中国系ネット証券2社が急落 中国当局が重い行政処分=米国株個別
(NY時間09:40)(日本時間22:40)
フートゥー(富途)<FUTU> 88.79(-35.07 -28.32%)
UPフィンテック<TIGR> 4.36(-1.48 -25.34%)
中国系のネット証券2社の株価がNY市場で急落。中国証券監督管理委員会(CSRC)は、無認可で中国本土内で事業を行っていたとして、フートゥー(富途)<FUTU>、UPフィンテック<TIGR>傘下のタイガー・ブローカーズおよびロングブリッジ証券に対して処分を科す方針を示した。これは、違法な越境オンライン証券会社に対する長年の取り締まりを大幅に強化する動きとなる。
CSRCは声明で、これら企業の中国国内および海外法人による違法所得をすべて没収する方針を示し、厳しい処分を科すとしている。
CSRCによると、これら企業は適切な認可を受けないまま、中国本土内でサービスを宣伝し、取引注文を処理したほか、その他証券サービスを提供していたという。なお、各社には正式処分決定前に弁明および公聴会を求める権利が与えられている。
今回の措置は、中国オンライン証券会社に対するここ数年で最も強力な執行措置となる。2023年には、これら企業は中国本土のアプリストアから取引アプリを削除するよう求められていた。さらにその前の2022年末には、当局がタイガー・ブローカーズとフートゥーに対し、違法業務の是正と中国本土の新規投資家獲得停止を命じていた。
UPフィンテック傘下の証券部門は声明で「関連通知を確認しており、規制要件を厳格に順守し、関連手続きに積極的に協力する」とコメントした。また、すべての事業運営は通常通り継続していると説明した。
【企業概要】
*フートゥー(富途)
主に中国の新興富裕層向けに、証券仲介・ウェルスマネジメント・その他金融サービスを行うための、ユーザー指向で包括的なクラウドベースのプラットフォームを提供する。世界の主要取引所にわたる株式やデリバティブ、証拠金融資、証券貸付など、幅広い投資商品を取り扱う。
*UPフィンテック
ワンストップのデジタル証券取引プラットフォームを運営し、世界の個人・法人顧客向けに、スマートフォン・タブレット・PC端末のアプリで簡単に取引できる包括的投資サービスを提供する。証券業務、従業員持株制度(ESOP)運用、ウェルスマネジメントなど、幅広い分野で高品質な金融商品とサービスを提供。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース