も81%増益」が好感された。

クオールホールディングス <3034> [東証P] が2月7日大引け後(15:30)に決算を発表。25年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比74.2%増の113億円に拡大し、通期計画の152億円に対する進捗率は5年平均の69.3%を上回る74.7%に達した。

⇒⇒クオールHDの詳しい業績推移表を見る

■川本産業 <3604>  1,056円  +150 円 (+16.6%) ストップ高買い気配   11:30現在

川本産業<3604>がストップ高の水準となる前営業日比150円高の1056円でカイ気配となっている。7日の取引終了後、同社に対して親会社のエア・ウォーター<4088>が非公開化を目的として株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。買付価格は1株1200円で、川本産業の7日終値906円を32%上回る。川本産業の株価はTOB価格にサヤ寄せする動きをみせた。エアウォータは川本産業を完全子会社化することで、製品開発の強化やグループの生産性の向上などを図る。買付予定数の下限は96万100株(所有割合16.57%)で、上限は設定しない。買付期間は10日から4月3日まで。TOBが成立した場合、所定の手続きを経て川本産業は上場廃止となる見通し。川本産業はTOBに賛同の意見を表明している。東京証券取引所は2月7日付で川本産業を監理銘柄(確認中)に指定した。

■テックファム <3625>  721円  +100 円 (+16.1%) ストップ高   11:30現在

テックファームホールディングス<3625>はストップ高。先端技術を駆使したアプリの受託開発を主力とし、人工知能(AI)分野などでも強みを発揮している。前週末7日取引終了後に25年6月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の4億円から5億5000万円(前期比2.3倍)に増額した。複数の新規大型案件を受注したことで売上高が増加し、投資負担をこなして利益の伸びが会社側の想定を上回って推移しており、株価も強く刺激される格好となった。600円台と値ごろ感があるうえ、PERも16倍前後と割高感もなく、個人投資家を中心とした短期資金が値幅取り狙いで攻勢をかけている。

●ストップ高銘柄

ビート <9399>  1,675円  +300 円 (+21.8%) ストップ高   11:30現在

ランシステム <3326>  536円  +80 円 (+17.5%) ストップ高買い気配   11:30現在

サンバイオ <4592>  1,109円  +150 円 (+15.6%) ストップ高買い気配   11:30現在

など、11銘柄

●ストップ安銘柄

サンウェルズ <9229>  575円  -100 円 (-14.8%) ストップ安   11:30現在

以上、1銘柄

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