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前場に注目すべき3つのポイント~中小型株での短期的な値幅取り狙い~

市況
2025年12月26日 8時37分

25日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■中小型株での短期的な値幅取り狙い

■エイベックス、26/3上方修正 純利益 28億円←12億円

■島津製作所<7701>チェコ社買収、最大規模1058億円

■中小型株での短期的な値幅取り狙い

26日の日本株市場は、こう着感が強まる相場展開になりそうだ。25日の米国市場は、クリスマスの祝日で休場だった。海外勢が不在のなかで手掛かり材料に欠ける状況であり、積極的な売買は手控えられやすいとみられる。個人投資家主体の取引になりやすく、中小型株での短期的な値幅取り狙いに向かわせそうである。

日経225先物はナイトセッションで日中比30円安の50490円だった。ただ、閑散な取引であり、狭いレンジでの推移である。昨日の東証プライムの値上がり銘柄数は7割を超えていたものの、売買高は13億株台、売買代金は3兆円を割り込む薄商いだった。本日も引き続き薄商いが続くことが見込まれる。

ただし、本日は権利付き最終日となるほか、節税対策の売りも一巡することになる。クリスマス明けの米国市場の上昇が期待されるなかで、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうであり、先物市場で先回り的な動きもありそうだ。また、ソフトバンクG<9984>が12月末基準で1株を4株に分割するほか、伊藤忠<8001>、ブリヂストン<5108>、住友不動産<8830>なども分割を実施する。分割によって投資へのハードルが切り下がることも、個人投資家の投資意欲を高めよう。

日経平均株価は25日線とボリンジャーバンドの+1σ(50613円)水準での推移が続いている。ただ、+1σ寄りで推移していることもあり、50500円台を回復してくる局面では+1σ突破を狙った先物主導の動きとなる可能性はありそうだ。また、海外勢が不在のなかで物色は個人投資家主体の中小型株での値幅取り狙いの動きが目立ってきた。グロース250指数は足もとのリバウンドで25日線を上抜けてきており、中小型株での値幅取り狙いに向かわせそうだ。

■エイベックス、26/3上方修正 純利益 28億円←12億円

エイベックス<7860>は2026年3月期業績予想の修正を発表。純利益を12億円から28億円に上方修正した。持分法適用関連会社である SANRIO SOUTHEAST ASIA PTE. LTD.の全株式を譲渡することを決議。特別利益10億円を計上する予定。

■前場の注目材料

・日経平均株価は上昇(50407.79、+63.69)

・高市早苗内閣による防衛費増額などの経済政策

・活発な自社株買い

・東証による企業価値向上の要請

・三菱HCキャピタル<8593>リニア立体倉庫サブスク、初期投資を低減

・住友ゴム工業<5110>社長に国安氏、「ダンロップ」世界で攻勢

・曙ブレーキ工業<7238>東南アで2輪用増産、30年度めど

・島津製作所<7701>チェコ社買収、最大規模1058億円

・GSIクレオス<8101>細菌数を5秒で計測、衛生管理装置を内外に提案

・兼松<8020>航空自衛隊に次期初等練習機、装備庁と2機契約

・三井物産<8031>豪鉄鉱石事業に8000億円、権益40%取得

・アルプスアルパイン<6770>インドで車載部品増産、合弁工場を移転・拡張

・富士通<6702>エヌビディアと協業、発注確認工数を半減、特化型AIエージェント3種

・東レ<3402>微細加工・樹脂充填を同時に、感光性ポリイミドシート開発

・リミックスポイント<3825>ブルースカイソーラーなどと低圧太陽光を最適運用、事業化目指し提携

・タキヒヨー<9982>キンコーズとサステナTシャツ刷新、個人・法人向け幅広く

・環境フレンドリーHD<3777>神奈川・真鶴町と覚書、防災・脱炭素を推進

・清水建設<1803>大型曲面部材を3D造形、材料噴射型、有筋対応

・矢作建設工業<1870>AIで現場の安全支援、過去の災害事例活用

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

・08:30 11月失業率(予想:2.6%、10月:2.6%)

・08:30 11月有効求人倍率(予想:1.18倍、10月:1.18倍)

・08:30 12月東京都区部消費者物価コア指数(予想:前年比+2.5%)

・08:50 11月鉱工業生産速報(予想:前月比-2.0%、10月:+1.5%)

<海外>

・特になし

《YY》

提供:フィスコ

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