注目銘柄ダイジェスト(前場):三菱重、ジャックス、オルツなど

市況
2025年3月17日 11時56分

ジャックス<8584>:4100円(+260円)

大幅反発。先週末に三菱UFJ銀行と新資本業務提携契約を締結、三菱UFJ銀行に対して第三者割当増資を実施すると発表している。増資によって、三菱UFJ銀行の議決権比率は40%にまで高まる見込み。先週末は観測報道を受けて急伸後に売買停止、売買再開後は売り先行となっていたが、本日はあらためて買い直される展開へ。三菱UFJ銀行の影響力強化による業容拡大期待が優勢となっている。

INSPEC<6656>:638円 ウ -

ストップ安売り気配。先週末に第3四半期の決算を発表、累計営業損益は0.6億円の赤字となり、前年同期4.1億円の赤字から損失幅は縮小している。一方、通期では営業利益予想を据え置いているものの、純損益は0.8億円の黒字予想から1.5億円の赤字に下方修正。露光装置事業からの撤退に伴い、事業撤退損を特別損失に計上するようだ。3円計画であった年間配当金も無配に修正している。

オートサーバー<5589>:2220円 カ -

ストップ高買い気配。株主優待制度の新設を発表している。2025年6月末100株以上の株主に対してクオカード1万円分を贈呈、2026年6月末以降の株主に対しては、100株以上株主に5000円分、200株以上保有で継続保有期間1年以上の株主には1万5000円分を贈呈するようだ。25年6月末に100株以上保有する株主の優待利回りは、先週末終値をベースにすると5.5%の水準となる。

三菱重<7011>:2837円(+281円)

大幅続伸。次期ドイツ首相就任が確実視される中道右派キリスト教民主同盟のメルツ党首は先週末、「緑の党」と財政拡張で合意したと発表している。国防費増強など財政出動に必要な基本法の改正案が可決される可能性が高まり、欧州市場ではラインメタルなど航空・防衛関連の上昇が目立つ展開になっていた。東京市場でも、同社を中心とした防衛関連株への関心があらためて高まる状況になっている。

天馬<7958>:3115円 カ -

ストップ高買い気配。MBOの実施を発表している。株式の非公開化を企図して、創業家の資産管理会社であるFHLホールディングスが1株3580円でTOBを実施する。会社側では、賛同の意見を表明するとともに応募を推奨としている。TOB価格は先週末終値比で37.1%のプレミアムとなっており、TOB価格サヤ寄せを目指す動きが優勢に。TOB期間は3月17日から4月28日まで。

オルツ<260A>:576円(+51円)

急騰。ハイレゾとの業務提携及び次世代データセンター事業「alt GPU Cloud」を開始することを発表した。同社は今回の事業を新たな成長戦略の柱と位置付け、ハイレゾとの戦略的パートナーシップのもと、国内およびグローバル企業をサポート可能な規模のGPUリソースを有するAI特化型データセンターの運用と構築を目指し、すでに収益化しているGPU計算リソース提供基盤である「EMETH GPU POOL」とも連携させることで、ニーズが拡大している市場への事業機会を拡大したいとしている。

ジェイテック<2479>:256円(+15円)

大幅続伸。14日の取引終了後に25年3月期配当予想の修正(増配)を発表し、好材料視されている。25年3月期の期末配当について、24年5月10日公表においては配当予想を未定としていたが、最近の業績の動向および財政状況等を踏まえ、前期実績に対して倍額(5.0円増配)の1株当たり10.0円にすることとしたとしている。

モルフォ<3653>:1225円(-128円)

急落、年初来安値更新。14日の取引終了後に25年10月期第1四半期の業績を発表し、これを嫌気した売りに押されている。売上高が6.99億円(前年同四半期比6.8%増)、経常損失が1.09億円(前年同四半期は経常損失0.77億円)と、中国を中心に主力のスマートデバイス向けロイヤリティ収入が牽引し増収も赤字幅が拡大した。赤字幅拡大の理由は、研究開発投資の積極化及び中国を中心とした海外子会社の基盤強化に費用が増加したためとしている。

《ST》

提供:フィスコ

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