フォード、決算受け時間外で下落 旺盛な需要も原材料高などで先行きに警戒=米国株個別
(NY時間17:28)(日本時間06:28)時間外
フォード<F> 11.80(-0.15 -1.26%)
フォード<F>が時間外で下落。引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益が予想を上回ったほか、通期のEBITの見通しを引き上げた。コスト削減やピックアップトラック、SUVへの旺盛な需要が、インフレやイラン紛争によるコスト圧力の高まりを吸収していることが示された。
ただ、株価は時間外で冴えない反応。原材料高などによる先行きの収益圧迫が警戒されている。同社はインフレや中東紛争が事業に与える悪影響が拡大していると警告。原材料価格の上昇による今年の利益押し下げ額は約25億ドルに達する見通しで、従来予想の20億ドル強から拡大した。また、一般消費者向けのガソリン車を販売する部門の利益減少についても、イラン紛争が影響していると指摘。
こうした要因は2027年に向けた利益成長のリスクとなる可能性がある。ハウスCFOは「来年のEBITは2026年と概ね同水準になる」との見通しを示した。同CFOはまた、原材料価格の上昇について「近いうちにコスト圧力が緩和するとは見込んでいない」と述べていた。
アナリストは「原材料や物流、関税に伴うコスト圧力が自動車メーカーに一段の経費削減を迫っている」と指摘。「紛争を背景に原材料を巡る問題が数多く発生しており、改善する兆しは見られない」と述べた。
ハウスCFOによると「イラン紛争によって車両輸送に遅れが生じているほか、ディーゼル価格急騰で輸送費も上昇している。原材料や半導体、物流費の上昇によって2027年には約20億ドルの追加コストが発生する」との見通しも示した。
(7-9月期・第3四半期)
・1株利益(調整後):0.49ドル(予想:0.41ドル)
・売上高:495.3億ドル 1.9%減
フォード・ブルー:271.0億ドル 3.2%減(予想:274.2億ドル)
フォード・モデルe:12.0億ドル 33%減(予想:11.2億ドル)
フォード・プロ:178.0億ドル 2.3%増(予想:176.6億ドル)
・EBIT(調整後):27.0億ドル(予想:23.8億ドル)
・EBITマージン(調整後):5.4%(予想:4.95%)
・フォード・ブルー部門EBIT:13.9億ドル
・フォード・モデルe部門EBIT:10.6億ドルの赤字
・フォード・プロ部門EBIT:16.7億ドル(予想:18.4億ドル)
(通期見通し)
・EBIT(調整後):105~110億ドル(従来:100~110億ドル)(予想:105.2億ドル)
フォード・プロ:約70億ドル(従来:70~75億ドル)(予想:72.8億ドル)
フォード・ブルー:55億ドル(従来:50~55億ドル)(予想:54.0億ドル)
フォード・モデルe:40億ドルの赤字(従来:40~45億ドルの赤字)(予想:40億ドルの赤字)
・FCF(調整後):60~70億ドルを維持
・設備投資:95~105億ドルを維持(予想:99億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース