話題株ピックアップ【夕刊】(1):FJネクHD、ティラド、キオクシア
■FJネクHD <8935> 1,677円 +222 円 (+15.3%) 本日終値 東証プライム 上昇率トップ
FJネクストホールディングス<8935>が後場急騰し新高値。きょう午後2時ごろ、26年3月期の連結業績予想の上方修正を発表した。売上高予想を従来予想の1250億円から1390億円(前期比23.6%増)、営業利益予想を96億円から135億円(同42.3%増)に引き上げた。営業利益は6期ぶりに過去最高益を更新する見通し。同時に期末配当予想は特別配当6円を加え34円とし、年間配当予想は62円(前期は54円)になる。業況と株主還元姿勢を評価した買いが集まっている。不動産開発事業において資産運用型マンションの販売が計画を上回っていること、保有するマンションの賃料が上昇傾向にあることなどを踏まえた。
■ティラド <7236> 10,000円 +1,200 円 (+13.6%) 本日終値 東証プライム 上昇率3位
ティラド<7236>が急騰。同社は2日の取引終了後、26年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正した。今期の売上高予想は従来の見通しから60億円増額して1600億円(前期比0.5%増)、最終利益予想は23億円増額して87億円(同2.0倍)に引き上げており、評価された。アジア子会社の業績動向を踏まえ売上高予想を増額したほか、米国ビジネスにおいて他拠点生産移管による改善が想定より進捗。関税負担分の取引先転嫁も進み、利益が上振れする。4~12月期の売上高は1180億8200万円(前年同期比3.7%増)、最終利益は同5.9倍の68億6900万円だった。
■キオクシア <285A> 20,785円 +2,425 円 (+13.2%) 本日終値 東証プライム 上昇率4位
キオクシアホールディングス <285A> [東証P]が急騰。大和証券は2日、春の日経平均株価の定期銘柄入れ替えの予想を発表した。日経平均株価の定期入れ替えは原則として年2回(4月と10月の第1営業日)予定されている。同証券では1銘柄の入れ替えを予想し、新規採用候補としてキオクシアホールディングス<285A>を挙げた。除外候補はジーエス・ユアサ コーポレーション<6674>とした。2銘柄の入れ替えの場合、予備採用候補はパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス<7532>、予備除外候補はカシオ計算機<6952>とした。定期入れ替えに関する日本経済新聞社からの発表は、遅くとも3月10日頃までにはあると見込んでいる。
■住友電気工業 <5802> 7,655円 +851 円 (+12.5%) 一時ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率5位
住友電気工業<5802>が後場終盤に急騰。一時ストップ高をつけ、上場来高値を更新した。同社は3日、26年3月期の業績予想の上方修正を発表。売上高予想を4兆7500億円から4兆9000億円(前期比4.7%増)、最終利益予想を2300億円から3200億円(同65.1%増)にそれぞれ引き上げた。発表を好材料視した買いが入り、ショートカバーを巻き込んで株高に弾みをつけた。第3四半期累計(4~12月)は情報通信関連や自動車関連の需要が堅調に推移し、コスト低減と売値改善による効果があって業績は想定を上回った。住友電設<1949>の全株式を売却する予定であり、これに伴う特別利益の影響も踏まえた。
■日本信号 <6741> 1,484円 +161 円 (+12.2%) 本日終値 東証プライム 上昇率7位
日本信号<6741>が後場に急伸し、昨年来高値を更新した。この日、26年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算発表にあわせ、通期の最終利益予想を上方修正した。今期の最終利益予想は従来の見通しから20億円増額して95億円(前期比11.7%増)に引き上げている。減益予想から一転して前期に続き過去最高益を更新する見通し。更に、配当予想も増額修正しており、買いを誘引する形となった。政策保有株式の縮減方針に基づいた有価証券売却益の発生や、遊休資産の売却を背景とする特別利益の発生による影響を織り込んだ。売上高と営業・経常利益の予想は据え置いている。期末配当予想は7円増額し37円に修正。年間配当予想は50円(前期比7円増配)となる。4~12月期の売上高は708億800万円(前年同期比11.0%増)、最終利益は40億1300万円(同56.8%増)だった。
■AIメカテック <6227> 9,300円 +970 円 (+11.6%) 本日終値
