ダウ先物は下落 AI関連企業の決算への反応が冴えず懸念が再燃=米国株
米株価指数先物(12月限)(NY時間08:49)(日本時間21:49)
ダウ先物 52777(-282.00 -0.53%)
S&P500 7728.25(-72.00 -0.93%)
ナスダック100先物 29528.75(-478.25 -1.61%)
きょうの米株価指数先物市場、ダウ先物、S&P500、ナスダック100とも揃って下落。特にナスダック100は大幅安となっている。決算を発表したメタ<META>やテスラ<TSLA>、テキサス・インスツルメンツ<TXN>、IBM<IBM>などが時間外で冴えない反応を示しており、AI関連株への警戒感が再び強まっている。一方、地政学的緊張の高まりを背景に原油高が続いていることも圧迫。
こうした中、エヌビディア<NVDA>のフアンCEOはインタビューで「ネオクラウドに対する需要は桁外れに強い」と述べた。一方、資金が不足しており、成長の制約要因になっているとも指摘していた。トレーダーからは「フアンCEOの資金不足に関する発言が市場を動揺させ、信用市場では投資家のリスク許容度の面から資金供給余力が限界に達しているのではないかとの懸念を再燃させている」との指摘が出ていた。また、メタがAI投資に巨額の資金を必要とすることを示したことも重しになっていると分析。
また、一部からは「水曜日の強気な市場の雰囲気が一転している。AI関連株の決算への冴えない反応に加え、米中間選挙後にイランを巡る軍事行動のリスクが再び高まるとの観測が広がっている」との声も出ている。
さらに「株価の動きやトレーディングデスクからの情報も、AI関連の資金調達を巡る懸念が依然として払拭されていないことや、最近のIT・ハイテク株の反落を受けて、投資家が確信を持ってポジションを再び積み増す動きに乏しいことを示している」とも述べている。
一方、原油高については、米国とイスラエルが来月の米中間選挙後にイランへの攻撃を再開する計画を持っていると報じられたことが背景。トランプ大統領も前日に「米政府はイラン政府と交渉しておらず、かなり近いうちに何らかの動きがある」と述べていた。
メタ<META>が決算を受け時間外で下落。決算発表直後の売買交錯の後、上昇していたが、次第に上値が重くなり下げに転じている。売上の大半を占める広告収入が引き続き好調だった。ガイダンスも公表し、第4四半期の売上高は予想を上回る見通しを示している。ただ、通期の設備投資と総費用の見通し引き上げたことが嫌気されている模様。
テスラ<TSLA>が好決算を発表したものの、時間外で下落。同社は、年間設備投資目標を250億ドル超とし、新たに計300億ドルの融資・信用枠も手当てしていたが、それを200億ドルに引き下げると発表したことが嫌気されている模様。同社をEVメーカーからAI・ロボット企業へと転換するマスクCEOの計画に暗雲が漂っているのではとの不安に繋がっているようだ。
IBM<IBM>が好決算も時間外で下落。市場は、好決算にもかかわらず通期の売上高見通しを引き上げなかったことを疑問視しているとの評価も出ている模様。第3四半期の売上高、1株利益とも予想を上回ったものの、通期の売上高見通しを4-5%増のまま据え置いた。
半導体製造装置のラムリサーチ<LRCX>が決算を受け時間外で下落。第2四半期の1株利益の見通し中央値が予想を若干下回ったことが嫌気されている模様。
(NY時間08:59)(日本時間21:59)時間外
テキサス・インスツルメンツ<TXN> 278.92(-5.73 -2.01%)
IBM<IBM> 232.55(-18.91 -7.52%)
ラムリサーチ<LRCX> 235.50(-25.31 -9.70%)
アップル<AAPL> 344.00(+0.01 +0.00%)
マイクロソフト<MSFT> 531.17(-1.78 -0.33%)
アマゾン<AMZN> 257.35(-5.02 -1.91%)
アルファベットC<GOOG> 325.52(-5.43 -1.64%)
アルファベットA<GOOGL> 329.20(-5.56 -1.66%)
テスラ<TSLA> 373.75(-12.72 -3.29%)
スペースX<SPCX> 154.60(-4.71 -2.96%)
メタ<META> 680.80(-16.72 -2.40%)
エヌビディア<NVDA> 216.54(-5.43 -2.45%)
AMD<AMD> 526.70(-26.02 -4.71%)
イーライリリー<LLY> 1288.55(+17.80 +1.40%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース