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【市況】東京株式(大引け)=234円安、米中貿易摩擦への警戒と上海株安を嫌気

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 2日の東京株式市場はリスクオフの流れが強まり、日経平均は終始軟調。特に後場に入り値を崩し、2万2400円台半ばまで水準を切り下げる場面があった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比234円17銭安の2万2512円53銭と大幅反落。東証1部の売買高概算は16億4242万株、売買代金概算は2兆7678億8000万円。値上がり銘柄数は509、対して値下がり銘柄数は1509、変わらずは85銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前日の欧米株安を受け下値を探る展開となった。トランプ政権が2000億ドル相当の中国製品への輸入関税について従来主張していた10%から25%に引き上げると伝わり、これを受けて米中貿易摩擦問題に対する警戒感が再び強まった。前日のNYダウ下落を引き継ぎリスク回避の売りを誘った。また後場に入ると、中国・上海株市場が急速に水準を切り下げたことで、これを横目に主力輸出株をはじめ広範囲に売りがかさむ展開を余儀なくされた。海外ヘッジファンドによる先物への売りも全体相場の下げを助長している。業種別では紙パルプを除きほぼ全面安商状。値下がり銘柄数は1500を超えた。売買代金は2兆7000億円台後半と高水準が続いている。

 個別では、任天堂<7974>が安く、トヨタ自動車<7203>も軟調。古河電気工業<5801>は急落した。ソフトバンクグループ<9984>、ファーストリテイリング<9983>なども売られた。コマツ<6301>、ファナック<6954>も安い。イマジカ・ロボット ホールディングス<6879>がストップ安に売り込まれたほか、イーレックス<9517>、大塚商会<4768>、カシオ計算機<6952>なども大幅安となった。

 半面、ソニー<6758>、パナソニック<6752>が底堅く推移し、東海カーボン<5301>も頑強な動きをみせた。アイ・エス・ビー<9702>が急騰、三井ハイテック<6966>も値を飛ばした。スミダコーポレーション<6817>、スクロール<8005>も物色人気。旭化成<3407>、シャープ<6753>も買われた。コムチュア<3844>、カプコン<9697>も高い。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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