AIメカテック<6227>がカイ気配スタートで5日ぶりに大きく切り返し。半導体パッケージ関連装置を主力商品として手掛けるが、生成AI市場の急拡大を背景としたAIサーバー向けで特需を取り込んでおり、業績は25年6月期の営業利益8倍化に続き26年6月期も営業2割増益を見込むなど飛躍的な成長局面にある。そうしたなか、2日取引終了後に著名投資家の片山晃氏が財務省に提出した大量保有報告書によると、同氏のAIメカ保有株比率が6.53%と新たに5%を超過したことが判明した。保有目的は「純投資」としている。株価は年明けから動きを一変、陽線の連続で急速に上値指向を強めていたが、直近は調整を入れていたことで買いやすさも生じていた。片山氏の大株主浮上が手掛かり材料となって投資資金を強く誘引する形となった。
■TDK <6762> 2,212.5円 +227 円 (+11.4%) 本日終値 東証プライム 上昇率9位
TDK<6762>がカイ気配のまま上昇。同社は2日の取引終了後、26年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績・配当予想を上方修正した。今期の売上高予想は従来の見通しから1000億円増額して2兆4700億円(前期比12.0%増)、最終利益予想は100億円増額して1900億円(同13.7%増)に引き上げた。期末配当予想は2円増額の18円に見直した。年間配当予想は34円(前期は株式分割後ベースで30円)となる。業況と増配修正を好感した買いが集まった。スマートフォンの新モデルの立ち上がりを背景に、二次電池やセンサーの販売が拡大した影響に加え、データセンター向けのHDDの需要が堅調に推移し、HDD用サスペンションの販売が好調となっており、円安効果とともに業績予想に反映した。4~12月期の売上高は1兆8585億6600万円(前年同期比11.3%増)、最終利益は1812億800万円(同12.6%増)だった。
■京セラ <6971> 2,599.5円 +264.5 円 (+11.3%) 本日終値 東証プライム 上昇率10位
京セラ<6971>はマドを開けて上放れし3連騰。2000年1月以来、26年1カ月ぶりの高値をつけた。2日の取引終了後、26年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算の発表にあわせて、通期業績予想を上方修正した。売上高予想を前回予想の1兆9500億円から2兆200億円(前期比0.3%増)、営業利益予想を700億円から1000億円(同3.7倍)、最終利益予想を950億円から1200億円(同5.0倍)に引き上げており、業況を好感した買いが入った。半導体関連事業で需要が高水準に推移するなか、為替レートの円安進行もあり、4~12月期の業績は想定を上回った。建設・産業向け資材・工具の流通事業を手掛ける子会社だった米Kyocera Industrial Toolsの全株式を1月に売却した影響も利益を押し上げる。4~12月期は売上高が1兆5219億9600万円(前年同期比2.0%増)、営業利益が706億2100万円(同5.8倍)、最終利益が979億5100万円(同5.3倍)だった。情報通信関連市場向けセラミックパッケージ、データセンター向け有機パッケージなどの半導体関連部品の販売が増えた。前年同期に半導体部品有機材料事業における有形固定資産の減損損失約430億円を計上していた反動も相まって大幅増益となった。
■住友化学 <4005> 506.5円 +48.7 円 (+10.6%) 本日終値
住友化学<4005>が後場急伸。同社はきょう午後1時30分ごろ、26年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益の見通しは従来の1600億円から1650億円(前期比14.5%減)に引き上げた。売上収益予想も2兆2900億円から2兆3000億円(同11.8%減)に上方修正。半導体プロセス材料の出荷が増加する見込みであることなどが主な要因だとしている。また、期末配当を従来計画比1円50銭増額の7円50銭とすることも発表。これにより、中間配当6円をあわせた年間配当は13円50銭(前期は9円)となる。
■精工技研 <6834> 14,640円 +1,310 円 (+9.8%) 本日終値
精工技研<6834>、santec Holdings<6777>など光通信関連部品を製造するニッチトップ銘柄に投資資金の流入が顕著だ。米国時間3日の夕刻に開示される半導体大手アドバンストマイクロデバイシズ<AMD>の決算に市場の関心が向かっている。AIデータセンター向けにAMDが手掛けるAI半導体の高水準の需要が確認されるなか、業績は売上高、利益ともに大幅な伸長が有力視されている。また、AMDの26年1~3月期の業績見通しについてもコンセンサスを上回る可能性が指摘されており、東京市場でもデータセンター周辺株への物色意欲に火をつけている。そのなか、大容量の情報を扱うAIデータセンターでは光ファイバーとそれに付随する光コネクターなどの光デバイスが必須となることから、精工技研とsantecがその対象銘柄として再び脚光を浴びる格好となった。
株探ニュース