フェラーリ、決算受け上昇 通期見通しを上方修正=米国株個別
(NY時間09:43)(日本時間23:43)
フェラーリ<RACE> 408.96(+5.87 +1.46%)
フェラーリ<RACE>がNY市場で上昇。取引開始前に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、1株利益は予想を上回った。ガイダンスも公表し、通期の見通しを上方修正している。車種の切り替えが進む中でも、顧客の好みに合わせた特注車の旺盛な需要が業績を支えた。
ただ、投資家の高い期待には届かなかっとして、時間外で株価は下落していたものの、通常取引に入って上昇している。
今回の決算は、世界の高級品市場がまだら模様となる中で、フェラーリの底堅さを浮き彫りにした。特に中国では富裕層の消費が一段と慎重になっている。同社は生産台数を厳格に管理し、顧客の好みに応じた特注仕様や限定モデルを提供することで、富裕層のコレクターから高い価格を引き出す販売戦略を採用している。
ハイブリッド式スーパーカー「F80」を中心とした高価格帯モデルの販売構成の改善に加え、個別仕様の追加装備や為替相場の好影響が業績に寄与した。
ビーニャCEOは、フェラーリ初の完全電気自動車(EV)「ルーチェ」の投入を通じて、同社の歴史的な転換を進めている。価格は約55万ユーロで、5人乗りモデルとなる。高性能な内燃機関の魅力を基盤としてきた同社が、従来の顧客を遠ざけることなく、新たな購入層を獲得できるかが試されることになる。
(7-9月期・第3四半期)
・1株利益(調整後):2.44ユーロ(予想:2.40ユーロ)
・売上高:19.0億ユーロ 7.4%増(予想:18.9億ユーロ)
自動車・スペアパーツ:15.9億ユーロ(予想:16.1億ユーロ)
スポンサーシップ・商業・ブランド:2.20億ユーロ(予想:2.21億ユーロ)
その他:9000万ユーロ(予想:8900万ユーロ)
・EBITDA:7.53億ユーロ(予想:7.39億ユーロ)
・EBITDA利益率:39.7%(前年同期:37.9%)(予想:39.1%)
・EBIT:5.63億ユーロ(予想:5.47億ユーロ)
・EBIT利益率:29.7%(前年同期:28.4%)(予想:29.7%)
・産業部門FCF:5.67億ユーロ(予想:4.67億ユーロ)
・納車台数:3368台 1%減(予想:3371台)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):9.85ユーロ以上(従来:9.68ユーロ以上)(予想:9.85ユーロ)
・売上高:約76.5億ユーロ(従来:約76.0億ユーロ)(予想:76.2億ユーロ)
・EBITDA(調整後):30.0億ユーロ以上(従来:29.7億ユーロ以上)(予想:29.9億ユーロ)
・EBIT(調整後):22.9億ユーロ以上(従来:22.6億ユーロ以上)(予想:22.8億ユーロ)
・産業部門FCF:最大16.5億ユーロ(従来:15.5億ユーロ以上)(予想:16.0億ユーロ)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース