話題株ピックアップ【夕刊】(3):クックビズ、新都HD、VPJ
■クックビズ <6558> 738円 +100 円 (+15.7%) ストップ高 本日終値
クックビズ<6558>がストップ高。同社は10日の取引終了後、食品スーパー「ロピア」を運営するOICグループ(川崎市幸区)と資本・業務提携を行うと発表。収益面での好影響を期待した買いが入ったようだ。クックビズはグループが取り扱う水産加工品や総菜などをOICグループに供給するほか、新商品の共同企画や開発などを推進。採用活動も支援する。OICグループがクックビズ株の14万株(発行済み株式総数の5.02%)を、クックビズ社長から東京証券取引所における立会外取引(ToSTNeT-1)を通じ同日付で取得する。クックビズは26年11月期の連結業績への具体的な影響額は現時点では未定とし、今後公表すべき事項が生じた場合は速やかに開示するとした。
■新都ホールディングス <2776> 142円 +18 円 (+14.5%) 本日終値
新都ホールディングス<2776>が後場に入って急伸。同社はきょう午後2時ごろ、26年1月期第3四半期累計(2~10月)の連結決算を発表。営業損益が2億9300万円の黒字(前年同期は6500万円の赤字)に浮上したことが好感されたようだ。売上高は前年同期比2.3倍の165億6600万円で着地。前期に子会社化した北山商事を主軸とする金属リサイクル事業関連の収益が大幅に増加したことが寄与した。なお、通期業績予想については売上高230億2000万円、営業利益2億9000万円とする従来見通しを据え置いている。
■VPJ <334A> 1,720円 +151 円 (+9.6%) 本日終値
ビジュアル・プロセッシング・ジャパン<334A>が急反発。10日の取引終了後に25年12月期の期末一括配当予想を15円74銭から29円(前期実績13円11銭)へ増額修正したことが好感された。普通配当を21円に引き上げるとともに、今年3月に東証グロース市場に上場したことを記念して8円の記念配当を実施する。
■AKIBA <6840> 434円 +34 円 (+8.5%) 一時ストップ高 本日終値
AKIBAホールディングス<6840>が急騰。増設メモリーやフラッシュモジュールなどメモリー製品の販売を手掛けるが、米エヌビディア<NVDA>とも同社商品を取り扱うなどで密接な関係を有し、電子部品大手のローム<6963>とはAIソリューションパートナー契約を締結するなどAI分野への展開にも余念がない。ここデータセンターの建設ラッシュなども背景として半導体メモリー価格の高騰が顕著となっている。任天堂<7974>は家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ・ツー」に使うメモリー価格が急上昇したことで、収益圧迫懸念から株価が急落するなど、影響は多方面に及んでいる。AKIBAにとってはこのメモリー価格高騰が商機を高めるとの思惑でプラス方向に働いている。株式需給面では外資系証券などの手口で貸株市場を経由した同社株への空売りが急増していたが、このショートカバーが一気に進み、株価に突発的に浮揚力を与える格好となったもようだ。ただ、買い戻し一巡後は上げ幅を縮小している。
■ベステラ <1433> 1,165円 +76 円 (+7.0%) 本日終値 東証プライム 上昇率3位
ベステラ<1433>が急伸。同社は製鉄や石油、電力などのプラント解体工事を手掛けるが、完工増加を背景に収益が押し上げられている。10日取引終了後、26年1月期第3四半期(25年2~10月)決算は営業利益段階で前年同期比4.1倍の5億3500万円と好調に推移した。8~10月期では前年同期の赤字から大幅黒字転換している。これを好感する買いを呼び込む状況となった。
■シンクロ・フード <3963> 616円 +24 円 (+4.1%) 本日終値 東証プライム 上昇率10位
シンクロ・フード<3963>が大幅続伸。英投資ファンドのアセット・バリュー・インベスターズ(AVI)は10日の取引終了後に関東財務局へ提出した変更報告書のなかで、株式保有比率が従来の23.27%から25.67%に上昇しており、思惑視した買いが進んだ。AVIは9日にも保有割合が増加したことを報告していた。10日の変更報告書の報告義務発生日は12月3日。保有目的は「純投資及び重要提案行為等を行うこと」としている。
