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話題株ピックアップ【夕刊】(3):ITFOR、ゼオン、持田薬

注目
2025年3月3日 15時49分

■アイティフォー <4743>  1,334円  +30 円 (+2.3%)  本日終値

アイティフォー<4743>が3日続伸。午後0時30分ごろに、上限を18万株(発行済み株数の0.68%)、または2億8000万円とする自社株買いを実施すると発表したことが好感された。取得期間は3月5日から21日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行及び資本効率の向上を図るためとしている。

■日本ゼオン <4205>  1,505円  +29.5 円 (+2.0%)  本日終値

日本ゼオン<4205>は堅調。前週末2月28日取引終了後、3月11日付で1426万1800株(発行済み株数の6.21%)の自社株を消却すると発表した。これが株価の下支え材料となったようだ。

■持田製薬 <4534>  3,185円  +55 円 (+1.8%)  本日終値

持田製薬<4534>が堅調な動き。午後2時ごろに自社株108万株(発行済み株数の2.88%)を3月24日付で消却すると発表しており、好材料視された。なお、消却後の発行済み株数は3639万株となる。

■UACJ <5741>  5,290円  +90 円 (+1.7%)  本日終値

UACJ<5741>が3日続伸。同社はきょう、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の革新的将来宇宙輸送システム研究開発プログラムの研究提案募集で、「WAAM(Wire Arc Additive Manufacturing:ワイヤー・アーク積層造形)向けSc(スカンジウム)入り高強度アルミニウム合金ワイヤーの研究開発」が課題解決型共同研究に採択されたと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。この研究は同社と、三菱重工業<7011>、富山住友電工(富山県射水市)の3社共同の取り組みが採択されたもの。ロケット向けのアルミニウム・スカンジウム合金は国内初の試みで、これまでのロケット向け高強度アルミ合金の研究が量産化に向け一歩前進したことになるという。

■トライト <9164>  364円  +6 円 (+1.7%)  本日終値

トライト<9164>が4日ぶりに反発。2月28日の取引終了後、医療福祉従事者向けに「生活応援サービス」の提供を開始したと発表しており、好材料視された。レオパレス21<8848>と協業し、医療福祉従事者向けにレオパレスが提供する全国の賃貸住宅への入居における特別プランを提供する。同社では医療福祉業界が抱える人手不足に起因する課題解決のため、転職や採用支援を行う人材サービス事業を展開しており、新たな取り組みとして新サービスを開始するとしている。

■シーイーシー <9692>  1,880円  +28 円 (+1.5%)  本日終値

シーイーシー<9692>は3日続伸。2月28日の取引終了後、販売管理や生産管理などのシステム開発を主力とする情報システムサービス(大阪市北区)の全株式を4月1日付で取得し子会社化すると発表しており、好材料視された。システム開発事業の領域拡大や関西地区における体制強化を図るのが狙い。取得価額は非開示。なお、同件が業績に与える影響は軽微としている。

■KADOKAWA <9468>  3,509円  +39 円 (+1.1%)  本日終値

KADOKAWA<9468>はしっかり。岩井コスモ証券は2月28日、同社株の目標株価を4000円から4100円に引き上げた。投資判断は「A」を継続した。第3四半期累計(24年4~12月)の業績は売上高が2065億8700万円(前年同期比10.5%増)、営業利益が158億3800万円(同18.8%増)となった。サイバー攻撃による損失や国内紙書籍市場が縮小した影響はあったが、増収増益を確保した。ゲームソフト「ELDEN RING(エルデンリング)」の追加ダウンロードコンテンツの効果をメインに、強力なラインアップとなったアニメが貢献。出版・IP創出事業では、電子書籍や海外紙書籍の伸長、遊技機向けライセンス収入などで紙書籍の落ち込みをカバーしている。25年3月期の同利益は163億円(前期比11.7%減)が計画されているが、同証券では200億円への上方修正を見込んでいる。更に、ソニーグループ<6758>と資本業務提携を締結したことでIPを軸に海外活躍が進むことなどに期待している。

