話題株ピックアップ【夕刊】(1):テラスカイ、ラクトJ、ドトル日レス
■テラスカイ <3915> 2,409円 +409 円 (+20.5%) 本日終値 東証プライム 上昇率2位
テラスカイ<3915>は急騰。14日取引終了後、26年2月期連結業績予想について売上高を前期比19.1%増の294億3800万円、営業利益を同26.3%増の18億3300万円と発表。前期に続き増収増益となる見通しを示したことが好感され、買いを呼び込んだ。引き続き企業によるクラウドサービス利用の拡大が追い風になると見込む。配当予想は無配継続とした。なお、同時に発表した25年2月期決算は売上高が前の期比29.1%増の247億900万円、営業利益が同2.8倍の14億5200万円だった。
■ラクト・ジャパン <3139> 3,365円 +503 円 (+17.6%) ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率3位
ラクト・ジャパン<3139>がストップ高まで買われ、年初来高値を更新した。同社は14日取引終了後、25年11月期第1四半期(24年12月~25年2月)の連結決算を発表。経常利益は前年同期比43.3%増の15億9800万円となり、上半期計画の23億円に対する進捗率は69.5%となった。売上高は同15.8%増の459億8400万円で着地。アイスクリームなどに使用される脂肪系の輸入乳原料や、プロテイン向けを中心に高たんぱく原料の販売が伸びたことなどが寄与した。なお、上半期及び通期の業績予想は従来計画を据え置いている。
■ドトル日レス <3087> 2,743円 +360 円 (+15.1%) 本日終値 東証プライム 上昇率5位
ドトール・日レスホールディングス<3087>が急騰。14日の取引終了後に発表した26年2月期連結業績予想で、売上高1545億1400万円(前期比3.8%増)、営業利益105億9900万円(同10.4%増)、純利益71億5600万円(同4.0%増)と9期ぶりの営業最高益更新を見込み、年間配当予想を前期比4円増の54円としたことが好感された。今期も売上高の回復傾向が継続するとみて、既存店売上高はドトールで前期比4%増(前期5.8%増)、日レスで同3%増(同5.0%増)を予想。一方、出店はドトールで50店舗、日レスで30店舗の計80店舗(前期55店舗)を予定しており、売上高の拡大により原材料費の高止まりや水道光熱費、人件費の上昇などを吸収する。なお、25年2月期決算は、売上高1488億2200万円(前の期比5.8%増)、営業利益95億9700万円(同31.1%増)、純利益68億8000万円(同25.3%増)だった。同時に、上限を350万株(発行済み株数の7.98%)、または50億円とする自社株買いを実施すると発表しており、好材料視されている。取得期間は4月15日から10月14日までで、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行及び株主還元策の一環として実施するとしている。
■TWOST <7352> 1,054円 +103 円 (+10.8%) 一時ストップ高 本日終値
TWOSTONE&Sons<7352>が大幅高で6連騰。同社は14日の取引終了後、25年8月期第2四半期累計(24年9月~25年2月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比37.3%増の89億900万円、最終利益は同41倍の5億3900万円となった。大幅な増収増益で着地したことを好感した買いが入ったようだ。エンジニアプラットフォームサービスとコンサル・アドバイザリーサービスの売上高が大きく伸びた。あわせて同社は、戦略コンサルティングサービスを手掛けるSAICOOL(東京都港区)を連結子会社化すると発表した。株式の取得価額は概算で5億8400万円。これに関連してみずほ銀行と財務上の特約が付された金銭消費貸借契約を締結する。
■パソナグループ <2168> 2,155円 +140 円 (+7.0%) 本日終値
14日に発表した「3.60%の自社株消却を実施」が買い材料。
発行済み株式数の3.60%にあたる150万株の自社株を消却する。消却予定日は4月30日。
■IDホールディングス <4709> 1,909円 +121 円 (+6.8%) 本日終値
IDホールディングス<4709>が後場上げ幅を拡大した。午前11時30分ごろ、集計中の25年3月期連結業績について、売上高が従来予想の350億円から360億円(前の期比10.2%増)へ、営業利益が34億円から35億円(同26.4%増)へ、純利益が20億円から21億円(同18.2%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、好材料視された。収益性の高い高度運用・ITインフラ領域への経営資源の戦略的投入や、受注単価の見直しなどの継続などが奏功した。同時に28年3月期を最終年度とする中期経営計画を発表しており、最終年度に売上高440億円、営業利益57億円を目指すとしたことも好材料視されている。「人材」の価値をこれまで以上に高め、収益力・成長性の高いビジネスモデルへの変革を図るとしている。
■PILLAR <6490> 3,315円 +170 円 (+5.4%) 本日終値
PILLAR<6490>が大幅続伸。SMBC日興証券は14日、同社株の投資評価を新規「1」でカバレッジを開始した。目標株価は7100円とした。同社の業績と半導体製造装置(SPE)メーカーの売り上げには高い相関性があり、半導体サイクルがボトムに近づくなか、26年3月期のガイダンスで悪材料出尽くしとなり、株価反転のきっかけになる可能性が高いとみている。同社のフッ素樹脂継手は、半導体製造装置の洗浄装置や薬液供給で主に使われ、グローバルで約9割のシェアを誇っており、今後も競争力を維持し続けると予想している。
■日本特殊塗料 <4619> 1,472円 +61 円 (+4.3%) 本日終値
日本特殊塗料<4619>が大幅続伸。14日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、旧村上ファンド系とされる投資会社シティインデックスイレブンス(東京都渋谷区)と共同保有者による株式保有割合が5.06%となり、新たに5%を超えたことが判明したことを受けて需給思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うこととしており、報告義務発生日は4月7日としている。
■森永乳業 <2264> 3,296円 +129 円 (+4.1%) 本日終値
森永乳業<2264>が後場上げ幅を拡大した。午後1時ごろ、集計中の25年3月期連結業績について、営業利益を285億円から295億円(前の期比6.0%増)へ上方修正したことが好感された。海外事業の業績が計画を上回ったことに加えて、適切な費用投下を進めたことが寄与したという。一方、最終利益は180億円から50億円(同91.8%減)へ下方修正した。パキスタン、米国、ベトナムの各子会社に関して減損損失を計上することが要因としている。
■滋賀銀行 <8366> 5,140円 +200 円 (+4.1%) 本日終値
滋賀銀行<8366>が続伸。ありあけキャピタル(東京都中央区)による滋賀銀の株式保有割合が5%を超える水準となったことが14日の取引終了後に明らかとなり、思惑視されたようだ。同日提出の大量保有報告書によると、ありあけキャピタルの保有割合は5.31%。報告義務発生日は7日。保有目的は純投資と「状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」としている。
株探ニュース