話題株ピックアップ【夕刊】(1):タイミー、ミマキエンジ、Syns

注目
2025年3月25日 15時41分

■タイミー <215A>  1,793円  +268 円 (+17.6%)  本日終値

タイミー<215A>がマドを開けて急伸した。リクルートホールディングス<6098>傘下のリクルートが24日、スポットワークサービス「タウンワークスキマ(仮称)」のサービス開発を中止すると発表した。スキマバイトサービスの競争環境の激化に伴って、タイミーの収益性が低下するリスクが後退したと受け止められ、同社株に買いが集まったようだ。リクルートは昨年秋にサービスの提供を開始する予定だったが、開発優先順位の観点から開発中止を決めたという。なお、タイミーを巡ってはSBI証券が24日、目標株価2430円、投資判断「買い」で新規にカバレッジを開始している。少子高齢化の進行による人手不足を背景に、スキマバイトに対する需要は増加すると想定。ネットワーク効果が効くビジネスモデルであり、タイミーの先行優位性は当面は揺るがないとの見方を示している。

■ミマキエンジニアリング <6638>  1,642円  +171 円 (+11.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位

ミマキエンジニアリング<6638>が5連騰。24日の取引終了後、25年3月期の期末配当予想を15円から35円へ増額修正したことが好感された。年間配当予想は52円50銭となり、前期実績(25円)に対して27円50銭の増配となる。

■Synspective <290A>  733円  +65 円 (+9.7%)  本日終値

Synspective<290A>が大幅高。同社は24日、米スペースXとライドシェアローンチ契約を締結したと発表しており、これが材料視されたようだ。この契約を通じて、2027年にStriX(ストリクス)衛星を2機、スペースXのFalcon 9ロケットにて打ち上げる予定。高い信頼性と再利用性で知られるFalcon 9ロケットを利用することにより、2020年代後半までに30機の小型SAR衛星コンステレーションの構築を目指す同社の計画を、より確実に実現することができるという。

■ネクソン <3659>  2,236円  +185 円 (+9.0%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位

ネクソン<3659>が後場上げ幅を拡大。午後1時20分ごろ、ハードコア・アクションRPG「The First Berserker:Khazan」を3月28日に世界同時発売すると発表しており材料視された。同ゲームは、同社が運営するアクションRPG「アラド戦記」の世界を舞台とするハードコア・シングルプレイ・アクションRPGで、スリリングな戦闘とユニークなアニメ調のグラフィックが特徴。世界グローバル配信に先駆け、この日からSteam、プレイステーション5、XboxシリーズX|Sで早期アクセスを開始している。

■バイセル <7685>  2,800円  +185 円 (+7.1%)  本日終値

BuySell Technologies<7685>が大幅続伸。24日の取引終了後に発表した2月の出張訪問買取事業における仕入高が前年同月比86%増の10億5900万円と大幅増となったことが好感された。バイセル単体で問い合せ数や再訪率向上による出張訪問件数の増加に加え、訪問粗利単価が前年同月を上回って推移したことが寄与。また、福ちゃんの仕入高が加わったことも貢献した。なお、出張訪問数は同61%増の3万897件だった。

■養命酒製造 <2540>  2,825円  +178 円 (+6.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位

養命酒製造<2540>が動意。24日取引終了後、筆頭株主の大正製薬ホールディングス(東京都豊島区)から、保有する全株式について投資業などを手掛ける湯沢(東京都渋谷区)へ譲渡したとの連絡を受けたことを明らかにした。これに伴い、大正製薬との資本・業務提携を解消するという。この発表を手掛かり材料視する向きがあるようだ。

■セーフィー <4375>  783円  +43 円 (+5.8%)  本日終値

セーフィー<4375>が高い。同社はきょう午前11時ごろ、ネットワーク接続型ストレージ製品「Safie Trail Station(セーフィートレールステーション)」の提供を開始すると発表。これが材料視されたようだ。この製品は、既設のIPカメラ(ネットワークカメラ)への接続により、セーフィーのクラウドサービス環境下での映像視聴を可能にするもの。これにより、各拠点の状況に応じて既設カメラと新規カメラを組み合わせた柔軟なシステム構築が可能になり、複数拠点の一元管理が実現できるとしている。

■JVCケンウッド <6632>  1,375.5円  +62.5 円 (+4.8%)  本日終値  東証プライム 上昇率10位

JVCケンウッド<6632>が後場一段高。同社はきょう、イタリアの無線関連グループ会社が同国の消防庁向けに業務用デジタル無線システムを供給する大型契約を獲得したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。この案件は、同国を拠点に防衛・安全保障関連製品の製造・販売を手掛けるレオナルドと共同で受注したもの。契約額は業務用デジタル無線システムの供給とサポートを含め約28億円だとしている。

■グリムス <3150>  2,417円  +109 円 (+4.7%)  本日終値

グリムス<3150>は高い。24日取引終了後に配当方針を変更すると発表。連結配当性向の基準を30%から40%に引き上げるという。これに伴い、25年3月期の期末配当予想を37円から55円に増額修正した。中間配当とあわせ、年間では75円(前期47円)となる見通し。これを好感した買いが入った。

■日本オラクル <4716>  16,290円  +580 円 (+3.7%)  本日終値

日本オラクル<4716>が続伸。岩井コスモ証券は24日、同社株の投資判断「A」と目標株価1万7000円を継続した。同社の第3四半期累計(24年6月~25年2月)の営業利益は前年同期比11.3%増の642億1900万円となり、業績の順調さを示すポジティブな着地となった。旺盛なDX関連のIT関連投資が追い風で、基幹業務システム(ERP)を自社所有からインターネット経由で利用するクラウドへ移行するIT投資需要を捉えて、同社が顧客に定額課金で提供するERPなどのクラウドサービスが伸びている。会社側では、25年5月期業績予想として1株当たり利益445~460円(前期は434.2円)を示しているが、同証券では最終利益が前期比11.5%増の620億円で1株当たり利益は484.3円と試算。14期連続最高益で、会社予想を上回って着地すると見込んでいる。

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