イーライリリー、決算受け上昇 肥満薬が好調=米国株個別
(NY時間09:53)(日本時間22:53)
イーライリリー<LLY> 1174.42(+58.74 +5.26%)
イーライリリー<LLY>が上昇。取引開始前に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。通期ガイダンスも公表し、売上高見通しを上方修正している。マンジャロとゼップバウンドの販売数量拡大が寄与した。
マンジャロは世界各国で処方拡大が進み、第2四半期の世界売上高は91%増加し、予想を上回った。ゼップバウンドも予想を上回ったほか、4月に承認された経口肥満症治療薬「ファウンダヨ」も好調な立ち上がりとなった。
市場では、4月の承認以降ファウンダヨの販売動向に注目が集まっている。今回の決算は、競合のノボが先行投入した経口肥満症治療薬の販売が期待外れとなった直後の発表となった。両社は、2030年までに1200億ドル規模へ拡大すると見込まれる肥満症治療市場で激しい競争を繰り広げている。
今回の強気見通しは、雇用主や保険会社が費用負担の増加を背景に肥満症治療薬の保険適用を縮小し、需要拡大が鈍化するとの懸念を和らげる可能性がある。
一方、高齢者向け公的医療保険制度(メディケア)では、これまで対象外だった肥満症治療薬の利用が認められるようになり、トランプ政権のこの措置は同社とノボの販売拡大を後押しすると見込まれている。
両社は保険適用の制約に対応するため、自費診療患者向けに大幅な割引を提供するなど新たな施策を進めている。同社は一部企業向けに肥満症治療薬をより低価格で提供できる新たなプログラムも導入した。
(4-6月・第2四半期)
・1株利益(調整後):8.38ドル(予想:6.00ドル)
・売上高:229.7億ドル 48%増(予想:205.9億ドル)
マンジャロ:99.4億ドル(予想:88.3億ドル)
ゼップバウンド:49.3億ドル(予想:46.4億ドル)
トルリシティ:12.2億ドル(予想:8.69億ドル)
ヒューマログ:4.10億ドル(予想:4.49億ドル)
タルツ:8.56億ドル(予想:8.55億ドル)
ベルゼニオ:14.7億ドル(予想:15.0億ドル)
ファウンダヨ:9800万ドル(予想:9200万ドル)
・研究開発費:38.2億ドル(予想:40.5億ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):35.50~36.50ドル(従来:35.50~37.00ドル)
・売上高:850~870億ドル(従来:820~850億ドル)(予想:853.1億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース