<マ-ケット日報> 2025年6月30日
週明けの市場は日経平均が5日続伸。終値は前週末比336円高の4万487円だった。前週末の米ハイテク株高を受けてこの日も買い先行のスタート。一時は700円を超える上げ幅を示現するなど4万台に乗せてもなお勢いのあるところを見せている。後場に入るとようやく過熱感が意識されるようになり目先筋の利食い売りが優勢に。日足チャート面では3空となった後の上ヒゲ陰線形成なので、4万1000円の大台を前にやや気迷いが生じている様子がうかがえる。
前週末の米国市場は年内の利下げへの期待が強まりダウ平均は続伸した。この日発表された5月の個人消費支出物価指数が事前予想通りの上昇率に収まったため、インフレ圧力の後退感からFRBが年内に利下げをするとの期待が高まった。この日はトランプ大統領がカナダとの関税交渉打ち切りをSNSで発信したことで伸び悩む場面もあったが、ハイテク株への物色意欲は衰えることなくナスダック指数が全体をけん引した。同指数は昨年12月以来の最高値更新となっている。
さて、東京市場は米ナスダック指数やS&P500種指数が最高値を更新する流れに乗って日経平均も年初来高値を更新する展開。ボラティリティが上がっており昨年7月の最高値(4万2426円)もにわかに視野に入っている。短期的な過熱感から本日は多少伸び悩んではいるものの、トランプ関税でネガティブな報道(自動車関税)がされる中での高値更新は本物の強さとみていいだろう。(ストック・データバンク 編集部)