株価指数先物【寄り前】 25日線水準での押し目待ち狙いのロング対応
大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 69360 +550 (+0.79%)
TOPIX先物 4088.0 +30.0 (+0.73%)
シカゴ日経平均先物 69250 +440
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
10日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。トランプ米大統領が、イランから協議継続の求めがあり、「同意した」と自身のSNSに投稿。WTI原油先物が1バレル=71ドル台に低下したことで、買い安心感につながった。また、韓国SKハイニックス<SKHY>のADR(米預託証券)が10日、ナスダック市場に上場した。初値は170ドルと、公募価格の149ドルを14%上回り、168.01ドルで終えている。AIブームの恩恵を受けるとの期待から投資家の需要が旺盛だったことが確認される形になったことも、相場の支援材料となった。
S&P500業種別指数では、情報技術、一般消費財、コミュニケーション・サービスの上昇が目立った半面、素材、金融、ヘルスケアが弱い。NYダウ構成銘柄では、エヌビディア<NVDA>、ナイキ<NKE>、シスコシステムズ<CSCO>、ウォルマート<WMT>、キャタピラー<CAT>が買われた。半面、IBM<IBM>、ユナイテッドヘルス・グループ<UNH>、メルク<MRK>、ジョンソン・エンド・ジョンソン<JNJ>、アマゾン・ドット・コム<AMZN>が軟調。なお、半導体関連銘柄の一角が下落し、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は0.05%高にとどまっている。
シカゴ日経平均先物(円建て)の清算値は大阪比440円高の6万9250円だった。10日取引終了後の日経225先物(9月限)のナイトセッションは、日中比70円安の6万8740円で始まった。その後は6万8730円~6万9100円辺りで保ち合い、米国市場の取引開始後にレンジを下抜けて、6万8220円まで売られる場面もみられた。ただ、売り一巡後は上へのバイアスが強まりプラス圏を回復すると、終盤にかけて6万9360円まで上げ幅を広げ、ナイトセッションの高値で取引を終えた。
日経225先物は、シカゴ先物にサヤ寄せする形で、買いが先行することになりそうだ。しかし、米国とイランによる戦闘が激化するなど中東情勢の緊迫化を受けて、サンデー原油が73ドル台後半に上昇していたこともあり、買い一巡後は原油先物相場にらみの展開になりそうだ。また、ナスダック市場に上場したSKハイニックスが順調なスタートを切ったことで、日中は韓国市場の動向に関心が集まりやすい。これが指数インパクトの大きいアドバンテスト<6857>[東証P]や東京エレクトロン<8035>[東証P]、キオクシアホールディングス<285A>[東証P]などに影響を与えるとともに、先物市場でもボラティリティを高めやすくなる。
ナイトセッションで抵抗線に変わりつつあった25日移動平均線(6万9110円)を上回ってきたが、同線を支持線とした底堅さを見極めつつ、押し目待ち狙いのロング対応に向かわせよう。同線が支持線として機能するようだと、ボリンジャーバンドの+1σ(7万1240円)とのレンジが意識されてくるとみられる。一方で25日線を早い段階で割り込んでくると、-1σ(6万6960円)を射程に入れた戻り待ち狙いのショートが入りやすくなりそうだ。
そのため、オプション権利行使価格の6万9000円を中心とした上下の権利行使価格となる、6万7000円から7万1000円のレンジを想定する。
10日の米VIX指数は15.03(9日は15.84)に低下した。一時14.96まで下げており、6月4日につけた直近安値の15.18を割り込み、1月半ば以来の水準まで下げる場面もみられた。今後、中東情勢の緊迫化によって急伸するリスクはあるものの、25日線(17.48)や75日線(18.49)のほか、200日線(18.70)あたりが抵抗線として機能している状況では、リスク回避にはつながらないとみておきたい。
10日のNT倍率は先物中心限月で16.95倍(9日は16.87倍)に上昇した。-1σ(16.84倍)が支持線として機能するようだと25日線(17.21倍)を試す半面、上値を抑えられると同バンドを割り込む場面もありそうだ。
株探ニュース