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【特集】テクマト Research Memo(5):収益拡大とともに利子負債も減少し、財務基盤の強化が進む

テクマト <日足> 「株探」多機能チャートより

■テクマトリックス<3762>の業績動向

3. 財務状況と経営指標
2018年3月期末の財務状況を見ると、総資産は前期末比1,345百万円増の18,626百万円となった。主な増減要因を見ると、流動資産では現金及び預金が638百万円増加したほか、売上債権が458百万円、前払保守料が497百万円増加した。固定資産では有形固定資産が132百万円、のれんが103百万円それぞれ減少した一方で、ソフトウェアが188百万円増加した。

負債合計は前期末比226百万円増加の12,653百万円となった。流動負債では前受保守料が515百万円増加したほか買掛金が127百万円増加した。また、固定負債では長期借入金が300百万円減少した。純資産は前期末比1,119百万円増加の5,973百万円となった。親会社株主に帰属する当期純利益の計上により利益剰余金が1,047百万円増加したことが主因となっている。

経営指標を見ると、収益拡大と有利子負債の削減を進めたことにより、自己資本比率が前期末の27.9%から31.7%へ上昇し、逆に有利子負債比率が51.9%から37.3%へ低下した。2018年3月期末の有利子負債残高は2,200百万円と順調に削減が進んでおり、逆に現金及び預金は6,097百万円と増加基調にあり、財務基盤の強化が年々進んでいる。一方、収益性についてはROAで前期比1.5ポイント上昇の11.4%、ROEで同1.2ポイント上昇の24.4%、売上高営業利益率で同0.6ポイント上昇の8.1%といずれも上昇トレンドを継続しており、業績の拡大とともに収益性の向上も進んでいることがうかがえる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

 提供:フィスコ

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