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話題株ピックアップ【昼刊】:日製鋼、マキタ、シンフォニア

注目
2025年3月6日 11時37分

■日本製鋼所 <5631>  6,065円  +749 円 (+14.1%)  11:30現在  東証プライム 上昇率トップ

日本製鋼所<5631>が大陽線を示現し4連騰、一気に6000円台に乗せてきた。2月は底値模索を余儀なくされていたが、3月に入るや動きを一変させ目を見張る切り返しをみせている。産業機械を主力に手掛けるほか、火力や原子力向け鋳鍛鋼などでも高実績を有する。祖業は兵器の開発・製造であり、国内では現在唯一の大型火砲メーカーということもあって防衛関連株の一角として存在感を高めている。業績も好調だ。24年3月期に営業3割増益を達成したのに続き、25年3月期の同利益は前期比22%増の220億円を予想している。また、トップラインについては23年3月期からピーク売上高を更新中で、25年3月期は前期比7%増の2700億円と3期連続の最高更新を見込んでいる。

■マキタ <6586>  5,352円  +550 円 (+11.5%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位

マキタ<6586>が急騰し昨年来高値を更新した。電動工具を手掛ける同社は欧州向けの売上高比率が高い銘柄として知られる。ドイツの与野党が債務抑制策の緩和で合意し、財政拡張による欧州景気の押し上げ効果を巡る期待感がグローバルで広がっている。ドイツ株価指数(DAX)が最高値圏で推移するなか、欧州主要国の長期金利は上昇し、ユーロ高も進行している。東京市場では前日に欧州関連のDMG森精機<6141>が大幅高となったが、他の欧州関連株にも物色の矛先が向かう格好となり、6日はマキタ株への選好姿勢が強まった。DMG森精機は続急伸。日本板硝子<5202>も大幅高で、マツダ<7261>が堅調に推移している。

■シンフォニア <6507>  6,880円  +640 円 (+10.3%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位

シンフォニア テクノロジー<6507>がマドを開けて急伸、4連騰となっている。SMBC日興証券が5日付で同社の投資判断「1(強気)」を据え置き、目標株価を前回の1万400円から1万900円に引き上げたことが材料視されているようだ。レポートでは、同社防衛向けの事業領域は予算が最も増加する分野(スタンド・オフ防衛能力)に当たる上、競争優位性も非常に高いと推測。WFE市場と連動する同社クリーン搬送システム事業への調整懸念もあり、足もとではバリュエーションが防衛関連各社と同程度もしくは下回る水準にあるが、割安感は強く是正されるとみている。

■三菱重工業 <7011>  2,504.5円  +229.5 円 (+10.1%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位

三菱重工業<7011>の上値追い鮮烈。全上場銘柄の中で群を抜く売買代金をこなし、大幅高で昨年12月5日につけた上場来高値2485円を更新した。地政学的リスクに備え、世界的に国防費拡大に向けた動きが顕著となっている。前日の欧州株市場ではドイツの主要株価指数が急反発したが、これは防衛力強化などに向けた拡張的な財政政策がとられる方向となったことが好感されたもの。軍需企業大手の独ラインメタルは再び上げ足を強め、防衛関連株人気を牽引している。日本でも岸田政権を引き継ぎ石破政権は防衛予算枠を広げる方向にあるが、今週4日には米国防次官候補のコルビー氏が、議会公聴会で日本の防衛費の水準が低すぎると不満を表明し、GDP比で3%への引き上げを促す発言を行っており注目された。これを受けて株式市場では防衛省との取引額トップの三菱重を筆頭に川崎重工業<7012>、IHI<7013>など関連銘柄への資金流入が加速している。

■ジンズホールディングス <3046>  6,710円  +290 円 (+4.5%)  11:30現在

ジンズホールディングス<3046>が3日ぶりに反発している。5日の取引終了後に発表した2月度の月次売上状況(速報)で、国内アイウェアショップの既存店売上高が前年同月比15.3%増となり、25カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。前年がうるう年だった影響から前年同月に比べて営業日数が少なかったものの、月上旬にかけて高まったインバウンド需要への対応を強化したことや、継続的な販促キャンペーン活動などが奏功した。なお、全店売上高は同17.7%増だった。

■KeePer技研 <6036>  3,765円  +115 円 (+3.2%)  11:30現在

KeePer技研<6036>は堅調。5日取引終了後に2月度の月次速報を発表した。「キーパーラボ運営事業」の既存店売り上げは前年同月比8.2%増と2カ月ぶりにプラスに転じており、これが好感されている。全店ベースでは同17.5%増だった。洗車での来店台数が大幅に増えたものの、平均単価減で堅調な伸びにとどまった。

■すかいらーく <3197>  2,747.5円  +70.5 円 (+2.6%)  11:30現在

すかいらーくホールディングス<3197>は4日続伸。連日で上場来高値を更新した。5日取引終了後、すかいらーくグループIRレポート(速報値)を発表。2月度の既存店売上高は前年同月比10.6%増と前月からプラスを継続しており、これが好感されている。全店ベースでは同16.1%増だった。主力ブランド「ガスト」でコスパ商品の導入やパスタ商品の拡充を行った。昨年買収した「資(すけ)さんうどん」は関東2号店となる両国店がオープンし、初日は170人以上の客がオープン待ちをしたという。

■西川ゴム工業 <5161>  4,750円  +65 円 (+1.4%)  11:30現在

西川ゴム工業<5161>は高い。5日の取引終了後、3月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表しており、好材料視されている。投資単位当たりの金額を引き下げることで、株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図ることが目的という。

■エムスリー <2413>  1,794円  +21 円 (+1.2%)  11:30現在

エムスリー<2413>は3日ぶり反発。5日取引終了後、東急不動産グループで福利厚生サービスを手掛けるイーウェルを連結子会社化すると発表。これが買い手掛かりとなっている。イーウェルの現在の株主構成は東急不動産が88%、豊田通商システムズが12%となっており、エムスリーは東急不動産から51%の株式を取得する。株式譲渡実行日は4月1日。あわせて、エムスリーは東急不動産との間でヘルスケア・医療領域での協業を目的に業務提携する。

■三井住友FG <8316>  3,817円  +42 円 (+1.1%)  11:30現在

三井住友フィナンシャルグループ<8316>や三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、みずほフィナンシャルグループ<8411>など銀行株が堅調に推移している。6日の円債市場で新発10年債利回り(長期金利)は一時1.5%台に乗せ、2009年6月以来、およそ15年9カ月ぶりの高水準をつけた。日銀の追加利上げ観測がくすぶるなか、欧州では積極財政への期待からドイツの長期金利(ブンズ)が急上昇した。内外金利の上昇期待が強まったことを受け、金利上昇メリットセクターである金融株を選好する姿勢が強まったようだ。

■薬王堂ホールディングス <7679>  1,865円  +20 円 (+1.1%)  11:30現在

薬王堂ホールディングス<7679>はしっかり。5日取引終了後、2月度の月次速報を発表。既存店売上高は前年同月比3.3%増とプラス基調を維持した。全店ベースでは同5.7%増だった。

■ウシオ電機 <6925>  2,117円  +20 円 (+1.0%)  11:30現在

ウシオ電機<6925>が続伸している。5日の取引終了後、自己株式の消却を発表。消却前の発行済み株式総数の13.95%に相当する1500万株を3月26日付で消却する。これを受けて、株式需給の改善を評価する買いが入っているようだ。

■サンゲツ <8130>  2,992円  +26 円 (+0.9%)  11:30現在

サンゲツ<8130>はしっかり。5日取引終了後、物流事業を手掛けるSDS(名古屋市中村区)の株式を100%取得し、子会社化すると発表した。幅広いエリアで事業を展開するSDSの買収により、地域に応じたきめ細やかな配送体制や、調達物流を含めたより効果的・効率的な物流体制を構築する狙いがある。株式譲渡実行日は4月1日。

■大戸屋ホールディングス <2705>  5,300円  +30 円 (+0.6%)  11:30現在

大戸屋ホールディングス<2705>は4日続伸、昨年3月以来の高値圏を走る展開となっている。5日取引終了後に発表した2月度の既存店売上高が前年同月比11.7%増となり、増収基調を維持したことが好感されているようだ。なお、全店ベースでは同11.3%増だった。

■クスリアオキ <3549>  3,219円  +7 円 (+0.2%)  11:30現在

クスリのアオキホールディングス<3549>が4日続伸となっている。5日の取引終了後、月次営業速報を発表。2月度の既存店売上高は前年同月比9.3%増となり、増収基調が続いたことが好感されているようだ。既存店の客数は同5.3%増、客単価は同3.8%増となった。なお、全店ベースの売上高は同16.3%増だった。

■ウインテスト <6721>  167円  +50 円 (+42.7%) ストップ高   11:30現在

ウインテスト<6721>がストップ高まで買われている。同社は5日、国内大手の半導体ICメーカーから量産現場向け装置として、汎用ロジックIC検査装置を受注したことを明らかにしており、これが材料視されているようだ。この装置は、テスターインテストヘッド構成を取っており、設計思想として水冷に頼らず空冷を貫きつつ、省電力ながら高速性能を維持し、汎用ロジックIC検査に対応。ウエハー検査そしてファイナルチップ検査に対応する標準インターフェースを搭載し、性能の向上と量産・評価の現場において最適化された機能を持っているという。なお、受注金額は非公表で、今期の通期業績への影響については現在精査中だとしている。

●ストップ高銘柄

ウインテスト <6721>  167円  +50 円 (+42.7%) ストップ高   11:30現在

以上、1銘柄

●ストップ安銘柄

ジェネレーションパス <3195>  600円  -150 円 (-20.0%) ストップ安   11:30現在

以上、1銘柄

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