話題株ピックアップ【夕刊】(1):アクセルHD、キオクシア、住友鉱
■アクセルHD <402A> 657円 +100 円 (+18.0%) ストップ高 本日終値
アクセルスペースホールディングス<402A>はストップ高。子会社のアクセルスペースが前週末20日、防衛省の「衛星コンステレーションの整備・運営等事業」について同省と事業契約を締結した特別目的会社トライサット・コンステレーション(東京都新宿区)らと、光学衛星画像の納入に関する衛星画像データ取得業務等委託契約を締結したと発表しており、好感した買いを引き寄せた。衛星コンステレーションの整備・運営等事業はスタンド・オフ防衛能力の確保に必要な画像情報の安定的な取得を目的に、民間企業が運営する衛星コンステレーションの構築を目指すPFI事業。トライサット・コンステレーションを設立した三菱電機<6503>とスカパーJSATホールディングス<9412>、三井物産<8031>の3社が、アクセルスペースやSynspective<290A>、QPSホールディングス<464A>子会社のQPS研究所などとともに落札した。アクセルスペースは同事業に唯一の光学画像提供者として参画するという。
■指月電機製作所 <6994> 1,107円 +150 円 (+15.7%) ストップ高 本日終値
指月電機製作所<6994>が急動意、昨年12月8日につけた昨年来高値1010円を大きく上回り昨年来高値を更新。同時に2018年1月の高値1054円も払拭し、実質青空圏に突入。時価は1991年7月以来約35年ぶりの高値圏に浮上した。三菱電系のコンデンサー及び電力機器メーカーで、大型コンデンサーで高い実績を誇るが、特にフィルムコンデンサーでは、国内過半の商品シェアを有するニッチトップとして存在感を示す。AIデータセンターの世界的な建設ラッシュに伴い、データセンターの空調設備や受配電機器向けコンデンサーが好調。更に、トラブル時の補助電源であるUPS(無停電電源装置)向けで需要開拓が進み業績に反映させている。26年3月期の最終利益は期中2度にわたる上方修正を行い、前期比5割増の18億円予想と大幅な伸びを見込み、これは11年ぶりの過去最高更新となる。
■大豊工業 <6470> 1,070円 +85 円 (+8.6%) 一時ストップ高 本日終値
大豊工業<6470>はストップ高。著名個人投資家の井村俊哉氏が助言するファンドを手掛ける投資運用会社fundnote(ファンドノート、東京都港区)が20日付で関東財務局に提出した大量保有報告書で、大豊工業株を5.54%取得したことが判明した。保有目的は「スチュワードシップ・コードに則り建設的な対話により、IR・資本効率・ガバナンスの高度化と企業価値向上を促す」とした上で「受益者の利益を保全する為に、保有目的を『重要提案行為を行う』に変更する場合がある」とした。報告義務発生日は2月13日。これを受け、思惑的な買いが集まった。
■キオクシア <285A> 22,270円 +1,710 円 (+8.3%) 本日終値
キオクシアホールディングス<285A>が1000円を超える大幅高で4日ぶりに反発した。前日の米国株市場ではハイテク株は総じて軟調だったが、半導体関連セクターはエヌビディア<NVDA>が堅調を維持するなど跛行色もみられた。そのなか、NANDメモリーのサンディスク<SNDK>は4連騰で666ドル台まで値を戻し、2月3日につけた上場来高値725ドルを早晩視界に捉えるポジションに浮上してきた。キオクシアはサンディスクと同業態であり、国内で生産ラインを共同運営していることなどから株価連動性も高く、海外投資家とみられる買いを誘引している。売買代金は東証全市場を通じてトップとなった。
■住友金属鉱山 <5713> 10,810円 +800 円 (+8.0%) 本日終値
住友金属鉱山<5713>が大幅に4日続伸。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で金先物4月物は23日、前週末比144.7ドル高の1トロイオンス=5225.6ドルと上昇した。イラン情勢を巡る警戒感が高まっていることに加え、米関税政策の混乱などが嫌気され安全資産の金に買いが流入した。米連邦最高裁は20日、米政権が発動した相互関税などに対して違憲判決を下した。これに対しトランプ大統領は同日に新たに10%の関税を課すことを発表、更に21日には15%に引き上げることを明らかにした。同社の株価は12日に1万1020円の最高値をつけた後は調整局面に入っていたが、足もとでは再び上昇基調を強めている。
