伊藤智洋が読むマーケット・シナリオ【週間展望】 5月6日版
日経平均は休み明け後に戻り高値をつける公算も
1. 日経平均の5月の値動きのパターン
図1は、 日経平均株価の5月の値動きを示しています。図2、図3は、日経平均株価の5月の月足が陽線引けした年、陰線引けした年の値動きのパターンになります。
以下では、月初から1~3営業日の範囲で月間の最高値、最安値をつける場合、月初から下げる、月初から上げると表記します。
1990年以降で5月の月足が陽線引けした年は、20回あります。その中で5月が月初から上昇の流れを作った年は15回となっています。5月が月初から上昇できなかった年は、2005年、2008年、2014年、2022年、2024年の5回です。
これらの年は、それぞれ4月に積極的に上昇、下降の流れを経過した後、5月が戻り高値、押し目底をつける作業となって、中旬頃までジグザグに推移する動きとなっています。
2005年、2014年、2022年、2024年は、4月からの下げの流れを継続する格好で5月上旬に下げて、中旬に押し目をつける動きとなった後、下旬へ向けて上昇の流れを作っています。
2008年は、4月が月初から月末まで上昇した後、5月へ入りすぐに上値を抑えられて、5月から6月上旬にかけて保ち合い局面となった後、リーマン・ショックへつながる下げ場面へ入っています。
1990年以降で5月の月足が陰線引けした年は、16回あります。その中で5月が月初から下降の流れを作った年は12回となっています。5月が月初から下降できなかった年は、1993年、1996年、2013年、2018年の4回です。
この過去4回のケースはどれも4月が積極的な上昇の流れを作り、5月、または6月に戻り高値をつける展開となる過程で、5月が月初に大きく上昇してから下げる、あるいは5月がジグザグに推移する展開となっています。
本年5月は、今週末8日が3営業日目になります。5月の日経平均株価が上昇、下落のどちらへ大きく動くとしても、週末までに5月の最高値、最安値をつける動きになる可能性があります。
週末へ向けて上昇するなら、8日までにつける高値が5月の最高値となって下降を開始する展開を考えておく必要があります。
週末へ向けて下降するなら、8日までの安値が5月の最安値となって上昇を開始する展開を考えます。
ただ、本年は4月がはっきりとした上昇の流れを作り大幅高となったため、過去の値動きのパターンに従うなら、本年5月は月初に上昇する場合、その上げは一時的な動きで終わると考えられます。
5月中旬頃まで上昇して上げた分を押し戻されるか、一段高の後、すぐに上値を抑えられて、保ち合いの動きへ入るかのどちらかになると考えられます。
図1 日経平均株価の5月の値動き

図2 日経平均株価の5月の月足が陽線引けした年のパターン

図3 日経平均株価の5月の月足が陰線引けした年のパターン
