ASTスペースモバイルが決算 売上高が予想下回る 株価は上昇=米国株個別
(NY時間10:17)(日本時間23:17)
ASTスペースモバイル<ASTS> 69.13(+0.37 +0.54%)
低軌道衛星を利用したブロードバンド・ネットワークを構築するASTスペースモバイル<ASTS>が前日引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、売上高が予想を下回ったほか、1株損益の赤字が予想以上に膨らんだ。
通期のガイダンスでは売上高見通しを据え置いている。第3四半期、第4四半期と順次増収を見込み、特に第4四半期に売上高が偏るとの見通しも維持した。
同社は衛星群の構築を進めている段階にあり、足元の四半期業績は地上局(ゲートウェイ)の納入や政府関連案件のマイルストーン達成時期に左右されやすく、変動が大きい状況が続いている。
アナリストは「売上高が本格的に拡大するのは、衛星からスマートフォンへ直接通信する商用DTCサービスの売上計上が始まってからになる可能性がある」と指摘。
商用サービスは軌道上に45基程度の衛星があれば開始可能と見られ、同社は2027年初めまでにこの水準へ到達することを目指している。打ち上げについては2社を通じて10回を確保しているが、従来主要な打ち上げ会社としていたブルー・オリジンは、今年発生した発射台での事故を受けて打ち上げが停止しており、同社への依存が難しくなっている。
経営陣は、DTCサービスが本格的に商用化された最初の通年で、売上高が10億ドル近くに達するとの見方を維持。このうち政府関連が最大で約半分を占める可能性があるほか、ゲートウェイ販売も売上高に大きく寄与すると見ている。
ただ、株価は上昇。
(4-6月・第2四半期)
・1株損益:0.77ドルの赤字(予想:0.33ドルの赤字)
・売上高:3150万ドル(予想:3460万ドル)
・受注残:13億ドル
(通期見通し)
・売上高:1.5~2.0億ドルを維持
【企業概要】
既存のモバイルデバイス(2G/4G-LTE/5Gデバイス)から直接アクセスできる、低軌道衛星を利用したグローバルセルラーブロードバンドネットワークを構築する。地上の電波が届かないユーザーに費用対効果の高いサービスを提供するほか、MNOエンドユーザー顧客へのSpaceMobileサービスの提供にも取り組む。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース