「親子上場」が11位にランクイン、イオンによる上場子会社2社の完全子会社化で関心高まる<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「親子上場」が11位にランクインしている。
ここにきてのランクアップの背景には、イオン<8267>が2月28日、グループでショッピングセンターの開発・運営を手掛けるイオンモール<8905>とグループの商業施設を中心に施設管理を行うイオンディライト<9787>の2社を完全子会社化すると発表したことがあるようだ。上場子会社が多いイオンが親子上場解消に向けて動き出したことで、この動きが他にも波及するのではないかとの思惑が働いており、これがテーマとしての関心の高まりにつながっている。
親子上場は、企業グループの資本効率の向上や資金調達の多様化、ブランド力の強化につながる一方、グループガバナンスの複雑化や親会社と子会社の利益相反への懸念などがあり、海外投資家を中心に批判が根強い。東京証券取引所が企業統治改革を求めていることもあって、その数は減少しているもののまだ多い。この日は全般相場が軟調ななか、関連銘柄の動きで目立ったものはないものの、引き続き市場の関心の高いテーマとして要注目だろう。