アンソロピックへの規制強化、中国にとって追い風との指摘
トランプ政権によるアンソロピックの最先端AIモデルに対する規制強化は、AI開発競争における米国最大のライバルである中国にとって追い風となりつつあるとの指摘が出ている。
輸出管理措置に基づく指示により2週間に渡って提供停止となっていたアンソロピックのAIモデルについて、ホワイトハウスは金曜日、高性能モデル「ミトス5」の提供を一部企業と米政府機関向けに認めた。一方「フェイブル5」については依然として提供停止が続いている。
また、オープンAIも金曜日、米政府からの要請を受けてGPT-5.6モデルの展開を制限すると発表した。
米国の主要AIモデル開発企業であるアンソロピックとオープンAIは、グーグルなどの大手IT企業とともに、最先端AI技術の開発競争を繰り広げている。
米政府はこれまで、規制上の障壁を抑えることでAI開発を迅速に進められる環境を整えてきた。多くのIT企業幹部やトランプ政権関係者は、そうしなければ米国のAI開発が制約され、中国に利益をもたらすことになると主張してきた。中国は急速に米国との差を縮めている。
しかし、アンソロピックが米政府の国家安全保障上の懸念に対応している間にも、中国企業は最先端AI研究機関に匹敵する性能を持つモデルを相次いで投入している。
研究者によると、中国の智譜(ジープ)AIが今月初めに公開した「GLM5.2」は、一部のサイバーセキュリティ関連ベンチマークにおいて米国の最先端AI研究機関と同等の性能を示しており、ミトス5に匹敵する能力を持っているという。
株探ニュース