東京株式(前引け)=大幅続落、リスク回避ムードのなか5万円大台割れ
16日前引けの日経平均株価は前営業日比644円55銭安の4万9523円56銭と大幅続落。前場のプライム市場の売買高概算は11億655万株、売買代金概算は2兆4694億円。値上がり銘柄数は305、対して値下がり銘柄数は1252、変わらずは50銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は売り優勢の地合いでスタートしたが、寄り後の値崩れが目立つ展開となった。先物主導で日経平均は急速に下値を探り、売り一巡後はいったん下げ渋ったものの前場取引終盤にかけて再び売り直され、前引け時点でフシ目の5万円を割り込んだ。前日の米国株市場がハイテク株中心に売り優勢の地合いとなったことを受け、東京市場でも引き続きこれまで全体相場を牽引してきたAI・半導体関連株などを中心に売りがかさむ展開を強いられている。値下がり銘柄数が1200を超え、プライム市場全体の78%を占めている。
個別ではフジクラ<5803>が売られ、キオクシアホールディングス<285A>も軟調、ディスコ<6146>も下落した。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも売りに押された。三菱重工業<7011>、川崎重工業<7012>などの防衛関連株が下値を探る展開となり、三井E&S<7003>、リクルートホールディングス<6098>なども安い。TOKYO BASE<3415>が大幅安、安川電機<6506>も値を下げた。半面、武田薬品工業<4502>がしっかり、パーク24<4666>が物色人気。フジ・メディア・ホールディングス<4676>も高い。Link-Uグループ<4446>が急反発、グッドコムアセット<3475>も値を飛ばした。