株価指数先物【寄り前】 6万7000円水準での底固めを意識
大阪6月限ナイトセッション
日経225先物 67610 -30 (-0.04%)
TOPIX先物 3978.0 +25.5 (+0.64%)
シカゴ日経平均先物 67775 +135
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
4日の米国市場は、NYダウ、S&P500が上昇した一方で、ナスダックは下落。レバノンとイスラエルが停戦で合意したとの報道を受けて中東情勢への警戒が薄れると、WTI原油先物価格は1バレル=93ドル台に下落したことが投資家心理を改善させ、買いが優勢となった。インフレへの警戒が和らいだことで、景気敏感株や消費関連株への買いが目立った。半導体株については昨夕時間外取引で下げていたブロードコム<AVGO>が12%を超える下落となったことが重荷になり、ナスダック指数は小幅に続落。フィラデルフィア半導体(SOX)指数は6日ぶりに下落した。
NYダウ構成銘柄では、ユナイテッドヘルス・グループ<UNH>、ゴールドマン・サックス・グループ<GS>、メルク<MRK>、アメリカン・エキスプレス<AXP>、JPモルガン・チェース<JPM>が買われた。半面、ベライゾン・コミュニケーションズ<VZ>、ハネウェル・インターナショナル<HON>、コカ・コーラ<KO>、IBM<IBM>、セールスフォース<CRM>が軟調。
シカゴ日経平均先物の清算値は大阪比135円高の6万7775円だった。4日取引終了後の日経225先物(6月限)のナイトセッションは、日中比100円高の6万7740円で始まった。その後はショート優勢の流れとなり、6万7000円~6万7500円辺りでの保ち合いを継続。米国市場の取引開始後にレンジを下抜け、6万6930円まで売られる場面もみられた。売り一巡後は上へのバイアスが強まりプラス圏を回復すると、終盤にかけて6万7890円まで上昇。ただ、引け間際に軟化し、日中比30円安の6万7610円でナイトセッションの取引を終えている。
シカゴ先物はプラスで終えているが、やや利食い先行で始まることになろう。米国ではレバノンとイスラエルの停戦合意への楽観が広がったが、その後は双方とも停戦を拒否すると報じられるなど、情勢は依然緊迫している。イランは米国との交渉で、レバノンでの戦闘停止も要求しているため、楽観は禁物であろう。週末要因もあって積極的なロングは手控えられやすく、膠着感の強い相場展開になりそうだ。
日経225先物はボリンジャーバンドの+1σ(6万6240円)と+2σ(6万8950円)とのレンジを継続している。6万7000円辺りでの底堅さがみられており、積極的なショートは仕掛けにくいところであるが、+1σ水準に接近する展開は意識しておきたいところである。米国では半導体やAI関連株から景気敏感株などへの循環物色がみられており、ブロードコムの下落については織り込まれているものの、指数インパクトの大きい値がさハイテク株にらみの展開になろう。前日に日経平均株価を下押したソフトバンクグループ<9984>[東証P]については、ADR(米預託証券)で2%あまり上昇している。
日経225先物は+1σと+2σとのレンジを継続しており、+1σに接近する局面では押し目狙いのロング対応に向かわせそうだ。来週末には先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)が控えている。急ピッチの上昇でヘッジ対応の動きも意識されやすいなかでは、ショートに傾けるポジションは控えてきたいところだろう。
そのため、6万7000円水準での底固めを意識しつつ、オプション権利行使価格の6万6500円から6万8500円でのレンジを想定。なお、米国では5月の雇用統計の発表を控えるが、ADP雇用統計など直近で発表された雇用関連指標の内容を見る限りでは、警戒感は強まらないとみておきたい。
4日の米VIX指数は15.40(3日は16.06)に低下した。一時16.80まで切り上がる場面もみられたが、引き続き下向きで推移する25日移動平均線(17.01)が上値抵抗線として機能しているほか、200日線(18.44)からは明確に下放れる形状であることで、リスク選好に向かわせそうである。
4日のNT倍率は先物中心限月で17.11倍(3日は17.13倍)に低下した。17.15倍に切り上がる場面もみられたが、上向きで推移する+2σ(17.15倍)に上値を抑えられる形で、リバランスの動きになった。ただ、一時16.98倍まで下押したが、押し目ではNTロングを組成する動きが意識されているため、NTロングを巻き戻す動きは強まりにくいだろう。
株探ニュース