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【村瀬智一が斬る!深層マーケット】日米首脳会談に向けて戦略投資の政策関連に注目

市況
2026年3月14日 8時00分

「日米首脳会談に向けて戦略投資の政策関連に注目」

●緊迫するイラン情勢を背景に、ボラティリティの大きい展開に

日経平均株価は、ボラティリティ(変動幅)の大きい相場展開が続いている。米国・イスラエルとイランとの軍事衝突が長期化するとの懸念がリスク回避に向かわせている。イランの新最高指導者モジタバ・ハメネイ師は声明でホルムズ海峡の閉鎖や中東の米軍基地への攻撃続行を宣言し、対決姿勢を鮮明にしている。紛争が世界の原油輸送に深刻な影響を与えるなかで原油先物価格が上昇傾向を強めており、しばらくは外部要因に振らされる展開が続きそうだ。

日経平均株価は2月26日につけた史上最高値の5万9332円から、3月9日には5万1407円まで下落する場面もみられた。これまで支持線として機能していた13週移動平均線を割り込んできており、調整一巡感は意識されてくるものの、押し目買いを入れにくい需給状況であろう。短期的な売買が中心になりやすいところではあるが、3月19日には日米首脳会談が予定されている。首脳会談では緊迫する中東情勢と経済安全保障が最大の焦点となる。また、「日米戦略的投資イニシアティブ」に基づき、5500億ドル規模の対米投資が具体化してくるとみられ、 防衛宇宙や次世代原発、 レアアースといった政策関連株の再動意が期待される。

●活躍が期待される「注目5銘柄」

◆日本製鋼所 <5631> [東証P]

大型鋳鍛鋼、樹脂成形機で世界有数。SMR(小型モジュール炉)の建設で不可欠な「圧力容器」を手掛けるほか、防衛装備庁が推進する「電磁加速砲(レールガン)」開発計画で重要な役割を担う。株価は3月3日につけた1万0620円をピークに下落に転じたが、200日線までの調整を経てリバウンド基調を強めてきている。3月高値更新からの再動意に期待したい。

◆アクセルスペースホールディングス <402A> [東証G]

小型衛星の設計や製造・打ち上げ・運用サービスのほか、光学地球観測衛星で撮影した画像データの販売などを手掛ける。2月20日に、防衛省の「衛星コンステレーションの整備・運営等事業」について同省と事業契約を締結した特別目的会社のトライサット・コンステレーション(東京都新宿区)らと、光学衛星画像の納入に関する衛星画像データ取得業務等委託契約を締結したと発表。子会社のアクセルスペースが唯一の光学画像提供者として事業に参画し、5年間で436億円を上限として売上高に計上する。株価は2月27日につけた775円をピークに調整に転じたが、上向きで推移する25日線が支持線として機能している。

◆住友電気工業 <5802> [東証P]

再生可能エネルギーや日米で進む電力網の再整備に欠かせない「直流高圧ケーブル」を手掛ける。AI(人工知能)の普及に伴う電力需要の爆発的増加を背景に、電力インフラ用ケーブルの引き合いが強まっている。また、同社は「核融合発電」の実用化を左右する最重要デバイスである高温超電導線材の量産技術で先行する。株価は3月3日につけた上場来高値の1万1495円をピークに、9500円~1万1000円辺りで保ち合いを継続。上向きで推移する25日線を支持線としたリバウンドによるレンジ突破に期待したい。

◆日本アビオニクス <6946> [東証S]

防衛向け表示電子機器大手。自衛隊の航空機や艦艇、ミサイルなどに搭載される指揮統制システムや表示装置を手掛ける。同社の超音波リフロー装置は、パワー半導体モジュールの熱マネジメント課題を解決する製品として注目される。株価は上向きで推移する25日線を支持線とするトレンドを形成しており、3月11日には一時9000円の大台にタッチした。大台突破を想定した押し目狙いのスタンスで臨みたい。

◆東洋エンジニアリング <6330> [東証P]

三井系の総合 エンジニアリング会社。石油化学、石油・天然ガス、電力、医薬バイオなどでEPC(設計・調達・建設)事業をグローバルに展開する。2026年2月、海洋研究開発機構の地球深部探査船「ちきゅう」が、南鳥島沖の深海底からレアアース泥の採取に世界で初めて成功した。この試掘では、同社などが開発に関与した、パイプを接続して連続的に泥を吸い上げるシステムが正常に機能することが確認された。試掘への期待を手掛かりに同社株は1月16日には8760円まで買われたが、その後は業績の下方修正が嫌気されて急落し、3月13日には2429円をつける場面もあった。ただ、これにより200日線水準まで調整してきたことで、仕切り直しによる株価反転が期待される。

2026年3月13日 記 (次回は3月27日に更新予定)

株探ニュース

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