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京セラの26年3月期は営業利益2.0倍を予想、1億3624万株を上限とする自社株買いも発表

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2025年5月14日 18時19分

京セラ<6971>がこの日の取引終了後、26年3月期の連結業績予想を発表しており、営業利益は550億円(前期比2.0倍)を見込む。米国の関税政策や円高の影響はあるものの、部品事業の構造改革を実行することで増益転換を図る。

売上高は1兆9000億円(同5.7%減)を見込む。全セグメントにおいて景気減速や、想定為替レートを1ドル=135円(25年3月期153円)、1ユーロ=150円(同164円)としたことによる影響を考慮し減収を見込む。また、米国相互関税の影響を利益面で170億円と試算する。一方で、半導体部品有機材料事業で前期に発生した一時費用などの影響がなくなるほか、電子部品でKAVX(キョウセラ・AVX・コンポーネンツ)におけるMLCC(積層セラミックコンデンサ)及びタンタルコンデンサ事業の収益性改善効果が利益を押し上げる。

なお、25年3月期決算は、売上高2兆144億円(前の期比0.5%増)、営業利益272億9900万円(同70.6%減)だった。

同時に、上限を1億3624万株(発行済み株数の9.67%)、または2000億円とする自社株買いを実施すると発表した。取得期間は5月15日から来年3月24日までで、株主還元の一環並びに機動的な資本戦略への準備として実施するとしている。

また、シリコンダイオード・パワー半導体事業を新電元工業<6844>に譲渡すると発表した。同事業を10月に設立予定の新設会社に吸収分割の形で承継させたうえで、同新設会社の全株式を26年1月をメドに新電元に譲渡する。譲渡価額は概算で25億円。なお、同件が業績に与える影響は軽微としている。

出所:MINKABU PRESS

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