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話題株ピックアップ【夕刊】(2):東電HD、キヤノン、黒田グループ

注目
2025年3月14日 15時47分

■東電HD <9501>  434.9円  +14 円 (+3.3%)  本日終値

東京電力ホールディングス<9501>が続伸。日本経済新聞電子版が13日夜、「東京電力ホールディングス(HD)は今夏の公表を目指す新たな再建計画に合理化の推進を盛り込む」と報じた。資産や投資の圧縮を通じて1000億円規模の収支改善を進めるとしており、これを材料視した買いが入ったようだ。記事によると、柏崎刈羽原子力発電所の再稼働遅れにより今後1~2年で手元資金が不足する可能性が出ている東電HDは、送配電子会社などが保有する遊休地や上場するグループ会社株の一部売却、原発や送配電事業での設備投資の抑制・延期などを検討するとしている。

■キヤノン <7751>  4,870円  +130 円 (+2.7%)  本日終値

キヤノン<7751>が6日ぶり反発。13日の取引終了後に今期2回目となる自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を2600万株(発行済み株数の2.81%)、または1000億円としており、取得期間は3月14日から来年1月30日まで。立会取引市場における市場買い付けのほか、東京証券取引所の自己株式立会外買付(ToSTNet-3)により取得する。

■黒田グループ <287A>  1,067円  +27 円 (+2.6%)  本日終値

黒田グループ<287A>は高い。13日取引終了後、28年3月期を最終年度とする「3カ年計画」を発表。最終年度に売上高1400億円、営業利益80億円とする目標を掲げた。ROEは12%(今期見通し10%)を目指す。また、財務規律(自己資本比率40%)を維持しながら、成長投資、借入金返済、株主還元へ適切に充当するという。これが買い手掛かりとなったようだ。

■マルゼン <5982>  3,200円  +80 円 (+2.6%)  本日終値

マルゼン<5982>が5日続伸。13日の取引終了後、集計中の25年2月期連結業績について、売上高が従来予想の600億円から642億5000万円(前の期比6.0%増)へ、営業利益が49億円から61億円(同25.6%増)へ、純利益が37億5000万円から46億円(同24.1%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。製品価格の値上げが浸透したことや営業部門による荒利改善活動などが奏功した。

■SPDR <1326>  40,860円  +820 円 (+2.1%)  本日終値

SPDRゴールド・シェア<1326>やNEXT FUNDS 金価格連動型上場投信<1328>、純金上場信託(現物国内保管型)<1540>といった金ETFが高い。13日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物相場は、4月限が前日比44.5ドル高の1トロイオンス=2991.3ドルに上昇。一時、初の3000ドル台に乗せている。トランプ米政権による関税政策に対する警戒感が高まり、米株式市場が調整色を濃くするなか安全資産である金に対する見直し買いが強まっている。

■モリ工業 <5464>  5,280円  +90 円 (+1.7%)  本日終値

モリ工業<5464>が3日続伸。午後1時ごろ、25年3月期の連結業績予想について、売上高を450億円から463億円(前期比3.3%減)へ、営業利益を47億円から54億円(同8.4%減)へ、純利益を35億円から40億円(同11.5%減)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を100円から130円へ引き上げたことが好感された。当初の想定よりも販売量の減少が少なく、また販売単価の下降も緩やかなことが要因としている。なお、年間配当予想は210円(前期230円)となる。

■豊田通商 <8015>  2,580円  +26 円 (+1.0%)  本日終値

豊田通商<8015>が4日ぶりに反発。この日の寄り前に、子会社である豊田通商アメリカ(TAI)を通じて、ラディウス・リサイクリング<RDUS>の全株式を取得する合併契約を締結したと発表しており、好材料視された。今回の買収により、ラディウス社はオレゴン州ポートランドに本社を置く北米トップクラスのリサイクル企業で、高度な加工・選別技術を用いて高品質な再生資源を米国及びグローバルの顧客に安定的に供給するのが強み。今回の買収によりラディウス社のこうした強みに豊田通商が持つ再生資源を軸としたクローズドなサプライチェーンを構築する機能を掛け合わせることで、新たなモノづくりを通じて北米における高品質な再生資源の供給を強化するとしている。取得価額は約1344億円。25年第3四半期での買収を目指すとしている。

■GAテクノ <3491>  1,094円  +8 円 (+0.7%)  本日終値

GA technologies<3491>が高い。同社は不動産投資プラットフォームを運営し、投資用中古マンションなどの売買・仲介などを行うほか、不動産業界向け業務支援システムも提供する。足もとの業績は絶好調に推移しており、13日取引終了後に開示した25年10月期第1四半期(24年11月~25年1月)決算は経常利益が前年同期比3.4倍の9億5000万円と急拡大した。投資用不動産販売が伸びるなか、サブスクリプション契約数も増加するなど収益拡大基調を強めている。これを好感する形で上値を見込んだ投資マネーが流入した。株価は2月初旬にマドを開けて売られた後下値模索の動きを続けてきたが、今週11日ザラ場の1000円割れで底入れを果たし、リバウンド局面に移行している。

■タイミー <215A>  1,597円  +6 円 (+0.4%)  本日終値

タイミー<215A>が3日続伸。13日の取引終了後に発表した第1四半期(24年11月~25年1月)単独決算は、売上高86億4200万円、営業利益14億1300万円となった。前年同期は四半期決算を開示していないため比較の記載はないものの、会社側によると36.2%増収、2.5倍営業増益になったとしており、好調な滑り出しとなったことが好感された。年末年始を中心とした深刻な人手不足を背景に主要3業界(物流・小売・飲食業界)でAA(アクティブアカウント)数が増加しており、特に物流及び小売業界での堅調な利用増加により、全体として高成長を持続した。また、試験的にクライアントマーケティング・BPO費用を大幅に計上したものの、規律を持った投資により同コストの対売上高比率が縮小したほか、営業生産性の向上や不正利用対策に係る適切なコストマネジメントなども増益に寄与した。なお、25年10月期通期業績予想は、売上高343億9400万~357億円(前期比28.0~32.8%増)、営業利益60億~67億1000万円(同41.3~58.0%増)の従来見通しを据え置いている。

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