■サンアスタ <4053> 456円 +12 円 (+2.7%) 本日終値
Sun Asterisk<4053>は大幅高。10日取引終了後、株主優待制度を拡充すると発表した。毎年12月末時点で600株以上保有する株主を対象に、現行では保有株数に応じて優待ポイントを5000~8万ポイント贈呈しているが、これに新たに継続保有期間の条件を設ける。1年未満では現行通りのポイント数となるが、1年以上では6000~12万ポイントを付与するという。これが買いの手掛かりとなっている。
■あさくま <7678> 4,585円 +5 円 (+0.1%) 本日終値
あさくま<7678>は4日続伸し、上場来高値を更新した。10日の取引終了後、26年1月期第3四半期累計(2~10月)の単独決算を発表した。売上高が71億8200万円、営業利益が3億2400万円、最終利益が2億1500万円だった。1月に完全子会社だったあさくまサクセッションを吸収合併し連結決算から単独決算に移行したため、前年同期との比較はしていない。連結決算だった前年同期は売上高が64億200万円、営業利益が1億2300万円、最終利益が3億5800万円となっており、営業利益が実質的に大幅に増加したことから、収益性の向上を評価した買いが入ったようだ。前期以降引き続き、接客サービスや清潔さなど店舗へのクレームに対する改善と、サラダバーの充実を優先課題として取り組みを進めている。
■pluszero <5132> 2,860円 -485 円 (-14.5%) 本日終値
pluszero<5132>が大幅に3日続落。同社は10日の取引終了後、25年10月期の単独決算発表にあわせ、26年10月期の業績予想を開示。売上高予想は前期比30.0%増の20億1000万円、営業利益予想は同44.0%増の7億4300万円、最終利益予想は同29.9%増の4億7500万円とした。これまで同社は中期の経営目標として、26年10月期に売上高27億6600万円、営業利益13億8400万円に伸ばす目標を掲げていたが、これを下回る売上高・営業利益予想を示す格好となった。25年10月期の実績も従来の計画に対しては未達となっており、見切り売りを促す要因となったようだ。26年10月期は独自開発の次世代AI「AEI」に関連したサービスの継続的な成長を図る方針。25年10月期の売上高は前の期比26.9%増の15億4600万円、営業利益は同2.1倍の5億1600万円、最終利益は同2.4倍の3億6600万円だった。
■アイモバイル <6535> 469円 -66 円 (-12.3%) 本日終値 東証プライム 下落率2位
アイモバイル<6535>は後場急落。同社は11日正午、26年7月期第1四半期(8~10月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比2.3倍の101億4600万円と大幅な増収となった一方、営業利益は同99.2%減の800万円、最終利益は同94.1%減の4200万円と大幅な減益となり、嫌気した売りが膨らんだ。ふるさと納税のポータルサイト「ふるなび」において制度改正に伴う特需を取り込む販促戦略が奏功。寄付受付金額が大幅に増加した。半面、積極的なプロモーションにより想定を上回る一時的な販促費が発生。インターネット広告事業での収益基盤再構築に関する費用なども影響し、売上高販管費比率が前年同期比で上昇した。
●ストップ高銘柄
アクリート <4395> 1,343円 +300 円 (+28.8%) ストップ高 本日終値
カルナバイオサイエンス <4572> 384円 +80 円 (+26.3%) ストップ高 本日終値
グリーンモンスター <157A> 977円 +150 円 (+18.1%) ストップ高 本日終値
ソラスト <6197> 757円 +100 円 (+15.2%) ストップ高 本日終値
など、7銘柄
●ストップ安銘柄
JMACS <5817> 717円 -150 円 (-17.3%) ストップ安 本日終値
など、2銘柄
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