■タムラ製作所 <6768> 724円 +38 円 (+5.5%) 本日終値
タムラ製作所<6768>の上値指向鮮明、大陽線で急勾配の5日移動平均線を上放れてきた。電子部品のトランスやリアクタで実績が高いほか、はんだ材料、導電・絶縁材料などの電子化学材料に展開し、高い商品シェアを確保している。次世代パワー半導体分野でも業界の先駆者で早くから研究開発を進めている。パワー半導体は電気自動車(EV)の需要が世界的に減速していることを背景に逆風環境に置かれた経緯があるが、ここ最近はAIデータセンター関連の特需が収益恩恵をもたらす可能性が高まってきた。データセンターで使用される電力量は膨大であり、つれて効率の高い電力変換へのニーズが強まっており、これは同社の製品カテゴリーと合致する。例えば同社が製造する高機能材料(感光性カバーレイ)はAIサーバーなどでの採用が既に進んでいる。業績に関しても26年3月期の営業利益は50億円と前期比4%減益を見込むが、増額修正への思惑が浮上しており、一転増益に転じる可能性も意識されている。
■旭化成 <3407> 1,833円 +93 円 (+5.3%) 本日終値
旭化成<3407>は後場一段高となり、昨年来高値を更新。今月4日に26年3月期通期の連結営業利益予想を従来の2210億円から2250億円(前期比6.2%増)に上方修正したことが引き続き買い手掛かりとなっているもよう。また同社はきょう、農業・食品産業技術総合研究機構とバイオマスを肥料源とした養液栽培技術のベンチャーとして「農研ネイチャー・ポニックス」を設立したことを明らかにしており、これも株価の刺激となったようだ。
■ハーモニック <6324> 4,590円 +215 円 (+4.9%) 本日終値
ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>がマドを開けて上放れし、3連騰となっている。前週末20日の取引終了後、東京証券取引所の承認を受けて、2月27日付で東証スタンダード市場から東証プライム市場へ市場変更することになったと発表した。指数連動型ファンドの資金の流入による需給改善効果を期待した買いが集まった。同社は、波動歯車装置「ハーモニックドライブ」をはじめとする減速装置や、産業用ロボットや半導体製造装置に組み込まれるメカトロニクス製品の製造販売が主な事業。26年3月期連結業績予想は、売上高570億円(前期比2.4%増)、経常利益15億円(同9.9倍)を見込む。
■乾汽船 <9308> 1,616円 +70 円 (+4.5%) 本日終値
乾汽船<9308>が急反発。前週末20日の取引終了後、香港の投資会社であるリム・アドバイザーズが乾汽船の株式について新たに5%を超えて保有していることが明らかとなり、材料視されたようだ。同日に提出された大量保有報告書によると、リム・アドバイザーズの保有割合は5.44%。報告義務発生日は13日。保有目的は「純投資」としている。
■アドバンテスト <6857> 26,620円 +1,145 円 (+4.5%) 本日終値
アドバンテスト<6857>が強弱観対立も、足もと買い優勢に傾いている。ここ調整色をみせていたが、テクニカル的には年初から強力なサポートラインとなっていた25日移動平均線に急接近していることで、目先リバウンドを期待した押し目買いを誘導している。あす25日に米半導体大手エヌビディア<NVDA>の11~1月期決算発表を控えており、この内容を見極めたいとのニーズがマーケットには漂う。とりわけ東京市場ではエヌビディアを主要顧客とするアドテストの値動きに注目が集まりやすい。一方、前週にアドテストはランサムウェアに伴うサイバーセキュリティーインシデントを公表しており、これが不透明感を誘う個別のネガティブ材料として意識され、積極的な買いが入りにくい面もある。
株探ニュース