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話題株ピックアップ【夕刊】(1):ファンディノ、GENDA、フジHD

注目
2025年12月25日 15時44分

■FUNDINNO <462A>  1,333円  +260 円 (+24.2%) 一時ストップ高   本日終値

FUNDINNO<462A>が急反発。24日の取引終了後、流通取引総額(GMV)拡大に向けた成長戦略の一環として、「第2種金融商品取引業」及び「投資運用業」の登録に向けたプロジェクトチームの体制を強化したと発表しており、これを好感した買いが入った。同社はこれまで第1種金融商品取引業者として、投資家がインターネットまたは対面を通じて未上場企業へ「直接」投資できる環境を提供してきたが、更なる市場の活性化を目指し、「ファンド」を通じた投資スキームを導入するために、「第2種金融商品取引業」及び「投資運用業」の登録準備を進めるという。これにより従来の「個別の企業を選んで投資する」スタイルに加えて、「プロが選定・管理するポートフォリオへの投資」が可能となり、リスク分散と投資の選択肢がより拡大することが期待できるとしている。

■GENDA <9166>  741円  +68 円 (+10.1%)  本日終値

GENDA<9166>が急騰。前週16日に大陰線を引き年初来安値を更新したが、その後は押し目買いにバランスを立て直す動きをみせ、目先は上向きを維持している25日移動平均線との下方カイ離を解消する展開に。英ロンドンを本拠とする投資運用会社で長期運用を主眼に置くゼナーアセットマネジメントが24日付で提出した大量保有報告書によると、ゼナーによるGENDA保有株式比率が5.62%と新たに5%を超過したことが判明した。保有目的は、投資一任契約にかかわる顧客資産の運用を主とするが、状況に応じて運営及び資本の効率化に向けた動きを含みとし、経営陣との意見交換や重要提案行為などを行う場合があることに言及している。これを受け、GENDAの将来的な株式価値向上に向けた思惑が株価を刺激する形となった。

■フジHD <4676>  3,681円  +180 円 (+5.1%)  本日終値

フジ・メディア・ホールディングス<4676>が急反発。同社は24日、村上世彰氏の長女の野村絢氏から受領した「大規模買付行為等趣旨説明書」に関し、24日付で変更の申出書を受け取ったと発表した。野村氏は投資会社とともにフジHD株を共同保有している。今回の変更申出書のなかで株式の追加取得の方法について、TOB(公開買い付け)により実施し、買付価格は1株4000円とする方針が示された。旧村上ファンド系によるTOB価格を意識した買いが優勢となった。なお、フジHD側から不動産事業のスピンオフや完全売却に向けた具体的な動きについて方針が示された場合や、DOE(自己資本配当率)4%を下限とする配当方針を含む株主還元方針を公表した場合、買い付けを行わないという従来の姿勢に変更はない。

■カーリット <4275>  1,936円  +81 円 (+4.4%)  本日終値

カーリット<4275>は3日ぶりに反発。24日の取引終了後、自社株83万7400株(消却前の発行済み株式総数の3.48%)を12月26日付で消却すると発表しており、市場への放出による需給悪化リスクが後退したとの見方から買いが入った。消却後の発行済み株式総数は2321万2600株、保有する自社株は16万3828株になる。

■アニコムHD <8715>  1,007円  +42 円 (+4.4%)  本日終値

アニコム ホールディングス<8715>が大幅反発。前日はひと押し入れたものの、ここ約2カ月にわたり5日移動平均線をサポートラインとする一貫した上昇トレンドを形成しており、機関投資家とみられる実需の買い主体の存在を示唆していた。そうしたなか、米投資ファンドでアクティビストとして名を馳せるダルトン・インベストメンツがアニコムHDの株式を買い増したことが24日付で関東財務局に提出した変更報告書で判明した。前回報告時点の保有株比率は10.61%だったが、今回は11.65%まで高まった。保有目的としてはアニコムHDの株価が過小評価されているため魅力的な投資機会であるとの考えを示し、長期的保有の意向を表明している。これが同社の株価を改めて刺激する材料となった。

■アクセルHD <402A>  537円  +22 円 (+4.3%)  本日終値

アクセルスペースホールディングス<402A>が5日続伸。この日の寄り前、子会社アクセルスペースが防衛省の「衛星コンステレーションの整備・運営等事業」を落札したと発表しており、これを好感した買いが入った。三菱電機<6503>、スカパーJSATホールディングス<9412>、三井物産<8031>、Synspective<290A>、QPSホールディングス<464A>傘下のQPS研究所、三井物産エアロスペース(東京都千代田区)の6社とともに落札したもので、外部からの攻撃を遠距離から排除するスタンド・オフ防衛能力の実効性確保に必要な画像情報の安定的な取得を目的に、民間企業が運営する衛星コンステレーションの構築を目指すPFI事業(民間資金等活用事業)。事業期間は31年3月31日までの約5年間。なお、26年5月期業績への影響は精査中としている。

■セーフィー <4375>  846円  +29 円 (+3.6%)  本日終値

セーフィー<4375>が3日続伸。午前10時ごろ、開発・運営するウェアラブルクラウドカメラ「Safie Pocket2(セーフィーポケットツー)」とクラウドカメラ「Safie PRO(セーフィープロ)」が北海道ガス<9534>に採用されたと発表しており、好材料視された。今回の採用は、主にガスの供給施設などのインフラの定期的なメンテナンス業務やガス漏れなど緊急性の高い事案が発生した際の保安業務に活用される。遠隔からサポートやメンテナンス立ち会いを実施することで、現場管理の品質向上とDXを推進するという。

■UNEXT <9418>  2,009円  +59 円 (+3.0%)  本日終値

U-NEXT HOLDINGS<9418>は高い。24日取引終了後、ブラザー工業<6448>傘下で通信カラオケ「JOYSOUND」を手掛けるエクシングの買収を発表した。エクシングの株式70%を175億円で取得し、連結子会社化する。これが材料視された。JOYSOUNDは豊富な楽曲ラインアップや大容量データ配信システムなどに強みがあり、UNEXTグループのコンテンツ配信サービスや顧客基盤などと組み合わせることでシナジー創出を狙う。株式取得日は来年4月1日の予定。

■コア <2359>  2,086円  +59 円 (+2.9%)  本日終値

コア<2359>が反発。24日の取引終了後、鹿児島県に本拠を置き組み込み系ソフトウェアや業務システムの開発を行うソフト流通センター(鹿児島県鹿児島市)の全株式を12月25日付で取得し子会社化すると発表しており、これが好材料視された。公共、医療、IoT(AI)、半導体市場などで九州エリアの強化を図るのが狙いで、子会社化により新規ソリューションの共創や人材の確保・交流、事業地域の拡大などの相乗効果が期待されている。取得価額は非開示。なお、26年3月期業績への影響は軽微としている。

■東邦チタニウム <5727>  1,392円  +39 円 (+2.9%)  本日終値

東邦チタニウム<5727>は連日の大幅高で約1カ月半ぶりに1400円台に乗せてきた。金市況だけでなく、銀や白金、銅市況などが軒並み史上最高値圏に突入するなか、相対的に出遅れる非鉄セクターの銘柄に目が向きやすくなっている。そうしたなか、航空機部品に使われるチタンの中間原料である「スポンジチタン」について、来年後半の需要回復に対する思惑が一部メディア報道をきっかけに広がり、リターンリバーサル狙いの買いを呼び込む形となっている。市場では「チタンは民間航空機だけではなく、軍需も当然考慮されるところで世界的な防衛予算拡大の流れが株高思惑を助長する可能性がある」(中堅証券ストラテジスト)という声も聞かれた。また、来年は米国の航空機製造制限の緩和などもプラス材料として働くという見方があるようだ。なお、大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>も邦チタと足並みを揃え動兆著しく、連日の上値追いとなっている。

株探ニュース

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