米GDP、成長ペース鈍化も個人消費と投資は堅調
この日発表の第2四半期の米GDP速報値は前期比年率1.5%のプラス成長と、予想を下回り、第1四半期から減速した。一方、個人消費は予想以上に上向き、企業の設備投資も堅調だった。純輸出は減少したものの、基調的な需要は強かった。純輸出は四半期ごとの振れが大きくなる可能性がある。経済活動の約3分の2を占める個人消費は3.2%増加。AI投資が活況となる中、堅調な企業支出も続いた。
貿易の変動は全体のGDPを歪めることがあるため、エコノミストはより基調的な需要を示す民間国内最終需要に注目している。この指標は第2四半期に3.9%増加し、第1四半期の2倍を超える伸びとなり、2023年第1四半期以来の高い伸びを記録した。
今回の数字が浮き彫りにしたのは、イラン紛争による悪影響にもかかわらず、堅調を維持している米経済の姿。紛争を背景に物価は押し上げられ、センチメントは弱くなったものの、第2四半期終盤にはガソリン価格が低下し、税還付や企業による販売促進の追い風が家計の支出を助けた。
設備投資は第2四半期も成長をけん引。巨額のAI投資が引き続き重要な役割を果たし、工業や輸送関連の機器が需要を集めている。
純輸出は第2四半期のGDP算出に対して1ポイントのマイナス寄与となった。新たな関税措置を控えた駆け込み輸入や、設備投資の急速な拡大など、複数の要因を反映した可能性が高い。在庫もGDPを0.67ポイント押し下げ、多くの企業が紛争を背景に在庫を取り崩したことを示唆している。
エコノミストは「予想よりも著しく強い」と評価。「エンジン全開とまでは言わないが、単なるAIブームのけん引だけではないことは確かだ」と述べた。
*米GDP速報値(第2四半期)(前期比年率)21:30
結果 1.5%
予想 2.0% 前回 2.1%
*個人消費
結果 3.2%
予想 2.3% 前回 0.5%
*GDP価格指数
結果 6.2%
予想 4.0% 前回 3.6%
*PCEコア価格指数
結果 3.4%
予想 3.5% 前回 4.4%
株探ニュース