話題株ピックアップ【夕刊】(1):santec、スパークス、エンプラス
■santec <6777> 13,100円 +2,710 円 (+26.1%) 一時ストップ高 本日終値
santec Holdings<6777>に物色人気が集中、一時ストップ高に買われた。光測定器や、光パワーモニター、光フィルター、光可変減衰器といった光関連部品の製造を手掛けるが、高度な技術力を武器に世界市場を開拓し、海外売上高比率が約77%と高いことも特長だ。足もとでは光関連部品の中でコネクター付き光ファイバーケーブル検査装置の販売が好調で全体収益押し上げに貢献している。前週末1月30日取引終了後、26年3月期の業績予想の修正を発表、売上高を従来予想の260億円から300億円(前期比25%増)に、営業利益を74億円から93億円(同25%増)に増額した。好業績を背景に株主還元も強化し、今期の年間配当を従来計画に50円上乗せし200円(前期実績は記念配を含め210円)とすることも併せて発表しており、これらを評価する形で上値を見込んだ投資マネーが流入した。
■スパークス・グループ <8739> 1,938円 +293 円 (+17.8%) 本日終値 東証プライム 上昇率トップ
スパークス・グループ<8739>が急反発し昨年来高値を更新。1月30日の取引終了後に、未定としていた26年3月期の期末一括配当予想を90円にすると発表しており、前期(68円)比22円の増配となることが好感された。同時に発表した第3四半期累計(4~12月)連結決算は、営業収益136億8400万円(前年同期比5.7%増)、営業利益60億6200万円(同13.8%増)、純利益44億7300万円(同34.7%増)だった。運用資産残高が2兆2334億円と創業以来の過去最高を更新したことが貢献。また、再生可能エネルギー戦略、プライベートエクイティ戦略などオルタナティブ投資が成長したことも寄与した。なお、26年3月期通期業績予想は引き続き未定としている。
■エンプラス <6961> 10,560円 +1,500 円 (+16.6%) ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率2位
エンプラス<6961>がストップ高の1万560円に買われ昨年来高値を更新。1月30日の取引終了後、26年3月期の連結業績予想について、売上高を410億円から425億円(前期比11.6%増)へ、営業利益を53億円から63億円(同19.1%増)へ、純利益を41億円から47億円(同19.2%増)へ上方修正したことを好感した買いが入った。セミコンダクター事業で、サーバー用途の大手GPUメーカー向けAIサーバー用ソケットに加え、ハイパースケーラー向けのASIC関連の案件が増加していることが牽引する。また、自動車用途で新規顧客獲得によるシェア拡大で同事業の販売が想定を上回るペースで推移していることも貢献する。なお、同時に発表した第3四半期累計(4~12月)決算は、売上高323億7400万円(前年同期比12.4%増)、営業利益52億円(同27.3%増)、純利益38億7600万円(同35.0%増)だった。
■愛知時計電機 <7723> 3,110円 +328 円 (+11.8%) 本日終値 東証プライム 上昇率4位
愛知時計電機<7723>はマドを開けて急伸。30日取引終了後、26年3月期連結業績予想について売上高を569億2000万円から576億6000万円(前期比6.2%増)へ、純利益を36億7000万円から46億2000万円(同30.7%増)へ上方修正すると発表した。配当予想も90円から113円(前期75円)に増額した。国内外の需要が堅調に推移しているため。投資有価証券売却益を計上することも寄与する見通し。これを好感した買いが入った。
■日本電設工業 <1950> 3,895円 +410 円 (+11.8%) 本日終値 東証プライム 上昇率5位
日本電設工業<1950>が急動意。電気工事会社で鉄道工事に強く、主要顧客がJR東日本グループで安定した売上高基盤を有する。業績はJR関連の工事が高水準なほか、民間の大型設備投資需要などを取り込み、利益面で会社側の計画を大きく上回る状況となっている。前週末1月30日取引終了後に26年3月期業績予想の修正を発表した。営業利益は従来予想の176億6000万円から222億7000万円(前期比24%増)に大幅増額しており、減益見通しから一転2割を超える増益予想に変わった。これがサプライズとなり株価を強く刺激している。テクニカル的には25日移動平均線との上方カイ離を解消しており、目先値ごろ感が生じていたことも追随買いを呼び込む背景となったようだ。
■日清紡ホールディングス <3105> 1,573.5円 +143 円 (+10.0%) 本日終値 東証プライム 上昇率7位
日清紡ホールディングス<3105>は3連騰し昨年来高値を更新している。1月30日の取引終了後に、集計中の25年12月期連結業績について、営業利益が従来予想の197億円から264億円(前の期比59.2%増)へ、純利益が110億円から139億円(同35.3%増)へ大きく上振れて着地したようだと発表したことが好感された。マイクロデバイス事業の苦戦で売上高は5060億円から5020億円(同1.5%増)へ下振れたものの、日本無線グループにおいて自治体向け防災システムの大型案件が増加したことや船舶用通信機器などが好調だったことに加え、国際電気グループにおける携帯電話キャリア向け製品の需要増などがあり、利益を押し上げた。
■ワコム <6727> 820円 +74 円 (+9.9%) 本日終値 東証プライム 上昇率8位
ワコム<6727>は急反発。1月30日の取引終了後に、26年3月期の連結業績予想について、営業利益を115億円から130億円(前期比27.3%増)へ、純利益を85億円から94億円(同79.9%増)へ上方修正したことが好感された。売上高は従来予想の1100億円(同4.9%減)を据え置いたものの、ペンタブレットなどを製造販売するブランド製品事業が想定を上回る見通しであることに加えて、販売管理費の抑制などが利益を押し上げる。あわせて、期末配当で普通配当を1円増額するとともに、アニメーション界のアカデミー賞ともいわれるアニー賞でアブ・アイワークス賞を受賞したことを記念して記念配当3円を実施するとして、期末配当予想を11円から15円へ引き上げ年間配当予想を26円(前期22円)に増額修正した。なお、第3四半期累計(4~12月)決算は、ブランド製品事業の事業構造改革などが奏功し、売上高816億3800万円(前年同期比6.7%減)、営業利益98億8400万円(同30.0%増)、純利益74億4400万円(同38.3%増)だった。同時に、コンサルティング事業などを展開するリクロスエクスパンション(東京都新宿区)の全株式を3月31日付で取得し子会社化すると発表した。取得価額は16億9600万円。子会社化により、地域コミュニティー貢献による共創を基盤とする、電力及び環境分野でのITシステム及びコンサルティング事業を開始するとしている。
■日本アビオニクス <6946> 5,600円 +480 円 (+9.4%) 本日終値
日本アビオニクス<6946>が寄り付き大口の買い注文で値が付かず、カイ気配のまま株価水準を切り上げる展開。同社は防衛・産業用機器メーカーで、防衛装備品ではレーダー装置などをはじめとする電子機器など陸・海・空の自衛隊向けで実績が高い。地政学リスクの高まりを背景とした防衛力強化の流れを受け、同社の収益環境に追い風が強まる可能性が改めて意識されている。そうしたなか、前週末1月30日取引終了後、26年3月期業績予想の修正を発表、売上高は従来予想の250億円から285億円(前期比41.6%増)営業利益は40億円から50億円(同78.8%増)に大幅増額した。高水準の防衛予算を追い風に、豊富な受注残を前倒しで消化する過程でトップラインの伸びが会社側の想定を上回る。営業利益は従前から過去最高利益更新が見込まれていたが、一段と上乗せされる格好となった。足もとでこれを評価する買いが集中した。
■四電工 <1939> 1,830円 +156 円 (+9.3%) 本日終値 東証プライム 上昇率9位
四電工<1939>は4日ぶり急反騰し、昨年来高値を更新。前週末1月30日の取引終了後、26年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算発表にあわせて、通期業績予想を引き上げた。営業益予想を従来予想の70億円から80億円(前期比0.9%減)、最終益予想を50億円から60億円(同16.0%増)とした。最終利益は減益予想から一転過去最高益の連続更新を見込む。配当は期末予想を7円増額の40円とし、年間配当予想は72円(前期は実質65円)とする。売上高予想は据え置いたものの、配当予想の増額を評価する流れとなり、ショートカバーを誘発した。今期は前期の大型工事の反動を見込むなか、工事進捗や工事原価の徹底管理に努め、利益面で前回予想を上回る見通しになった。4~12月は売上高が681億3000万円(前年同期比9.3%減)、営業利益が55億5200万円(同11.1%減)、最終利益が40億3500万円(同2.9%増)だった。最終損益は前年同期に計上した減損損失や損害賠償引当金繰入額の反動もあり、増益での着地になった。四電工は同時に27年3月期から31年3月期までを対象とする「中期経営指針2030」を開示した。31年3月期に売上高1200億円、営業利益110億円、ROE(自己資本利益率)10.0%を目指す。首都圏・関西圏を中心とした建設設備工事の収益力の強化を基本に据えつつ、送配電設備工事の更新需要の拡大に対し的確な対応を進める。株主還元方針としては連結配当性向60%、DOE5.0%を目安とする。
■東洋エンジニアリング <6330> 6,000円 +400 円 (+7.1%) 一時ストップ高 本日終値
東洋エンジニアリング<6330>が一時ストップ高に買われたほか、第一稀元素化学工業<4082>も値幅制限いっぱいに買われる人気となった。このほか東亜建設工業<1885>、アサカ理研<5724>などレアアース関連に位置付けられる銘柄群が値を飛ばす状況となった。海洋研究開発機構の地球深部探査船「ちきゅう」が、南鳥島沖の水深約5700メートルの深海底からレアアースを含んだ泥の試掘に成功したことが判明し、近く正式発表されると伝わったことで、関連株を強く刺激する格好となっている。レアアースは対中依存比率の高い物資で、中国が世界の採掘量の約70%を占めているといわれる。経済安全保障の観点から、レアアース確保に向け日米で政治的な後押しが強まっており、株式市場でも関連銘柄に対するマーケットの視線が熱い。
株探ニュース