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【通貨】ユーロ週間見通し:弱含みか、ECBのインフレ見通しなどを点検へ

ユーロ円 <日足> 「株探」多機能チャートより

■弱含み、3月インフレ率の下方修正などを嫌気

先週のユーロ・ドルは弱含み。ドイツの4月ZEW景気期待指数が市場予想を下回ったことや、ユーロ圏の3月消費者物価指数改定値が下方修正されたことが要因。ユーロ圏の金利先高観はやや後退し、ユーロ売りになった。米長期金利の上昇もユーロ売り・米ドル買いを促す一因となった。取引レンジ:1.2250ドル-1.2414ドル。

■伸び悩みか、ECB理事会を見極める展開

今週のユーロ・ドルは伸び悩みか。26日開催の欧州中央銀行(ECB)理事会で現行の政策金利は据え置きの公算。欧州経済は底堅いものの、前回理事会と同様、持続的なインフレ上昇に懐疑的な見解が示された場合、ユーロ買いを積極的に進めることは難しくなりそうだ。

予想レンジ:1.2200ドル-1.2400ドル

■上げ渋り、米国株安でリスク選好的な円売り一服

先週のユーロ・円は上げ渋り。米朝首脳会談実現への期待が高まっていることや、日米首脳会談で米国側からの円安けん制がなかったことから、ユーロ買い・円売りが優勢となった。しかしながら、ユーロ圏の金利先高観はやや後退したことや米国株安を意識してリスク選好的なユーロ買い・円売りは一服し、対円レートは伸び悩んだ。取引レンジ:132円04銭-133円09銭。

■弱含みか、ECBのインフレ見通しなどを点検へ

今週のユーロ・円は弱含みか。26日開催の欧州中央銀行(ECB)理事会で金融政策の現状維持が決まる見通し。欧州の経済指標から底堅さが示されているものの、当局者は持続的なインフレ上昇には懐疑的であり、リスク選好的なユーロ買い・円売りが拡大する可能性は低いとみられる。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・23日:マークイット4月製造業PMI(予想:56.0、3月:56.6)
・23日:マークイット4月総合指数(3月:55.2)
・26日:欧州中央銀行(ECB)理事会(金融政策は現状維持の予想)

予想レンジ:131円00銭-134円00銭

《FA》

 提供:フィスコ

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