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話題株ピックアップ【夕刊】(1):丹青社、三菱UFJ、伊藤忠

注目
2025年3月18日 15時44分

■丹青社 <9743>  1,050円  +150 円 (+16.7%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率3位

丹青社<9743>はストップ高。17日取引終了後、26年1月期連結業績予想について売上高を前期比6.7%増の980億円、営業利益を同16.6%増の60億円と発表した。営業利益は6期ぶりに最高益を更新する見通し。配当予想も前期比15円増の60円とした。これを好感した買いが集まっている。緩やかな景気回復を背景に需要が堅調に推移すると見込む。訪日客の増加に伴うインバウンド関連施設の設備投資の拡大も追い風になるとみている。同時に発表した25年1月期決算は売上高が前の期比13.1%増の918億5800万円、営業利益が同32.5%増の51億4700万円だった。

■全国保証 <7164>  6,039円  +354 円 (+6.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位

全国保証<7164>が大幅高で3日続伸。17日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、売上高を557億円から567億円(前期比9.8%増)へ、営業利益を406億円から415億円(同6.1%増)へ、純利益を300億円から315億円(同9.4%増)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を197円から209円(前期170円)へ引き上げたことが好感された。主力の住宅ローン保証事業で、他の保証会社のM&Aなどにより保証債務残高が堅調に推移したことに加えて、保険関連収益の上振れなどが業績を押し上げるという。

■エリアリンク <8914>  2,074円  +116 円 (+5.9%)  本日終値

エリアリンク<8914>が高い。同社はきょう、トランクルーム「ハローストレージ」の物件数が2500件を突破したと発表しており、これが株価を刺激したようだ。25年は年間1万5000室の新規出店を計画しており、特にニーズが高い関東・関西の都市部に注力し、65%の出店を予定。更に出店数が少ない地方エリアでも新規出店を推進し、今後5年で9万室の新規出店を計画しており、29年には総室数20万室の達成を目指すとしている。

■百十四銀行 <8386>  3,695円  +140 円 (+3.9%)  本日終値

百十四銀行<8386>が5日続伸し、昨年来高値を更新した。17日の取引終了後、野村ホールディングス<8604>傘下の野村証券と、金融商品仲介業務での包括的業務提携に関し基本合意書を締結したと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。香川県を地盤とする百十四の公社債・投資信託の窓販業務、一部の登録金融機関業務に関する顧客口座を野村が承継する。野村は百十四から承継した顧客口座や、野村の高松支店の顧客口座に関する金融商品仲介業務を百十四に委託。両社で良質なコンサルティングと多様な商品・サービスを提供していく。新体制の開始は27年3月期中を予定する。

■三菱UFJ <8306>  2,106円  +76 円 (+3.7%)  本日終値

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が5連騰で連日の最高値と気を吐いている。19日までの日程で行われる日銀金融政策決定会合では利上げが見送られる公算が大きいものの、これについては織り込み済みでここ最近の物価上昇などを背景に早晩日銀は利上げを迫られるとの見方が根強い。14日に発表された春闘の集計結果でも賃上げ率の平均が5.46%と昨年の同時期から上昇しており、これも金利上昇要因となる。国内長期金利の上昇で運用環境が改善するとの見方が株価の押し上げ要因となっている。同社をはじめメガバンク各社は25年3月期に続き26年3月期も経常利益は過去最高を更新するとの見方が支配的で、買いを後押ししている。

■明星工業 <1976>  1,292円  +32 円 (+2.5%)  本日終値

明星工業<1976>が7日続伸。17日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、イギリスに本拠を置く投資会社ニッポン・アクティブ・バリュー・ファンドとその共同保有者による株式保有割合が6.37%から8.33%に上昇したことが判明しており、需給思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は、投資及び経営陣に対する経営の助言並びに状況に応じて重要提案行為などを行うこととしており、報告義務発生日は3月10日となっている。

■伊藤忠商事 <8001>  7,115円  +170 円 (+2.5%)  本日終値

総合商社株が一斉高に買われた。米著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハサウェイ<BRK.B>の子会社ナショナル・インデムニティー・カンパニーが17日付で関東財務局に提出した変更報告書で、5大商社株の保有割合が増加したことが判明。バフェット氏が先月公表した「株主への手紙」を受け、株式市場では商社株買い増しへの思惑が高まっていたが、今回正式に明らかになったことで改めて好感する動きが出ている。伊藤忠商事<8001>が8.53%(従来7.47%)、三菱商事<8058>が9.67%(同8.31%)、三井物産<8031>が9.82%(同8.09%)、住友商事<8053>が9.29%(同8.23%)、丸紅<8002>が9.30%(同8.30%)。いずれも保有目的は「純投資」で、報告義務発生日は3月10日。

■大塚ホールディングス <4578>  7,852円  +140 円 (+1.8%)  本日終値

大塚ホールディングス<4578>は続伸。17日の取引終了後、子会社である大鵬薬品工業が次世代ADC(抗体薬物複合体)創薬技術基盤を持つスイスのアラリス社を買収すると発表しており、好材料視された。アラリス社の革新的なADC創薬技術獲得を通して、バイオロジクス研究開発体制を構築することで、がん領域での継続的な開発品ポートフォリオの拡充を進めるのが狙い。取得価額は全株式を4億ドルで取得するほか、追加マイルストーンとして最大7億4000万ドルを支払う。なお、25年12月期業績への影響は確定次第発表するとしている。

■物語コーポレーション <3097>  3,400円  +55 円 (+1.6%)  本日終値

物語コーポレーション<3097>が3日ぶりに反発。17日の取引終了後、米国子会社を通じて、米国で鉄板焼きレストランを展開するSHOGUNグループの全株式を4月1日付で取得し子会社化すると発表しており、好材料視された。SHOGUNグループは、郊外ロードサイドに大型レストランを展開していることから、物語コーポの既存事業と親和性が高く、店舗運営ノウハウなどの活用により十分なシナジーが創出できると判断したという。取得価額は2860万ドル。25年6月期業績への影響は精査中としている。

■ローム <6963>  1,624円  +20.5 円 (+1.3%)  本日終値

ローム<6963>が3日続伸。この日、モーターなどの産業機器をはじめ、あらゆる機器でセンシングデータを活用した故障予兆検知や劣化予測を可能にするAI機能搭載マイコンを開発したと発表しており、好材料視された。今回開発した「ML63Q253x-NNNxx」「ML63Q255x-NNNxx」は、クラウドやネットワークに依存せず、マイコン単体で学習と推論を単体で実現する業界初のマイコン。FAセンサ、モーター、バッテリー、電動工具、住宅設備・家電機器、ロボットなどのほか、故障予兆検知が要求される機器や動作停止しては困る機器、予測精度の向上を必要としている機器などに適応可能としている。

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