株価指数先物【寄り前】 ギャップダウンでヘッジ対応のショートが強まる
大阪6月限ナイトセッション
日経225先物 63820 -2850 (-4.27%)
TOPIX先物 3858.0 -96.5 (-2.44%)
シカゴ日経平均先物 64025 -2645
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
5日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が下落。5月の米雇用統計で非農業部門雇用者数が前月比17万2000人増と予想(8万8000人増程度)を大きく上回ったことで、米連邦準備理事会(FRB)による年内の利上げ観測が高まった。米長期金利が上昇し、相対的な割高感が意識された半導体やAI(人工知能)関連株には利益確定の売りが強まった。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は10%を超す急落となった。
S&P500業種別指数は家庭用品・パーソナル用品、保険、食品・飲料・タバコが上昇した一方で、自動車・同部品、ソフトウエア・サービス、テクノロジー・ハード・機器の弱さが目立った。NYダウ構成銘柄では、プロクター・アンド・ギャンブル<PG>、コカ・コーラ<KO>、トラベラーズ<TRV>、マクドナルド<MCD>、ジョンソン・エンド・ジョンソン<JNJ>が買われた。半面、シスコシステムズ<CSCO>、エヌビディア<NVDA>、IBM<IBM>、ゴールドマン・サックス・グループ<GS>、キャタピラー<CAT>が軟調。
シカゴ日経平均先物の清算値は大阪比2645円安の6万4025円だった。5日取引終了後の日経225先物(6月限)のナイトセッションは、日中比10円高の6万6680円で始まった。6万7170円まで買われた後は軟化し、米雇用統計の結果を受けた米国市場の下落の影響から下へのバイアスが強まり、終盤にかけて6万3500円まで下げ幅を広げ、日中比2850円安の6万3820円でナイトセッションの取引を終えている。
シカゴ先物にサヤ寄せする形で、ギャップダウンから始まることになる。米国同様、これまで相場を牽引してきた半導体やAI関連株に持ち高圧縮の動きが強まる可能性が高く、多くの銘柄が売り気配から始まることになろう。そのため、先物市場では先回り的にショートが入りやすく、下へのバイアスが強まりそうだ。
日経225先物はナイトセッションで一時6万3500円まで下げており、ボリンジャーバンドの+1σ(6万6210円)を一気に割り込んでおり、中心値となる25日移動平均線(6万3640円)を下抜ける場面もみられた。5月7日に3710円高と急伸し、その後の調整で20日に一時5万9340円まで下げたが、25日線水準が支持線として意識される形で5月下旬にかけてのリバウンドとなった。瞬間的に同線を割り込むことも想定されるが、調整一巡からのリバウンド狙いのスタンスに向かわせる可能性もあろう。
一方で、同線を明確に下抜けてくると、ヘッジ対応のショートの動きが強まりやすく、-1σ(6万1070円)が射程に入ってくる。今週末に先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控え、大きな変動によってヘッジ対応の動きが入ることで、一方向にバイアスが強まる可能性は警戒しておきたい。
まずは25日線水準での底固めを意識しつつ、下値の堅さがみられるようだと、調整一巡からのリバウンド狙いのスタンスに向かわせよう。一方で、リバウンドの鈍さが目立ってくると、戻り待ち狙いのショートが入りやすいとみておきたい。そのため、オプション権利行使価格の6万2500円から6万5500円のレンジを想定する。
5日の米VIX指数は21.51(4日は15.40)に大きく上昇した。下向きで推移する25日線(17.19)に上値を抑えられる形でボトム圏での推移が続いていたが、同線のほか、200日線(18.47)と75日線(20.56)を一気に上抜けてきた。+3σ(20.99)を上回ってきたことで一巡感が意識される一方、バンドに沿った上昇を見せてくる可能性があるためリスク回避姿勢が強まろう。
5日のNT倍率は先物中心限月で16.85倍(4日は17.11倍)に低下した。指数インパクトの大きい半導体やAI関連株への利食いが強まる半面、TOPIX型へのローテーションによって一時16.74倍と+1σ(16.79倍)を割り込む場面もみられた。NTロングを解消するリバランスが入ることで、中心値(16.36倍)辺りが射程に入ってきそうだ。
株探ニュース