■アース製薬 <4985>  4,985円  +40 円 (+0.8%)  本日終値

アース製薬<4985>が反発。2月28日の取引終了後、発行済み株数の34.15%を保有するプロトリーフの株式を追加取得し子会社化したと発表しており、好材料視された。プロトリーフは園芸資材の製造・卸・小売並びに造園事業を展開し、アース製薬は資本・業務提携契約を締結し、園芸用品市場において営業・マーケティング活動や製品開発を協働しているが、両社の経営資源をよりフレキシブルに活用することが、今後の両社の更なる発展につながると判断したという。取得価額は非開示で、追加取得後のアース製薬の所有割合は50.22%になる。なお、25年12月期業績への影響は精査中としている。

■アカツキ <3932>  3,140円  +15 円 (+0.5%)  本日終値

アカツキ<3932>が反発。2月28日の取引終了後、同日付で東証グロース市場に新規上場したTENTIAL<325A>の保有株売却に伴い、25年3月期に投資有価証券売却益11億5400万円を特別利益として計上すると発表したことが好感された。なお、業績予想への影響は、何らかの変化がある場合には速やかに開示するという。

■アドバンテスト <6857>  8,128円  +12 円 (+0.2%)  本日終値

アドバンテスト<6857>が3日ぶり反発。前週末は大きくマドを開けて売られ、終値ベースで780円あまりの急落をみせたが、きょうは目先下げ過ぎとみたリバウンド狙いの買いや空売りの買い戻しなどが株価に押し上げ効果をもたらしている。前週末の米国株市場ではハイテク株などをはじめ広範囲に買い戻しが入り、AI用半導体関連の象徴株であるエヌビディア<NVDA>が4%高と切り返した。GPU向けテスターでエヌビディアを主要顧客とするアドテストは、これを引き継いで足もと買いが優勢となった。一方、信用買い残が最近は整理が進んでいたとはいえ高水準であり、直近の急落を受けた追い証回避の売り圧力などが上値を押さえる要因となっているもようだ。

■シンニッタン <6319>  287円  +80 円 (+38.7%) ストップ高   本日終値

シンニッタン<6319>がストップ高。同社は前週末2月28日の取引終了後、スパークス・グループ<8739>が運営する日本モノづくり未来ファンドを通じ株式取得を目的に設立されたARTS-3が、シンニッタンに対し株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。買付価格は1株403円で、完全子会社化を目的とする。シンニッタンの株価はTOB価格にサヤ寄せする流れとなった。買付予定数の下限は2483万2400株(所有割合66.67%)で、上限は設定しない。TOBが成立した場合、所定の手続きを経て、シンニッタンは上場廃止となる見込み。買付期間は3月3日から4月14日まで。スパークスはシンニッタンの鍛造事業や建機事業、物流事業における利益率の改善などを図り、企業価値の向上に向けた支援を進める方針。また、東プレ<5975>や日本製鉄<5401>と日鉄物産、日本パーカライジング<4095>との間でTOBへの応募契約を締結した。シンニッタンはTOBに賛同の意見を表明している。東京証券取引所は2月28日付で、シンニッタンを監理銘柄(確認中)に指定している。

●ストップ高銘柄

ミガロホールディングス <5535>  2,070円  +400 円 (+24.0%) ストップ高   本日終値

メタプラネット <3350>  4,010円  +700 円 (+21.2%) ストップ高   本日終値

ジェネレーションパス <3195>  900円  +150 円 (+20.0%) ストップ高   本日終値

データセクション <3905>  905円  +150 円 (+19.9%) ストップ高   本日終値

など、12銘柄

●ストップ安銘柄

データホライゾン <3628>  624円  -150 円 (-19.4%) ストップ安   本日終値

アドバンスクリエイト <8798>  468円  -100 円 (-17.6%) ストップ安   本日終値

以上、2銘柄

株探ニュース

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