株価指数先物【寄り前】 -1σ割れ後の切り返しで押し目待ちのロング対応
大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 67700 +890 (+1.33%)
TOPIX先物 4022.5 +15.5 (+0.38%)
シカゴ日経平均先物 67800 +990
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
8日の米国市場は、NYダウ、 S&P500が下落した一方で、ナスダックは上昇。トランプ米大統領がイランとの停戦合意は「終わった」との認識を示した。中東情勢を巡る不透明感からWTI原油先物が一時1バレル=76ドル台に上昇する場面もあり、原油高に伴うインフレ懸念の高まりにより米長期金利が上昇。消費関連などに売りが強まり、NYダウは一時800ドル近く下落する場面もみられた。一方で、アップル<AAPL>と複数年にわたって半導体供給に関する契約を結んだブロードコム<AVGO>が大幅高となるなど半導体株の一角が買われ、ナスダック指数は小幅に反発。
NYダウ構成銘柄では、エヌビディア<NVDA>、シスコシステムズ<CSCO>、ウォルマート<WMT>、シェブロン<CVX>、アップルが買われた。半面、アメリカン・エキスプレス<AXP>、シャーウィン・ウイリアムズ<SHW>、ボーイング<BA>、プロクター・アンド・ギャンブル<PG>、ホーム・デポ<HD>が軟調。なお、半導体やAI(人工知能)関連株に押し目買いが入り、フィラデルフィア半導体指数(SOX)の上昇率は2%を超えた。
シカゴ日経平均先物(円建て)の清算値は、大阪比990円高の6万7800円だった。8日取引終了後の日経225先物(9月限)のナイトセッションは、日中比350円高の6万7160円で始まった。直後に6万5430円まで急落した後はリバウンドをみせ、米国市場の取引開始時にはプラス圏を回復。その後もロング優勢の流れのなかで終盤にかけて6万7860円まで上げ幅を広げ、日中比890円高の6万7700円でナイトセッションの取引を終えた。
日経225先物は、シカゴ先物にサヤ寄せする形で、買いが先行することになりそうだ。中東情勢の緊迫化からリスクオフとなり、ナイトセッションでは一時6万5430円まで急落したが、米国市場で不安定な値動きを続けていた半導体やAI関連株に押し目買いが入ったことで、ショートカバーを交えたロング優勢の流れとなったようだ。ボリンジャーバンドの-1σ(6万6400円)割れからの切り返しにより、押し目待ち狙いのロング対応に向かわせよう。
ただし、直近2日間で3000円を超える下落に対する自律反発の動きであり、積極的にロングに傾けてくるポジションは取りにくい。そのため、-1σと25日移動平均線(6万8800円)とのレンジ内での推移が意識されやすく、25日線接近では戻り待ち狙いのショートが入りやすくなりそうだ。買い一巡後に上値の重さが目立ってくると、-1σ水準での攻防から、同バンド割れを狙ったショートも入りやすいとみられる。
日中は引き続き韓国のSKハイニックスやサムスン電子の動向に注目が集まりそうである。米国市場の流れから反発が見込まれるが、前日に下落率が5%を超えていた韓国KOSPI指数が大きく切り返してくるようだと、指数インパクトの大きいアドバンテスト<6857>[東証P]や東京エレクトロン<8035>[東証P]などの支援材料となり、日経平均型優位の相場展開に向かわせよう。
週足の日経225先物は13週線(6万5000円)と+1σ(6万9070円)とのゾーンとなるが、下限水準までの調整を経て、いったんはリバウンドが意識されやすいところである。
8日の米VIX指数は16.90(7日は16.13)に上昇した。一時18.91まで切り上がり、25日線(17.72)を突破し、200日線(18.71)、75日線(18.78)を上回る場面もみられた。その後は上げ幅を縮めており、リスク回避姿勢はさほど強まらないだろう。もっとも、米中央軍が日本時間9日午前5時過ぎ、イランへの追加攻撃を開始したと発表しており、市場心理を神経質にさせそうだ。
8日のNT倍率は先物中心限月で16.67倍(7日は16.82倍)に低下した。16.62倍まで下落した後に、16.86倍まで上昇する場面もみられたが、-1σ(16.85倍)に上値を抑えられる形になった。米国市場の流れからNTショートの巻き戻しに向かわせることになりそうだが、-1σが抵抗となるかを見極めることになろう。
株探ニュース